<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会6歳以下の部決勝大会、関西・東海予選>

 6歳以下の部男女でIMGA世界ジュニアゴルフ選手権(7月11~14日、米サンディエゴ)の日本代表が決まった。男子は須藤樹(東京・バディスポーツ幼児園豊洲年長)が5オーバー77で回って優勝、女子は蕪木梨央(東京・番町幼稚園年長)が同じく77で優勝し、世界舞台に進んだ。予選では各選手が固いグリーンに苦しみ、15-17歳の部男子では、丹羽海太(大阪・興国高1年)が3オーバー75で1位となって西日本決勝大会(4月1、2日、佐賀・若木GC)に進んだ。同女子では、大林奈央(兵庫・相生学院高2年)が2位に7打差をつける2オーバー74の好スコアでトップ通過した。

IMGA世界ジュニアゴルフ選手権日本代表は以下の通り。

6歳以下
【男子】 須藤樹(東京・バディスポーツ幼児園豊洲年長)=77
【女子】 蕪木梨央(東京・番町幼稚園年長)=77

U6の部男子 U6の部女子

 西日本決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】丹羽海太(大阪・興国高1年)=75
【2位】福田孔子(三重・崇広中3年)=77
【3位】土肥龍星(福井・北陸高1年)=77
【4位】杉原大河(徳島・生光学園高2年)=78
【5位】釣浦郁真(大阪・甲南中3年)=78
【6位】牛塚海斗(香川・香川西高1年)=78
【7位】岩崎裕斗(長野・佐久長聖中3年)=80
【8位】鈴木千貴(愛知・星城中3年)=80
【9位】東野雄樹(石川・小松大谷高1年)=81
【10位】新井隆一(福井・福井工大付福井高1年)=81
【11位】沢田新(石川・金沢学院高1年)=82
【12位】山内一輝(大阪・追手門学院大手前高1年)=83
【13位】一江優希(愛知・愛知高1年)=83
【14位】中澤大樹(兵庫・滝川第二高1年)=84
【15位】高橋海理(岡山・作陽高2年)=85
【女子】 【1位】大林奈央(兵庫・相生学院高2年)=74
【2位】大村桃葉(静岡・浜松日体高1年)=81
【3位】佐野円梨(兵庫・芦屋国際中等教育学校高等課2年)=81
【4位】村下妃成(石川・小松大谷高2年)=82
【5位】山辺里奈(大阪・上町中3年)=83
【6位】高木美空(兵庫・大池中3年)=85
【7位】雪野若葉(兵庫・滝川第二高1年)=85
【8位】塩澄英香(福岡・内浜中3年)=86
【9位】寺田紅蘭(三重・三重高2年)=87
【10位】今野りお(北海道・札幌光星高1年)=87
【11位】仲村果乃(京都・京都聖母学院中3年)=87
13~14歳の部
【男子】 【1位】湯原光(愛知・西成東部中1年)=75
【2位】古川惣一朗(徳島・生光学園中1年)=75
【3位】河野涼介(愛知・日進東中1年)=78
【4位】森下響(兵庫・日新中1年)=80
【5位】椎名将大(愛知・伊勢山中2年)=81
【6位】石垣敢大(三重・白子中1年)=81
【7位】中川万龍(岐阜・大野中1年)=84
【8位】池田優己(大阪・熊取北中2年)=86
【9位】光成良治(大阪・貝塚第一中2年)=87
【10位】坂本迅(京都・修学院中1年)=88
【11位】下田航大(愛知・楠中1年)=88
【12位】又吉鷹丸(沖縄・真喜志中1年)=88
【13位】麻田蒼空(石川・御幸中1年)=88
