<PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会 九州予選>

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 世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)を目指す戦いが始まった。13―14歳の部女子で、後藤未有(福岡・沖学園中2年)が、4バーディー、3ボギーでこの日ただ一人のアンダーパーとなる1アンダー71をマークし、1位で決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)に進出した。15―17歳の部男子は福岡奨鯉(宮崎・日章学園高2年)が最終18番で2罰打を課されたが、イーブンパー72をマーク、同女子では鍋島海良(熊本・菊陽中3年)がインを2バーディー、2ボギーで9ホールすべて「4」で回る珍しいスコアをマークして5オーバー77で回り、ともに1位で決勝大会に進んだ。11―12歳の部男子では、昨年の全国小学生大会優勝の松田正史(熊本・春日小5年)が5オーバー77でトップ通過した。
決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】福岡奨鯉(宮崎・日章学園高2年)=72
【2位】山本敬三(宮崎・日章学園中3年)=77 >>成績表
【女子】 【1位】鍋島海良(熊本・菊陽中3年)=77
【2位】松島華暖(福岡・弓削田中3年)=79
【3位】神谷咲来(福岡・明星中3年)=81 >>成績表
13~14歳の部
【男子】 【1位】大石敦也(広島・井口台中1年)=74
【2位】出利葉太一郎(福岡・片江中1年)=75 >>成績表
【女子】 【1位】後藤未有(福岡・沖学園中2年)=71
【2位】園田結莉亜(大分・大分中1年)=73
【3位】谷口美月(福岡・金川中2年)=77 >>成績表
11~12歳の部
【男子】 【1位】松田正史(熊本・春日小5年)=77
【2位】森薗大河(鹿児島・高山小6年)=77 >>成績表
【女子】 【1位】速水梨花(熊本・画図小6年)=84
【2位】米村りこ(熊本・田迎南小6年)=86 >>成績表
9~10歳の部
【男子】 【1位】吉田京介(大分・南部小4年)=79 >>成績表
【女子】 【1位】森愉生(大分・大分大教育福祉科学部付小4年)=78
【2位】小桜咲(大分・荷揚町小4年)=87 >>成績表
7~8歳の部
【男子】 【1位】吉田 主爽(大分・南部小1年)=93 >>成績表
【女子】 【1位】豊田ヒカル(熊本・築山小1年)=88 >>成績表
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

