<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 関東予選②>

 15-18歳の部男子は、佐藤ミラー(沖縄・桑江中3年)が5アンダー67の好スコアをマークし、東日本決勝大会(4月20、21日、茨城・美浦GC)へトップ通過を果たした。同女子では、鈴木みなみ(山梨・山梨学院中3年)が自己ベストタイの3アンダー69で1位となった。13-14歳の部男子は、4人が3オーバー75で並び、18番からのカウントバックで大町晋太郎(福岡・舞鶴中2年)が1位となって東日本決勝大会に進出。同女子は、境美玲(東京・有明西学園1年)が2アンダー70の好スコアで回り、1位通過した。

東日本決勝大会進出者は以下の通り。
▽15-18歳の部男子
【1位】佐藤ミラー(沖縄・桑江中3年)=67
【2位】村井啓矩(東京・成城学園2年)=71
【3位】大久保麻波浪(茨城・日本ウェルネス高2年)=71
【4位】水沼勇太(栃木・陽南中3年)=72
【5位】佐藤星河(東京・代々木高2年)=73
▽同女子
【1位】鈴木みなみ(山梨・山梨学院中3年)=69
【2位】齋藤愛桜(栃木・宇都宮文星女高2年)=71
【3位】五月女愛來(栃木・東陽中3年)=72
【4位】高田曄琳(東京・日体荏原高2年)=72
【5位】坪井乃杏(茨城・日本ウェルネス高2年)=73
【6位】窪田沙羅(山梨・駿台甲府中3年)=74
▽13-14歳の部男子
【1位】大町晋太郎(福岡・舞鶴中2年)=75
【2位】横田彪五(福島・郡山第三中2年)=75
【3位】廣木直翔(佐賀・香楠中1年)=75
【4位】須藤はんと(千葉・酒井根小6年)=75
▽同女子
【1位】境美玲(東京・有明西学園1年)=70
【2位】野口笑里(岐阜・小金田中2年)=71
【3位】三神凛果(千葉・松戸第四中2年)=74
【4位】本村紅音(兵庫・宝塚中1年)=76
【5位】佐藤心裕(兵庫・有野北中1年)=78
▽11-12歳の部男子
【1位】関奏弥(茨城・石岡小5年)=78
【2位】八代鷹将(東京・東伊興小4年)=80
【3位】横山幸太朗(新潟・新井小6年)=83
【4位】村井悠眞(神奈川・大野台中央小6年)=85
▽同女子
【1位】山根珊花(千葉・明海小6年)=68
【2位】岩永梨花(兵庫・塚口小6年)=69
【3位】佐野心咲(東京・昭和女子大付昭和小6年)=71
【4位】阿部歩望(神奈川・稲荷台小5年)=73
【5位】藤江れいあ(東京・聖心女子学院初等科5年)=75
▽9-10歳の部男子
【1位】石塚大和(茨城・土浦第二小4年)=73
【2位】二階堂功一(東京・杉並和泉学園4年)=75
【3位】吉松優馬(兵庫・塩屋北小3年)=76
【4位】荒砂士道(大阪・堀江小3年)=77
【5位】戸澤涼(栃木・戦場小3年)=78
【6位】中里将(東京・瀬田小3年)=79
【7位】尾形栄飛(東京・国立学園小4年)=80
【8位】揚張太翔(栃木・植野小4年)=81
▽同女子
【1位】飯野結心奈(東京・落合第六小4年)=71
【2位】毛利瑠奈(栃木・高根沢西小4年)=73
【3位】河井さらん(東京・等々力小3年)=73
【4位】高橋なつ希(東京・入新井第五小4年)=75
【5位】岩松凛々杏(愛知・楠小2年)=76
【6位】今井未唯(千葉・五井小3年)=76
【7位】岡原凛々香(東京・東砂小3年)=76
▽7-8歳の部男子
【1位】増田蓮(埼玉・立野小2年)=71
【2位】久保山友斗(愛知・荻谷小2年)=73
【3位】川村理人(静岡・服織小2年)=74
【4位】丸山友毅(神奈川・小杉小2年)=80
▽同女子
【1位】南愛美(千葉・加茂学園2年)=70
【2位】常住美結(千葉・中野木小2年)=72
【3位】小林世奈(埼玉・桶川西小2年)=75
【4位】本村奏澄(兵庫・小浜小2年)=76
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