【14位】鳥居大輝(愛知・東刈谷小6年)=89
【15位】古橋旺慶丸(石川・片山津中2年)=89
【女子】 【1位】細田詩織(兵庫・兵庫教育大付中2年)=83
【2位】長田莉子(三重・久居東中2年)=84
【3位】別所あにか(三重・橋南中1年)=85
【4位】大宮佳子(石川・星稜中2年)=86
【5位】藤原侑奈(大阪・金岡南中2年)=86
【6位】山下莉奈(兵庫・関西学院中2年)=87
【7位】川端涼香(石川・星稜中2年)=89
【8位】青山緑(愛知・白山中1年)=89
【9位】池ケ谷瑠菜(三重・富洲原中1年)=90
【10位】横山愛華(愛知・瑞穂ケ丘中1年)=90
【11位】打田妃菜(三重・平田野中1年)=91
【12位】金子真果(岐阜・美濃加茂中2年)=91
11~12歳の部
【男子】 【1位】山本紋大(京都・北醍醐小5年)=79
【2位】新井龍紀(愛知・松山小6年)=80
【3位】山川斗夢(三重・榊原小6年)=82
【4位】平松孝太郎(大阪・市岡小4年)=83
【5位】広山功喜(大阪・中川小6年)=83
【6位】東野秀馬(大阪・美園小5年)=85
【7位】黒田裕稀(兵庫・八条小6年)=86
【8位】松井諒哉(愛知・井田小6年)=86
【9位】石垣珠侑(三重・桜島小6年)=87
【10位】稲垣早弥人(愛知・成岩小6年)=87
【女子】 【1位】安井愛(大阪・南松尾小6年)=77
【2位】岡島彩乃(千葉・稲丘小6年)=78
【3位】小宮千鶴(愛知・小清水小5年)=79
【4位】山下アミ(兵庫・広田小6年)=80
【5位】稲葉千乃(三重・城山小6年)=80
【6位】中島七海(岐阜・晴里小5年)=80
【7位】角江愛梨(大阪・殿山第二小5年)=81
【8位】松本静(兵庫・御津小6年)=82
【9位】坂下一咲(京都・同志社国際学院初等部5年)=82
【10位】柳澤美那(愛知・志貴小6年)=83
9~10歳の部
【男子】 【1位】赤松成眞(和歌山・市ノ瀬小4年)=81
【2位】角江陸翔(大阪・殿山第二小3年)=81
【3位】上村大和(兵庫・宝塚小4年)=86
【4位】児玉志優(なら・真弓小3年)=86
【5位】家崎日向(三重・藤水小4年)=86
【6位】高坂信一郎(静岡・和地小3年)=89
【女子】 【1位】長岡優稀(大阪・東泉丘小3年)=81
【2位】須藤みかな(東京・月島第三小3年)=81
【3位】小宮千愛(愛知・小清水小3年)=82
【4位】日比野邑香(岐阜・旭小4年)=84
【5位】神部芽依(滋賀・びわ南小4年)=86
【6位】永田愛梨(静岡・芳川北小3年)=86
【7位】松田雫(愛知・蟹江小3年)=87
7~8歳の部
【男子】 【1位】清本貴秀(愛知・向山小2年)=71
【2位】星野煌貴(群馬・榛東北小1年)=81
【3位】高柳怜生(愛知・東丘小2年)=84
【4位】加藤金次郎(愛知・瀬戸ひなご幼稚園年長)=86
【女子】 【1位】岩永杏奈(兵庫・塚口小2年)=80
【2位】荻原すいみ(埼玉・明戸小1年)=83
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

【大会雑観】

6歳以下の部決勝大会
須藤樹(東京・バディスポーツ幼児園豊洲年長)
須藤樹(東京・バディスポーツ幼児園豊洲年長)
6歳以下の部男女優勝の須藤樹(左)と蕪木梨央
6歳以下の部男女優勝の須藤樹(左)と蕪木梨央

