ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　関東予選（3）

＜ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　関東予選（３）＞

　15―18歳の部男子は小林龍生（千葉・千葉学芸高２年）がイーブンパー72で回り、渋谷晃太郎（東京・代々木高３年）、荒井竜也（茨城・日本ウェルネス高３年）、村尾優一（埼玉・埼玉栄高２年）に1打差のトップで東日本決勝大会（４月21～22日、茨城・美浦ＧＣ）に進んだ。同女子は、西郷真央（千葉・麗澤高２年）が72で1位となり、２年ぶりの世界ジュニア出場を目指す。13－14歳の部は男子が大野倖（千葉・旭中３年）、女子は渡辺世奈（千葉・勝田台中２年）が、ともにイーブンパー72で1位通過した。

　東日本決勝大会進出者は以下の通り。

【大会雑観】

15－18歳の部男子
小林龍生（千葉・千葉学芸高２年）	15-18歳の部男子で、小林龍生（千葉・千葉学芸高２年）が2年連続トップで東日本決勝大会（4月21～22日、茨城・美浦ＧＣ）に進んだ。この日はイーブンパー72。このコースが合っている？「全然です。むしろあまり合っていないと思う。もっといいスコアが出るかなと思うので」と、不満そう。ショットがよく、この日は16ホールでパーオンしたが、バーディーパットを決めきれなかった。それでも４バーディー（４ボギー）を奪った。177センチ、100キロの巨漢だが「最近なぜか振れなくなって280ヤードぐらいしか飛ばなくなった」という悩みがあるという。昨年の東日本決勝大会では12位に終わった。「今年は1打でもよくして２位以内に入りたい。東日本決勝大会までに２つ試合があるので、そこで調子を上げていきたい」と話した。
15－18歳の部女子
西郷真央（千葉・麗澤高２年）	15-18歳の部女子は、西郷真央（千葉・麗澤高２年）がイーブンパー72の好スコアで１位となり、東日本決勝大会（４月21～22日、茨城・美浦ＧＣ）に進出した。「自分の中では簡単にできたと思いますけど、パッティングのラインが紙一重で外れたのが多かった。60台が出ておかしくないゴルフでした」と振り返った。バーディーは２つ。13番では1メートル弱、14番では3メートルを入れた。「チャンスは作れたんですけど、1メートルを3回外した」と悔しがった。2016年には13－14歳の部で東日本決勝大会を制して世界ジュニアに出場し、４位に入った。今回は上のカテゴリーでの挑戦になる。「美浦ＧＣをこの前回った時は、一昨年優勝した時より短く感じた。正確にはわからないけど、飛距離が伸びたんだと思います。しっかりと世界ジュニアに行けるようにしたい」と、自信を見せていた。
13－14歳の部女子
渡辺世奈（千葉・勝田台中２年）	13-14歳の部女子では渡辺世奈（千葉・勝田台中２年）がイーブンパー72で回り、東日本決勝大会（４月21～22日、茨城・美浦ＧＣ）にトップ通過した。「前半崩れたけど、まだホールが残っているし、予選通過したいとポジティブに考えるようにした」と、インスタートの10番から４連続ボギーだったが、14、15番で３メートルを入れて盛り返し、後半の1番で４メートル、4番では90ヤードの第2打を20センチにつけるバーディーでイーブンに戻した。結果的には1位。「切り替えて次に専念するというのが自分のゴルフ」と笑顔を見せた。ドライバー飛距離は240～250ヤードと自信を持っており、８番以下のショートアイアンを多く練習している。東日本決勝大会に向けて「パーオン率を挙げたい。長いクラブでも攻めていけるようにしたい」と話した。
15－18歳の部男子
渋谷晃太郎（東京・代々木高３年）	15-18歳の部男子で、渋谷晃太郎（東京・代々木高３年）がイーグル1発で1オーバー73で回り、カウントバックで２位となって、東日本決勝大会に進んだ。スタート１番でいきなりボギーとし、続く２番でも第２打を右に曲げたが「ＯＢギリギリでセーフだった」と３メートﾙにつけてピンチ一転バーディーとしてリズムを取り戻した。最終18番パー５（512ヤード）では「ドライバーが飛んでいて」と第２打残り180ヤードを6番アイアンでピン左上６メートルに２オン。これを決めてイーグルでフィニッシュした。米フロリダのゴルフアカデミーに留学経験があり、海外にもよく行くので友人が多いという。「去年世界ジュニアの15-18歳で勝ったフリアン（ペルー）も同じシェアハウスに住んでいた友人。世界ジュニアに行って自分の力を出せるか試してみたい」と、意欲を見せていた。
15－18歳の部男子
荒井竜也（茨城・日本ウェルネス高３年）	15-18歳の部男子で、荒井竜也（茨城・日本ウェルネス高３年）が1オーバー73で回り、３位で東日本決勝大会に進んだ。「午前はドライバーの調子が悪くて左に引っ掛けていた」と、５番パー５で2オンのバーディーを奪ったが、続く6番で左の木に当ててダブルボギーにした。午後はドライバーが回復し、2つのバーディーを奪った。中学時代は野球をやっており、３番三塁で県選抜にも選ばれている。ゴルフも両親の影響で始めており、高校進学時にどちらにするか迷ったが、ゴルフを選択して進学した。中学時代には70台で回っていなかったといい、本格的にゴルフを始めて２年ほどで成長した。野球時代からの習慣で、しっかりと挨拶などをする。「ここぞという時の集中力とか、ゴルフに役立っていると思います」という。東日本決勝大会に向け「それまでいくつか試合があるので調整して、納得のいくゴルフをしたい」と話した。

