<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 中国・四国予選>

>>PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会要綱へ

◇3月8日 ◇岡山・赤坂レイクサイドCC(15-17歳男子6457ヤードほかカテゴリー別)
◇出場103人 ◇天候 晴れ
◇主催・国際ジュニアゴルフ育成協会、株式会社ビーエスフジ、特別協賛・PGMホールディングス株式会社

15-17歳男子の部で、大嶋炎(ほのお、岡山・作陽高1年)が、4アンダー68の好スコアで決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進出した。スタート時は気温マイナス2度という悪条件の中、ショットが好調で、インスタートの11番でボギーをたたいてから、5バーディーを奪った。同女子は、矢倉里紗(鳥取・米子北斗高1年)が4バーディー、4ボギーの粘りのゴルフでイーブンパー72にまとめ、トップ通過した。13-14歳の部男子では河本力(愛媛・久米中2年)が2オーバー74で1位となり、15-17歳の部女子2位の姉・結(愛媛・久米中3年)とともにきょうだいで決勝大会に駒を進めた。世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)を目指す決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 ①大嶋炎(岡山・作陽高1年)68②西脇まあく(京都・桃山中2年)72 >>成績表
【女子】 ①矢倉里紗(鳥取・米子北斗高1年)72②河本結(愛媛・久米中3年)75③後藤田寧々(徳島・羽ノ浦中3年)76 >>成績表
13~14歳の部
【男子】 ①河本力(愛媛・久米中2年)74②松村成生(大阪・寝屋川八中2年)75③石過龍次郎(兵庫・陵北中1年)75④中澤大樹(兵庫・灘中1年)78 >>成績表
【女子】 ①中尾彩乃(兵庫・大原中2年)72②古川莉月愛(岐阜・梅林中1年)78 >>成績表
11~12歳の部
【男子】 ①三田真弘(岡山・津島小6年)78②三輪有志朗(兵庫・高浜小6年)78③玉木海凪(大阪・彩都西小5年)79 >>成績表
【女子】 ①岡田樹花(兵庫・寺前小5年)73②八木涼風(大阪・箕面自由学園小6年)75③細田詩織(兵庫・兵庫教育大付小5年)79 >>成績表
9~10歳の部
【男子】 ①古川惣一郎(徳島・高志小4年)79②太田尭虎(岡山・湯原小3年)81 >>成績表
【女子】  >>成績表
7~8歳の部
【男子】 ①高田圭一郎(岡山・勝田東小2年)69 >>成績表
【女子】  >>成績表
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15-17歳の部男子


15-17歳の部男子 大嶋炎(岡山・作陽高1年)
15-17歳の部男子では、大嶋炎(岡山・作陽高1年)が難コンディションにもバーディーを量産した。気温マイナス2度の中でインからスタートし、11番ロングでは第3打をミスしてボギーが先行。「でも、ドライバーが曲がらず、ショートアイアンが好調だった」と、12番で2メートルを入れてすぐに取り返した、16番で取った後、18番では90ヤードの第2打をOKにつけるなど、インでも2つのバーディーを奪う「熱い」ゴルフを展開した。「ピンチは特にありませんでした。後半、3ホール連続でグリーンを外したけど、寄せやすいところだったんで」と、振り返った。4人兄弟の長男で、小学校時代は野球(捕手)をやっていたが、13-14歳の部に出場した次弟の命(いのち)が先に始めたゴルフをやってみると「おもしろかったので、野球をやめました」という。次弟は決勝大会を逃したが「今の自分がどのぐらいの位置にいるのか、世界に行って見てみたい」と、世界ジュニア出場に闘志を燃やしていた。
15-17歳の部女子


15-17歳の部女子 矢倉里紗(鳥取・米子北斗高1年)
15-17歳の部女子では、矢倉里紗(鳥取・米子北斗高1年)が、耐えるゴルフで72にまとめ、決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。「練習ラウンドは昨日1日だけで、あまりよくコースがわからなかった」と、序盤の2番から3連続ボギー。9番でピン左上のカラーからパターで6メートルを沈めて、リズムを取り戻した。11,15,16番を取って一時はアンダーパーに。17番のボギーを悔やんだが「よく分からないんですけど、ロングパットに助けられた」と振り返った。冬は雪のためインドアでしか練習ができず、高校生女子の県大会でも「出場者は3人」と競り合う選手がいないなど、ハンディを抱えながらのトップ通過。小学生のころは祖父と社交ダンスに挑戦したが「3回で断念して、祖母に勧められたゴルフがおもしろくなった」と笑う。決勝大会に向け「たぶん、みんなうまく見えて緊張すると思う。海外でゴルフをしたことがないので、世界ジュニアに行きたいです」と、目を輝かせていた。
13-14歳の部男子