IMGA世界ジュニアゴルフ選手権日本代表が2人決まった。男子は須藤樹(東京・バディスポーツ幼児園豊洲年長)が5オーバー77で回って優勝した。「前半はドライバーがよかった。昨日(練習ラウンド)は下手だったけど、今日うまかった。1位になってうれしい」と、しっかりと話した。女子は蕪木梨央(東京・番町幼稚園年長)が同じく77で優勝し「1位は気持ちいいけど、今日はちょっとイマイチだった。でもバーディー4つ取れたのでまあまあかもしれない」と笑顔を見せた。ともに4歳からゴルフを始め、得意はアプローチだという。世界ジュニアでは「勝つ気持ちはある」(蕪木)「優勝する」(須藤)と、2人とも意欲満々だった。

15―17歳の部男子
丹羽海太(大阪・興国高1年)
丹羽海太(大阪・興国高1年)
丹羽海太(大阪・興国高1年)
15-17歳の部男子では、丹羽海太(大阪・興国高1年)が苦しみながらもトップで西日本決勝大会(4月1、2日、佐賀・若木GC)に進んだ。練習ラウンドでは「距離が短いのでショートアイアンで打てるし、イーブンパーで回れると思った」というが、固く、速いグリーンに思うようなショットが打てず「目標より3打多かった」という3オーバー75。インスタートの12番で5メートルのパーパットから3パット、折り返して2番では第2打を引っかけてOBと、2つのダブルボギーが痛かった。それでも、メダリストとして西日本決勝大会に臨む。「今日は引っかけるショットが多かったので、そこを修正していきます。世界ジュニアにでて経験を積みたい」と、前向きに話した。
15―17歳の部女子
大林奈央(兵庫・相生学院高2年)
大林奈央(兵庫・相生学院高2年)
大林奈央(兵庫・相生学院高2年)
大林奈央(兵庫・相生学院高2年)が2位に7打差をつけるトップで、西日本決勝大会(4月1、2日、佐賀・若木GC)に進出した。「調子は良くなかったんですけど、運が味方してくれました」と振り返る。12番で右OB方向に飛んだボールが「境界線あたりで左にはねてセーフになった」と、このホールをパーで切り抜けた。4オーバーで迎えた16番パー5では第2打を3番ウッドでグリーンオーバーしたが、きっちり寄せてバーディー。17番では1メートル弱につけて連続バーディーを奪った。ドライバー飛距離は230~240ヤードで「一番安定してまっすぐ行くので、ドライバーの出来次第でそのホールが決まることが多いんです」という。「西日本決勝大会までに、ほぼほぼ全部修正が必要みたい。ピークに持っていけたら」と、世界ジュニアを目指す。
13―14歳の部女子
細田詩織(兵庫・兵庫教育大付中2年)
細田詩織(兵庫・兵庫教育大付中2年)
細田詩織(兵庫・兵庫教育大付中2年)
13-14歳の部女子では、細田詩織(兵庫・兵庫教育大付中2年)が長田莉子(三重・久居東中2年)に1打競り勝つ11オーバー83で1位通過した。「ボロボロで納得いかない」と言いながらも、メダルを授与されて笑顔を見せた。「難しいコースで回りがいはあった。やれることはやったと思います」と振り返る。痛かったのはOB2発。「気が緩みすぎたところがあった」と反省した。予選は今回で4回目の挑戦。「洋楽、洋画の大ファンで米国が好きなんです。アベンジャーズなんかも全部見てる。世界ジュニアに行って、他の国の人と話をしてみたい」という。西日本決勝大会での自信を聞くと「今、腰を痛めていて、まず体のケアをしたい。これから自信をつけていきます。1位を目指したい」と、少し慎重だった。
15―17歳の部男子
杉原大河(徳島・生光学園高2年)
杉原大河(徳島・生光学園高2年)
15-17歳の部男子では、杉原大河(徳島・生光学園高2年)が苦しみながらも6オーバー78で4位となって西日本決勝大会に進んだ。2014年世界ジュニアで13-14歳の部男子を制して世界一に輝いた。15-17歳の部に上がった2015年には3日目に最終組で回るなど、世界舞台で活躍してきた。シード権があった昨年は胸の筋肉を痛めて無念の欠場。ラストチャンスの今年、予選からの挑戦になった。「高1の時に体重が増えた」と78キロ(174センチ)になり、毎日10キロのランニングを欠かさないこともあってか、下半身が優勝時よりもがっしりしてきた。ドライバー飛距離も280~290ヤードに伸びたが、その分曲がるようにもなった。「スイングを少し変えるとうまくいくんですが、またすぐ曲がるようになる。まだ見つかっていません」というのが悩みの種。「どうしてももう1回、世界ジュニアに出て自分を試したい」と、意気込んでいる。