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【大会雑観】

13―14歳の部女子
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後藤未有(福岡・沖学園中2年)
13―14歳の部女子の後藤未有(福岡・沖学園中2年)が1アンダー71と会心のゴルフをみせて、決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)に進んだ。1番で1メートルにつけてバーディースタートしたが「前半はパターが決まらず、もったいないゴルフをした」と、グリーンを外した3ホールを拾えなかった。9番で奥のカラーから7メートルを直接入れるバーディーで吹っ切れた。自分の持ち球のフェードと「ピンを見たときの球筋のイメージが合ったら、いいショットが打てる」と、インに入って11番1メートル、15番3メートルと2つのバーディー。この日ただ一人アンダーパーをマークした。それでも自己採点は「60点ぐらい。アプローチで簡単なミスをした」と反省した。この九州予選では2年前に11―12歳の部で優勝したが、決勝大会では3位に終わり1打差で世界ジュニア出場を逃した。「決勝大会ではボギーをたたかないゴルフをしたい」と、雪辱を期す。
11―12歳の部男子
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松田正史(熊本・春日小5年)
11―12歳の部男子では、昨年の全国小学生大会のチャンピオン、松田正史(熊本・春日小5年)が「貫録」の1位通過を果たした。「去年日本一になったので、恥をかかんようにせんといかんと思った」と、プレッシャーを感じてスタート。7番でアプローチをダフってトリプルボギー、9番では右OBでダブルボギーとたたいて「ダメだって思った」という。それでも、折り返しで首位に2打差と聞いて発奮。16番でバーディーを奪い、その時点でトップの同組の森薗大河(鹿児島・高山小6年)に1打差に迫った。18番で森薗が先にパーで上がり「1・5メートルのバーディーパットを慎重に読んだ。フックラインが入った」と、ともに77で上がったが、18番からのカウントバックで1位が決まった。「今日は立ち直ってもすぐ崩れるゴルフをしてしまった。去年のこの大会は87も打ったけど、今年は決勝でも勝って世界に行きたい」と、目を輝かせた。
15―17歳の部女子
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鍋島海良(熊本・菊陽中3年)
15―17歳の部女子の鍋島海良(熊本・菊陽中3年)が、イン全ホールを「4」で上がる珍しいスコアで回り、1位で決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)に進出した。「前半はすごく悪いゴルフをした。9番で4パットしてしまった(トリプルボギー)」と、41をたたく不本意な出来。インに入ってパー3で2つボギーにしたが、あとは粘り、16番パー5でバーディー。18番パー5を迎え「そこまで全部4だったので、絶対取ろうと思った」と、気迫のバーディーで思惑通りの36をマークし、5オーバー77で切り抜けた。熊本在住で、小4の時に近所の熊本空港CCで行われた女子ツアーのライフカードレディス(現KKT杯バンテリンレディス)を観戦に行って「選手が格好良かったので、ゴルフをしたいと思った」と、始めたという。この大会は初めての出場で、決勝大会に向けて「自分のベストを尽くして、上位に入りたい」と意気込んでいた。
13―14歳の部男子
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大石敦也(広島・井口台中1年)
13―14歳の部男子で、大石敦也(広島・井口台中1年)が2オーバー74でトップ通過を果たした。「ドライバーがよくて、ほとんどフェアウエーに行った」と、笑顔。4番でボギーが先行したが、5番では上りの5メートルを決めてバーディー。13番では行の4メートルを沈めて、この日は2つのバーディーを奪った。「グリーンが固くて、アイアンの距離感とパターが悪かった」と、チャンスをものにできず、4つのボギーを反省したが、後半は「1番手ぐらい落とした。気持ちが前向きだった」と手前から攻める作戦がうまくいったという。この大会は3回目だが、まだ決勝大会に進んだことはなかった。「ドライバーは飛ぶ方(275ヤード)なので、武器にしたい」という。練習場にある鉄塔にドライバーショットで当てるように、集中力を高めて毎日練習している。「世界に行けるように頑張りたい」と、意欲を見せていた。
15―17歳の部男子
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福岡奨鯉(宮崎・日章学園高2年)
15―17歳の部男子は、福岡奨鯉(宮崎・日章学園高2年)がイーブンパー72をマークして1位となった。「最終18番のパットでソールした時に球が動いてしまった。戻さずに打ってしまって2ペナルティーになってしまいました」と、処置ミスを大いに反省した。この日はアプローチとパットが好調で、12番で左のカラーから5メートルをパターで直接入れ、13番では左奥に外したが「15メートルぐらいのアプローチが入った」と、4つのバーディーを奪った。17番まで2アンダーで来ていただけに、痛恨の18番になった。日章学園高では「プロになりたいですが、大学受験をするために勉強もしたい」と、特別体育コースに籍を置く。170センチ、64キロの体格ながら「ドライバーの飛距離(240ヤード)が足りない」と、体幹を鍛えるトレーニングで飛距離アップを目指している。

 

【大会コメント】

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速水梨花(熊本・画図小6年)
◇11―12歳の部女子で1位通過の速水梨花(熊本・画図小6年)=84◇
「最初は良かったけど、後半悪くなってしまった。体力がちょっと落ちちゃった感じです。途中から疲れてきて、パターが入らなくなった。決勝大会までにショットもパットも上手になって、70台で回れるようになりたい。5キロの走り込みをして体力をつけたい」
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吉田京介(大分・南部小4年)
◇9―10歳の部男子で1位通過の吉田京介(大分・南部小4年)=79◇
「きょうは、いいところも悪いところもあった。いいところは1・5メートルぐらいのパットが全部入った。9回ぐらい。練習グリーンでその距離を練習していた。世界ジュニアに出たいので、もっとアイアンの精度を良くして、バーディー数を増やしたい」
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森愉生(大分・大分大教育福祉科学部付小4年)
◇9―10歳の部女子で1位通過した2013年世界代表の森愉生(大分・大分大教育福祉科学部付小4年)=78◇
「まあまあ。練習ラウンドでは39、35だったけど。ドライバーのミスがなかったのは良かったけど、長いパットが入らなかった。身長が伸びて、ドライバーが200ヤード飛ぶようになった。また世界ジュニアに行きたいので、アプローチ練習をもっとする」