【大会コメント】

村尾優一（埼玉・埼玉栄高２年）	◇15－18歳の部男子4位の村尾優一（埼玉・埼玉栄高２年）◇ 「入れたいパーパットがいくつか入ってくれたけど、ドライバーがすごく乱れてしまって、課題が見つかるラウンドでした。米国に５年間留学していて、高校の節目で去年から日本に帰ってきました。東日本決勝大会では、ドライバーを安定させること。入れたいパットが入れば60台は出ると思う」
	◇15－18歳の部女子２位の小暮広海（新潟・開志国際高３年）◇ 「前半（イン）はダボでスタートして、あとはバーディーかボギーかって感じでした。（この日６バーディーを奪って）パットが入ったというよりは、ショットで３メートル以内のチャンスを作って入った。ショットでとったバーディーだったと思います。去年、東日本決勝大会で４位。最終ホールでダボを打たなければプレーオフに残れたので悔しかった。今年は１オーバー以内にまとめられるようにしたい」
六車日那乃（千葉・麗澤高１年）	◇15－18歳の部女子３位の六車日那乃（千葉・麗澤高１年）◇ 「朝からパターが不安でそのまま試合に入って、その通りの結果になったという感じでした。１００ヤード以内のショットはよかったんですが、パットを打つ時にいつも不安で自信がなくてショートばかりしていた。女子ツアーの平均パット１位の鈴木愛さんにあこがれていて、同じピン型のパターを使っていて、得意なんですけど。不調のパターをまた得意にしないとだめですね」
大野倖（千葉・旭中３年）	◇13-14歳の部男子1位の大野倖（千葉・旭中３年）◇ 「バーディーが1個。半分以上パーオンしたけど、バーディーパットの位置が中途半端だったので、入らなかった。ストレスがちょっとたまった。東日本決勝大会ではパッティング。あんまりよくないし、とにかく入らない。カップに触れるだけなんでラインの読みが悪いのかな」
	◇13-14歳の部男子２位の中野麟太郎（東京・明大付中野高３年）◇ 「２～３メートルのパットがほとんど決まった。終盤集中力が切れて、15、16番で３パットをした。18番パー５で２オンしたバーディーを取ったけど、もう少しスコアを出せた（73）と思う。東日本決勝大会ではくだらないミスをしないことと、もう少し体力をつけて優勝したい」
吉田鈴（千葉・市川第三中２年）	◇13-14歳の部2位の吉田鈴（千葉・市川第三中２年）◇ 「前半悪くて、後半は難しかった。去年は東日本決勝大会で初日トップだったけど、最終日に崩したので、今年は優勝を目指していきたい。ピンポジションが難しかったのを思い出して、しっかりコースマネジメントをして、ボギーをいかに減らすかだと思います」
木暮凌太（千葉・旭東小５年）	◇11－12歳の部男子１位の木暮凌太（千葉・旭東小５年）◇ 「去年は決勝でダメだった（7位）けど、今年はパターがうまくなっていると思う。きょうもアプローチはよくなかったけどパットが入った。今年は世界ジュニアに行きたい。もう少し飛距離を伸ばして、パットの精度を上げる。ウッドが苦手なのでミート率を挙げたい」
西山知里（山梨・山梨大教育学部付中1年）	◇同女子１位の西山知里（山梨・山梨大教育学部付中1年）◇ 「今日はセカンドショットがよかった。悪かったのはパター。ラインの読みがだめだった。チャンスが入らなくて、1メートルぐらいを2回外した。パットが入るようになってドライバーの飛距離が出れば、東日本決勝大会で勝てると思う。世界ジュニアはまだショートコースしか回っていない（2012、14年）から、本コースを回ってみたい」