【大会雑観】

15―18歳の部男子
佐藤ミラー(沖縄・桑江中3年)
佐藤ミラー(沖縄・桑江中3年)
15―18歳の部男子は、佐藤ミラー(沖縄・桑江中3年)が5アンダー67の好スコアをマークし、東日本決勝大会(4月20、21日、茨城・美浦GC)へトップ通過を果たした。
「今日は大きな曲がりもなく、リカバリーもできた」と、5バーディー、ボギーなしの会心のプレーだった。1番パー5で「アイアンで2オンを狙った」ところが大ダフリで120ヤードを残したが、1.5メートルにつけてバーディー発信。波に乗った。6、9番でもバーディーを取り、折り返して10番パー5では第2打でグリーン右のバンカーに入れ、5メートルと寄せ切れなかったバーディーパットを決めた。12番でも「6,7メートルが入った。ラッキーでした」と振り返った。
父の佐藤久哉さんはアルペンスキーの日本代表などにもなっている著名なプロスキーヤー。佐藤は沖縄在住だが、11月から2月は家族とともに新潟で生活し、スキーに打ち込んでいる。スキーの全国中学大会では大回転で9位に入った。「2月までスキーをしていてクラブを握っていなかったので、まだショットが安定していないんです」というが、スキーで鍛えた筋力もあって300ヤードを超えるドライバーがこの日はよかったことが、好スコアに結び付いた。
決勝大会に向けてはやはり「ショットの安定」が課題だという。「特に100ヤード以内の精度を上げて臨みたい」と、意気込んでいた。
15―18歳の部女子
鈴木みなみ(山梨・山梨学院中3年)
鈴木みなみ(山梨・山梨学院中3年)
15―18歳の部女子は、鈴木みなみ(山梨・山梨学院中3年)が自己ベストタイの3アンダー69で1位となり、東日本決勝大会((4月20、21日、茨城・美浦GC))に進んだ。
4バーディー、1ボギーの内容に「よかったけど、後半あまりパターが入らなかった」とちょっと不満そう。3番で1.5メートルのバーディーを決め、4番でボギーにしたが、9番で下り4メートルを入れて折り返した。
後半は10、11番で連続バーディーを奪った。自己ベストタイの3アンダーになった時点で「(12番以降)ずっとベストスコアを意識していました」という。しかし、気持ちが入り過ぎた? のか、そこから「カップくるんとか、惜しいとかがあって、ずっとパーで終わってしまった。最後18番も5メートルのバーディーパットだったんですけど…。もっと伸ばせたゴルフだった」と残念そうに振り返った。
それでも2回目の予選挑戦で、初めて決勝大会に進んだ。「もちろん、上位に入れるように頑張りたいです。パターをいっぱい練習していきたいです」と話した。
13―14歳の部女子
境美玲(東京・有明西学園1年)
境美玲(東京・有明西学園1年)
13―14歳の部女子は、境美玲(東京・有明西学園1年)が2アンダー70の好スコアで回り、東日本決勝大会(4月20、21日、茨城・美浦GC)へ1位通過した。
前日の練習ラウンドでは、納得がいくゴルフができてイーブンパーで回った。「でも自分の流れ的には、練習ラウンドでいいと、本番が悪くなってしまう。特に最近スコアが崩れてしまっていたので、不安が大きかった」という。
前半を2バーディー、2ボギーのパープレーで折り返した。後半は10番で1メートルにつけ、11番で3メートルを入れる連続バーディー。12番でボギーにした後、13、15番で4~5メートルを入れた。最終18番のボギーが「もったいなかった」が、6バーディーを奪ったのは収穫だった。
「お父さんがコンペとかに行くのがすごく楽しそうだったから」と、小1からゴルフを遊びで始め、小5ぐらいから競技にも出始めたという。この大会の決勝大会は3回目の挑戦になる。「今日はいいところもあったけど、悪いところもあると感じた。特にドライバーが右に曲がっていて、アイアンがよかったからいいスコアになりましたけど、決勝大会までにはドライバーを練習したい。得意なクラブなんで」と、課題を挙げていた。
13―14歳の部男子
大町晋太郎(福岡・舞鶴中2年)
大町晋太郎(福岡・舞鶴中2年)
13―14歳の部男子は、トップ争いが大混戦となり、3オーバー73で大町晋太郎(福岡・舞鶴中2年)、横田彪五(福島・郡山第三中2年)、廣木直翔(佐賀・香楠中1年)、須藤はんと(千葉・酒井根小6年)が並び、大町がカウントバックで1位となって、他の3人とともに東日本決勝大会に進んだ。
大町はスタートして1番ダブルボギー、2,3番ボギーで早くも4オーバーとなり「苦しかった」と振り返った。それでも「(予選通過の)可能性はあると信じて、目の前のことに集中しようと思いました」という。9番でバーディーを取って1つ取り戻し、後半は12番で落としたが、14番で奥のカラー~10メートル以上を入れるバーディーで「安心しました」という。そこからパーを積み重ねたことで、結果的に4人が3オーバーで並んだが、18番からのカウントバックで功を奏した。
九州・沖縄予選で落ちてこの予選に再挑戦して東日本決勝大会に進んだ。「小6の時に決勝大会4位で世界ジュニアには行けませんでした。今回は、ボギーとかダボをとっても切り替えられる精神力を意識したい。ドライバーが安定していなかったので、まずドライバーショットがまっすぐ行くようにしたい」と、課題を見つけていた。