13-14歳の部男子 進んだ河本力(愛媛・久米中2年)
13-14歳の部男子を制して決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ河本力(愛媛・久米中2年)は「パターが全然入らなかったけど、ドライバーが8割きれいにいったので」と、2オーバー74を振り返った。スタートの10番ショートでいきなり3パット。インを3バーディー、2ボギーで折り返したが、4番でOBを打つダブルボギー、7番でまた3パットと反省点が多い1日でもあった。「チャンスでもパーパットでもカップをのぞくんだけど入らなかった」と口をとがらせた。先にゴルフを始めた姉・結(愛媛・久米中3年)も15-17歳の部で2位となり、一緒に決勝大会に出られる。「その後にある世界にいけるように、絶対アンダーパーで回りたい」と意欲を見せた。
13-14歳の部女子

13-14歳の部女子 中尾彩乃(兵庫・大原中2年)
13-14歳の部女子では、中尾彩乃(兵庫・大原中2年)がイーブンパー72にまとめて、首位で決勝大会に進んだ。「ドライバーがめちゃよかった。いつもは3パットが多いのに、めちゃタッチがあった」と笑顔を見せた。いつもは「3パットは絶対1回はしていた」というが、ちょっと工夫した。いつもはスタンスのイチで素振りをしていたが「ライン上のボールの後ろで素振りをしたら距離感があうようになった」という。7番で上4メートルを決め、14番でも6メートルを沈める2バーディー。ボギーも2つだったが、課題を少し克服したラウンドになった。「決勝大会でも今日みたいなゴルフをしたい。パター練習をしっかりやっていきます」と、意欲をみせた。
7-8歳の部男子

7-8歳の部男子 高田圭一郎(岡山・勝田東小2年)
7-8歳の部男子で高田圭一郎(岡山・勝田東小2年)が3アンダー69の好スコアをマークして、2位に16打差をつけて決勝大会に進出した。「バーディーがいっぱい取れた」とニコニコ。3バーディー、ボギーなしの内容は立派だった。「ショットが思う方向に飛んだんだ」と胸を張った。練習ラウンドを数回やったが「最高は71だった」というから、本番で結果を見事に出した。1、2歳のころに「アンパンマンのクラブで遊んでいたんで、やれるかなと思った」と、3歳からゴルフを始めた。決勝大会には「アプローチとパターが大事だと思うので、練習したい。世界ジュニアに出たいから」と、しっかり話していた。

 

【大会コメント】


11-12歳の部女子でトップ通過した岡田樹花(兵庫・寺前小5年)
◇15-17歳の部男子で2位で決勝進出の西脇まあく(京都・桃山中2年)◇
「前半3アンダーでいい感じだった。仲のいい石過くん(功一郎、3位)と2人の組だったので、マッチプレーみたいになってリズムよく回れて良かった。後半一度追いつかれたけど、勝てた。決勝のコース(花の木GC)はよく回っているんで、決勝大会にさえいけたら自信はあると思っていました」

◇11-12歳の部女子でトップ通過した岡田樹花(兵庫・寺前小5年)◇

1位:岡田樹花(兵庫・寺前小5年)
「あまりウッドがよくなかったけど、アイアンとパターがまあまあだったので。1番で10メートル近いバーディーを入れられた。調子が悪いとすぐあきらめてしまう悪い癖があるんで、なんとかあきらめないでやろうと思いました。決勝大会でも落ち着いていいスコアを出せるようにしたいです」

◇11-12歳の部女子2位で3年連続世界ジュニアを目指す八木涼風(大阪・箕面自由学園小6年)◇

「前半の始めはよかった(1、4番バーディー)ので、きょうはいいスコアが出るかなと思ったんですけど、5番でショートしてアプローチをオーバーしてボギーにしてから流れが悪くなってしまった。去年の世界ジュニア(9位)で、ボギーにした後が大事だと思ったんで、きょうも次頑張ろうと思ったんですけど。決勝大会ではボギーにしても次を落ち着いてやって、いいペースをつくりたい」