【大会コメント】

福田孔子(三重・崇広中3年)
福田孔子(三重・崇広中3年)
◇15-17歳の部男子で2位の福田孔子(三重・崇広中3年)◇
「前半はよかったけど、後半の2つのダブルボギーが余計でした。5歳の時に孔思から孔子(中国の思想家)に改名したのですが、名前負けしないようにゴルフで頑張りたい。西日本決勝までに、課題のドライバーを鍛え直したい。ショートゲームで流れを作りたいです」
大村桃葉(静岡・浜松日体高1年)
大村桃葉(静岡・浜松日体高1年)
◇15―17歳の部女子で2位の大村桃葉(静岡・浜松日体高1年)◇
「去年の方がスコアがよかった(78)のが悔しい。グリーンが固くてアプローチが寄りにくかった。バーディー? なしです。パーオンしないんです。西日本決勝大会までにアイアンの精度を上げたい。去年は初日82をたたいて全然ダメだったので、今年は頑張りたい」
湯原光(愛知・西成東部中1年)
湯原光(愛知・西成東部中1年)
◇13-14歳の部男子1位の湯原光(愛知・西成東部中1年)◇
「昨日まで中部強化選手のトレーニング合宿があって、全身筋肉痛でした。ショットがボロボロだったけど、ぎりぎりパットが入ってくれた感じです。後半になってショットが少し良くなりました。」
  ◇13-14歳の部男子2位の古川惣一朗(徳島・生光学園中1年)◇
「75はまあまあです。ドライバーは曲がりが少なかったけど、アイアンの縦の距離感が合わなかった。グリーンの固さを気にしすぎてしまった。世界ジュニアにはメチャ行きたいです。自信があるドライバーを生かして、あともう少しパットが入ればと思います」
安井愛(大阪・南松尾小6年)
安井愛(大阪・南松尾小6年)
◇11-12歳の部女子1位の安井愛(大阪・南松尾小6年)◇
「前半(イン)はパーオンが少なくてボギーが先行したけど、後半は10番で1・5メートルが入って、11番でも2メートルにつけられてバーディーが取れた。予選は初めて挑戦しました。勝ったら米国に行けるから。もう少し体力をつけて西日本決勝大会に行きたいです」
赤松成眞(和歌山・市ノ瀬小4年)
赤松成眞(和歌山・市ノ瀬小4年)
◇9-10歳の部男子1位の赤松成眞(和歌山・市ノ瀬小4年)◇
「アプローチがあんまり寄らなくて、上りのパットとかで何とかリカバリーできた。スコアはちょっとだめだったけど。世界ジュニアは日本にも強い子がいるけど、もっと強い子がおるから、そこに行って勝ちたい。西日本決勝大会で頑張る」
清本貴秀(愛知・向山小2年)
清本貴秀(愛知・向山小2年)
◇7-8歳の部男子1位の清本貴秀(愛知・向山小2年)◇
「きょうは出入りが激しかった。イーグルが12番で1個あった。グリーンの左手前から30ヤードぐらいあったから、雄たけびを上げた。この前の世界ジュニア(15年6歳以下の部2位)で悔しかったから、今度は1位になる。西日本で1位になりたいから、サンドウエッジとパターを練習する」