【大会コメント】

関奏弥(茨城・石岡小5年)
関奏弥(茨城・石岡小5年)
◇11-12歳の部男子1位の関奏弥(茨城・石岡小5年)◇
「(78に)もうちょっといいスコアを出せたと思います。よくなかったのは、アプローチとパター。短い距離があまりよくなかった。よかったのはドライバーの方向性。ミート率が高かったと思います。ゴルフは小2の時に、ゴルフをやっているお父さんに、お姉ちゃんと『一緒にゴルフやりたいって話してかけてみようよ』といって始めた。決勝大会までに短い距離の練習をしてうまくなりたい」
山根珊花(千葉・明海小6年)
山根珊花(千葉・明海小6年)
◇11―12歳の部女子1位の山根珊花(千葉・明海小6年)◇
「納得いくゴルフができました。ショットが寄って、パターが入りました。5バーディー取れました。いつもは全然取れないです。4,5番で2メートルぐらいの下りのパットがたまたま入った。(68は)ベスト更新でした。決勝大会は初めてなので、自己ベストを出せるようなゴルフをしたい。アイアンが得意なので、今日みたいにうまくかみ合えば。アプローチとパターを安定させていきます」
岩永梨花(兵庫・塚口小6年)<
岩永梨花(兵庫・塚口小6年)
◇11―12歳の部女子2位の岩永梨花(兵庫・塚口小6年)◇
「ショットはよかったけど、パターが入らなかった。チャンスはだいぶあったよ。8番パー5でイーグルパットがちょっと外れた。(東日本決勝大会の)美浦は前にやった時にめちゃスコアが悪かった。(進出している)西日本決勝大会が先にあるけど、自信は微妙かな。パターが入ればOK」
石塚大和(茨城・土浦第二小4年)
石塚大和(茨城・土浦第二小4年)
◇9-10歳の部男子1位の石塚大和(茨城・土浦第二小4年)◇
「うまくいった。ドライバーがまっすぐ行って、飛んでいた。220ヤードぐらい飛ぶ得意クラブです。3バーディーだったけど、もう1つぐらい取れたかも。予選通るのが目標だったので、70台で回りたかった。練習ラウンドが76だったから、73は良かった。決勝大会は3パットしないようにしたい。毎日家でパター練習する」
飯野結心奈(東京・落合第六小4年)
飯野結心奈(東京・落合第六小4年)
◇9-10歳の部女子1位の飯野結心奈(東京・落合第六小4年)◇
「アプローチで寄せられて、パターも1パットで行けたことがよかった。(3バーディー、2ボギーに)バーディーはいつもよりちょっと多いかも。71はベストスコアで、初めてアンダーがでた。緊張はしなかった。決勝大会は、パープレーで回れるようなゴルフをしたい。毎日パター練習と、アプローチ練習もやりたい」
増田蓮(埼玉・立野小2年)
増田蓮(埼玉・立野小2年)
◇7-8歳の部男子1位の増田蓮(埼玉・立野小2年)◇
「いいゴルフができた。後半、10番でドライバーが左に行ったけど、アプローチがまあまあでパーをとれたのがよかった。パターが結構よくて、得意のフックラインが狙ったところに打てた。今日はバーディー3つだったけど、決勝大会でもバーディーをいっぱい取りたい。美浦は手前、手前で行くといいから、攻めじゃなくて守るゴルフができたらいい」
南愛美(千葉・加茂学園2年)
南愛美(千葉・加茂学園2年)
◇7-8歳の部女子1位の南愛美(千葉・加茂学園2年)◇
「今日はシュートパットが、バーディーパットもパーパットもけっこう入った。1番で2~3メートルのバーディーが入った。70は普通。でも練習ラウンドではあんまりスコアが出なかった。目標スコアは68だったからちょっと悔しい。決勝大会では、2打目、3打目をべたピンに寄せていきたい。アプローチとパターを練習する」