ＩＭＧＡ世界ジュニアゴルフ選手権　初日

＜ＩＭＧＡ世界ジュニアゴルフ選手権＞
７－８歳の部女子で飯田柚月（千葉・金杉台小３年）と重原純奈（千葉・幸小３年）がともにイーブンパー58で回り、首位に立った。９－10歳の部男子では根本悠誠（千葉・加茂学園小４年）が４アンダー68で首位に２打差の２位につけ、昨年７－８歳の部に続く２年連続世界一へ好発進。同女子では清水心結（埼玉・中尾小５年）と根田うの（北海道・大曲東小５年）が２アンダー70で首位に１打差３位につけた。11－12歳の部男子の橋詰海斗（新潟・栖吉中1年）が３アンダー69をマークして首位に1打差３位と、日本勢が低年齢カテゴリーで好スタートを切った。高年齢カテゴリーでは13－14歳の部女子の左奈々（福岡・沖学園隆徳館中1年）が72で回って首位に4打差８位につけたが、苦戦のスタートになった。7日に行われた開会式では、男子主将の亀井壮汰（香川・香川西高３年）が日の丸を、女子主将の仲村果乃（奈良・奈良育英高３年）が「ＪＡＰＡＮ」のプラカードをもって行進した。
【協会広報ライター・赤坂厚】

: 開会式日本代表行進

: 開会式日本代表集合

: 女子15－18歳

【日本代表成績】

▽15－18歳の部男子（パー72）
【1位】シュー（米国）＝66
【64位】丘尊伍（大阪・大阪学院大高１年）＝74
【73位】芳崎陽紀（神奈川・法政第二高２年）＝75
【116位】亀井壮汰（香川・香川西高３年）＝76
【116位】横山翔伍（宮崎・姫城中３年）＝76
【153位】竹原佳吾（東京・早稲田実業高１年）＝78
▽15－18歳の部女子（パー72）
【1位】ホ（台湾）＝68
【20位】市村杏（長野・佐久長聖高1年）＝73
【20位】花田華梨（茨城・ルネサンス高１年）＝73
【20位】比嘉里緒菜（沖縄・興南高２年）＝73
【31位】杉浦愛梨（福井・福井工大付福井高1年）＝74
【45位】佐藤杏莉（千葉・麗澤高２年）＝75
【78位】仲村果乃（奈良・奈良育英高３年）＝77
【失格】益田世梨（岡山・岡山理科大付高2年）
▽13－14歳の部男子（パー72）
【１位】パク（米国）＝65
【21位】吉沢己咲（群馬・藤岡北中３年）＝72
【56位】平野誠一（埼玉・行田中３年）＝75
【122位】新井龍紀（愛知・西部中３年）＝80
▽13－14歳の部女子（パー72）
【1位】ブッシュネル（米国）＝68
【８位】左奈々（福岡・沖学園隆徳館中1年）＝72
【21位】三明桜子（福岡・沖学園中1年）＝74
【30位】高野愛姫（東京・飛鳥中３年）＝75
【40位】井ノ下愛華（広島・松賀中1年）＝76
▽11－12歳の部男子（パー72）
【1位】リサマ（米国）＝68
【1位】ダンハム（米国）＝68
【３位】橋詰海斗（新潟・栖吉中1年）＝69
【45位】梶谷駿（岡山・総社東小６年）＝75
【102位】進藤太雅（兵庫・鷹取中１年）＝79
▽11－12歳の部女子（パー73）
【1位】リジラナン（タイ）＝68
【33位】小林イリス（東京・女子聖学院中１年）＝78
【47位】酒井理琴（大阪・淡路中1年）＝80
▽９－10歳の部男子（パー72）
【１位】チャン（中国）＝66
【２位】根本悠誠（千葉・加茂学園小４年）＝68
【14位】片野貫一朗（千葉・松戸東部小４年）＝74
【61位】岡村昂汰（兵庫・峰相小５年）＝81
▽９－10歳の部女子（パー72）
【１位】ツァン（米国）＝69
【１位】ツァオ（米国）＝69
【３位】清水心結（埼玉・中尾小５年）＝70
【３位】根田うの（北海道・大曲東小５年）＝70
【８位】長峰真央（千葉・北貝塚小４年）＝72
【15位】後藤あい（兵庫・甲南小５年）＝74
▽７－８歳の部男子（パー75）
【１位】リ（中国）＝69
【９位】須藤樹（千葉・加茂学園小3年）＝75
【45位】林田聖也（福岡・吉田小２年）＝83
【47位】山本昂生（福岡・筑紫東小３年）＝84
▽７－８歳の部女子（パー58）
【１位】飯田柚月（千葉・金杉台小３年）＝58
【１位】重原純奈（千葉・幸小３年）＝58
【１位】越水愛理花（日本）＝58
【１位】カモルボルボン（タイ）＝58
▽6歳以下の部男子（パー54）
【１位】サシャンモングホン（タイ）＝56
【1位】クルセタ（ドミニカ）＝56
【７位】福井誠ノ介（愛知・兵庫小1年）＝60
【17位】高瀬莉空（愛媛・大町小１年）＝65
▽6歳以下の部女子（パー54）
【１位】ライ（中国）＝53
【２位】本村彩歌（兵庫・小浜小１年）＝65

