ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　九州・沖縄予選

　15－18歳の部男子は、平田兼慎（宮崎・延岡中２年）が３アンダー69の好スコアで高校生を上回り、1位で西日本決勝大会に進んだ。
　「ティーショットがまっすぐいってＯＢなく打てて、３メートルぐらいのパットが入った」と要因を挙げた。４番パー５で第２打をグリーン右まで運んでアプローチをＯＫに寄せてバーディーが先行。７、９番を取って３アンダーで後半へ。２バーディー、２ボギーと、前半の貯金を守った。
　小１の時にゴルフのテレビを見て「バックスピンがカッコよかった」とゴルフを始めたという。小４、５の時にはバックスピンを打てるようになり「気持ちよかった」とゴルフにはまったという。
　西日本決勝大会は今度で３回目。過去２回は「滋賀ＧＣは狭いし池が多くて」とティーショットで失敗してだめだった。九州・沖縄予選１位で臨む今回も「ドライバーが曲がらなければいいなと思います」と、ティーショットがカギを握りそうだ。

　15－18歳の部男子で、三明蓮（福岡・沖学園高１年）が２位、弟の三明優太（福岡・沖学園中１年）が３位で西日本決勝大会に進んだ。
　上がり３ホールの連続バーディーで弟を逆転した兄の蓮は「風邪からの病み上がりでアプローチとかの感覚がなくて、内容的にはよくなかった」と振り返った。それでも、16番で奥２メートル、17番パー５では40センチに寄せ、18番では手前４メートルを決めた。「ゾーンに入っていて、何をやってもうまくいきました」と話した。
　弟の優太は２位をキープしていたが、17番パー５で「ライが悪いのに2オンを狙ってしまって」と、トップして左にＯＢ。もったいないダブルボギーをたたいて３位。「でもパーオンが９回しかなかったのをパターで救われました」と話した。西日本決勝大会進出は初めてで、兄弟出場を決めた。
　決勝大会に向け、「ネガティブにならずに、ぼーっとする作戦。目の前のプレーだけをやる」と優太。蓮は「前に１度出たときは全然ダメだった。ショットは得意なので、パットさえ入ってくれたら」と話した。

　15－18歳の部女子は、畠田瑠（るい、福岡・第一薬科大付高1年）が、樋口瑚子（長崎・長崎日大高１年）、吉﨑マーナ（沖縄・沖縄カトリック高１年）との競り合いを１打制して、１アンダー71で1位となり、西日本決勝大会に進んだ。
　「練習ラウンドよりもドライバーがうまくいった」と、いいポジションからグリーンを狙えたこともあって、グリーンを外したのは前後半1回ずつの２回。インスタートの11番で７メートルほどを決めるバーデイーを奪ったが、それ以降は「パットの調子が良くなかった」と、16番取った以外はパーを重ねる結果になった。
　165センチ、53キロと大柄だが、ドライバーの飛距離は230ヤードと本人もちょっと物足りなさを感じている。ただ「中1ぐらいから身長が伸び始めた」というので、まだ体の成長に追いついていないのだろう。
　西日本決勝大会は３回目の挑戦になる。これまでは「全国大会の『圧』で、体に緊張してしまっていたと思います。安全に行って攻めるところは攻める自分のゴルフをしたい」と話した。

　13－14歳の部男子では、吉行アムロ（広島・高屋中２年）が競り合いを抜け出し、２アンダー70で1位となって西日本決勝大会に進んだ。
　「練習ラウンドの時はアンダーパーで回れる気がしませんでした」という。好スコアの要因は「アプローチとパターがよくて、チャンスを確実に決められたこと」と振り返った。９番で奥から３メートルを入れ、14番パー３では8番アイアンで１．５メートルにつけた。16番では奥２メートルと、言葉通り３つのチャンスをものにし、ボギーを1つに抑えた。
　小４の時に、弟のローリとほぼ同時期にゴルフを始めた。ローリは昨年の西日本決勝大会11―12歳の部で世界ジュニアの日本代表を勝ち取った。本戦に出場したお土産に「世界ジュニアのパターのヘッドカバーをもらいました。大事に使っています」という。
　弟は決勝大会からの出場権を持っている。今年は兄としても世界ジュニア出場を目指したい。「トレーニングをして、ドライバーの飛距離（250～260ヤード）を少しでも伸ばしたい」と、意気込んでいた。

　13－14歳の部女子は、大槻呼幸（京都・日新中1年）が1アンダー71をマークして、1位で西日本決勝大会に進んだ。
　２アンダーで来ていた後半の２番で、まさかの左ＯＢでトリプルボギーをたたいた。「１オーバーになって頑張らないと、と思った」と、４番で６メートル、５番で４．５メートルを入れる連続バーディーでまたアンダーパーに戻す強さを見せた。２４０ヤードほどを飛ばすドライバーが武器で「攻めるゴルフが自分のゴルフだと思います。今日はできました」と振り返った。
　小学生の時から予選に挑戦しており、これまで決勝大会の経験はあるが「自分では緊張していないと思っていても、父からは緊張してるよって言われます」と、まだ世界ジュニア代表にはたどり着いていない。
　「今日のように、攻めるゴルフができたらいいなと思います。状況判断をうまくやって、１パットで狙えるような距離に乗せていくことができたら」と、決勝大会を描いていた。