雑観

飯田柚月（左）と重原純奈

７－８歳の部女子で飯田柚月（千葉・金杉台小３年）と重原純奈（千葉・幸小３年）がともにイーブンパー58で、首位に立った。飯田は8番パー４（190ヤード）でドライバーを使って２メートルに1オン、イーグルを奪った。17番パー３では「突っ込んでいけ」と7番アイアンで80センチにつけるバーディーなどで「イーブンにできてうれしかった」と振り返った。重原は「ショットの調子がよかったです」というように、2オーバーになった7番以降、バーディー３つを奪った。「暑かったからスポーツ用の霧吹きで水を顔に掛けた」と、砂漠の中の過酷なコースにも耐えた。首位は２人を含めて４人。「今日よりよくしたいと思いすぎてボギーを打つのはいやなので、自分のいつもの力を出して勝つ」（飯田）、「パターをいっぱい入れて、一気にみんなに勝つ」（重原）と、元気いっぱいだった。

橋詰海斗（新潟・栖吉中1年）

11－12歳の部男子で橋詰海斗（新潟・栖吉中1年）が首位に１打差の３アンダー69で3位と好スタートを切った。169センチ、55㌔と少し線は細いが、280ヤードを飛ばすドライバーが「安定していた。外国の選手に勝てるかなと思った」と好調だった。インスタートの11番でボギーが先行したが、パー５が３ホール続く最初の14番で２オンに成功してバーディー奪うと、15番で花道から３打目をＯＫにつけ、16番でもグリーン右からの３打目で50センチと３連続バーディーで波に乗った。「パー５で取れたのがスコアになったけど、けっこうもったいないチャンスを外したので気分はあまりよくないです」という。初出場で優勝争いに加わり「明日からはパー５でバーディーを取って、ノーボギーで４アンダーは出していきたい」と意気込みを見せた。

根本悠誠（千葉・加茂学園小４年）

９－10歳の部男子の根本悠誠（ゆうま、千葉・加茂学園小４年）が後半アウトで４アンダーをマークし、４アンダー68で首位に２打差の２位につけた。16年に6歳以下の部、昨年7－8歳の部を制しており、２年連続３度目の世界一へ好発進した。インスタートで「ピンの上につけたらグリーンが速くて」と、11番から３連続３パットで早々と３オーバーに後退して落ち込んだ。それでも14番第２打で「だふったけど斜面を転がって寄った」と運も味方してバーディーを取り返し、気持ちも盛り返した。「ピンの下につけようと思ってフルスイングしなかった」と、15番で５メートル、17番で２．５メートルを入れてイーブンに戻し、練習ラウンドで好スコアを出して「得意」というアウトへ。３番でＯＫにつけるなど４バーディーを奪い、サンディエゴに来てから練習ラウンドを３回やって７アンダーも出していることもあって、コース攻略のコツをつかんだ様子だ。「残り２日間はバーディーを取るゴルフをしたい。練習通り行けば優勝できると思う」と、気持ちも乗っている。

☆13－14歳の部男子21位の吉沢己咲（群馬・藤岡北中３年）
「ひどかったですよ。体も腕も痛かった。シャンクはしたし、30センチのパットを外したし。11番でシャンクしてからおかしくなった。でも、最後、18番はなんとかイーブンに戻そうと思ってアプローチ（15ヤード）を狙って、入った。あのチップインバーディーだけはよかったです。2日目にトップに出られるようにやりたい」

☆13－14歳の部女子８位の左奈々（福岡・沖学園隆徳館中1年）
「ドライバーがぶれまくったけど、2打目でカバーできたのがよかった。１メートル以内のパットを5回も外してしまった。ライン読みすぎ。切れると思ったら切れないとか。海外の選手とはコミュニケーションをとるのが難しい。気を遣いながら回るのも勉強だと思っています。あすはアンダーを目指したい」

☆９－10歳の部女子3位の清水心結（埼玉・中尾小５年）
「前半は1番しかバーディーが取れなくて、9番でバンカーに入れてボギーにして流れが変わっちゃった。16，17番でバーディーが取れたけど、納得いかない。3つ目のカテゴリーで優勝したい。ボギーを打ったとしても、次のホールで気持ちを切り替えてバーディーを狙って行けるようにする。前のことは忘れるように、できると思う」

☆9－10歳の部女子3位の根田うの（北海道・大曲東小５年）
「もっとスコアは出る感じです。チャンスがあったけど、惜しいところで入らなかった。8番でお先に、のバーディーをとったのに、マーカーの子にパーっていわれたりしたけと、もう1人の子がいたので回りやすかった。明日は1位の子を焦らずに追いかける。いつの通りコースを回ってくる。どんな結果が出ても次の日があるから」