<PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会 関西・東海予選>

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 6歳以下の部男女でIMGA世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米サンディエゴ)の日本代表が決まった。男子は清本貴秀(愛知・末広保育園年長)がイーブンパー64で回って優勝し、日本代表となった。姉の美波(愛知・向山小3年)が9―10歳の部女子1位で決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)に進出し、姉弟での世界代表を目指す。女子は清水心結(埼玉・原山保育園年長)が同じくイーブンパー64で優勝して代表入り。兄・拳斗は昨年の世界ジュニア代表で決勝大会に出場が決まっており、こちらは兄妹で出場を狙う。
15―17歳の部男子は3人が75で回り、18番からのカウントバックで福山功太(滋賀・八幡東中3年)が1位通過した。同女子では酒井優菜(愛知・北方中2年)と姉の里奈(愛知・一宮興道高1年)が同じ79をマークし、カウントバックで妹優菜が1位、姉里奈が2位で決勝大会に進んだ。13―14歳の部男子では平田憲聖(大阪・千里丘中2年)が、15―17歳の部男子と同じティーからイーブンパー72の好スコアをマークして1位で決勝大会に駒を進めた。

 IMGA世界ジュニアゴルフ選手権日本代表は以下の通り。

6歳以下
【男子】 【1位】清本貴秀(愛知・末広保育園年長)=64 >>成績表
【女子】 【1位】清水心結(埼玉・原山保育園年長)=64 >>成績表
U6代表清本貴秀(右)清水心結

U6代表清本貴秀(右)清水心結

 決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】福山功太(滋賀・八幡東中3年)=75
【2位】豊山良(大阪・興国高1年)=75
【3位】山内一輝(大阪・追手門学院大手前中2年)=75
【4位】澤田響(福井・福井工大付福井中2年)=77
【5位】森田匠海(富山・富山国際大付高2年)=79
【6位】渡辺龍ノ介(愛知・名古屋経済市邨中3年)=83
【7位】加藤陽輝(福岡・沖学園高1年)=83 >>成績表
【女子】 【1位】酒井優菜(愛知・北方中2年)=79
【2位】酒井里奈(愛知・一宮興道高1年)=79
【3位】種村梨央(三重・員弁中3年)=80
【4位】川合玲那(愛知・下山中3年)=81
【5位】青井麻瑚(愛知・植田中3年)=82 >>成績表
13~14歳の部
【男子】 【1位】平田憲聖(大阪・千里丘中2年)=72
【2位】小木野太優(大阪・豊中第十四中1年)=73
【3位】黒田智之(岐阜・美濃加茂中1年)=79
【4位】三田貴樹(大阪・摂津第二中1年)80
【5位】須藤大和(愛知・新香山中1年)=80
【6位】尾崎敬也(大阪・豊津中1年)=80
【7位】新井隆一(愛知・西部中2年)=81 >>成績表
【女子】 【1位】遊佐音々(大阪・新池中2年)=80
【2位】岡田梨沙(愛知・日進東中2年)=81
【3位】林司緒奈(愛知・鷹来中2年)=84
【4位】高木美佑(愛知・円上中2年)=85
【5位】柳井美優(愛知・富木島中1年)=86
【6位】中間千尋(愛知・日進西中1年)=87 >>成績表
11~12歳の部
【男子】 【1位】湯原光(愛知・赤見小5年)=74
【2位】小田祥平(愛知・竹島小5年)=76
【3位】寺島諒(静岡・裾野西小6年)=78
【4位】上久保拓海(京都・木幡小6年)=80
【5位】奥村礼惟(愛知・日比津小6年)=82
【6位】岡田竜空(京都・樫原小6年)=82 >>成績表
【女子】 【1位】長谷川せら(岐阜・稲羽西小6年)=73
【2位】寺岡沙弥香(大阪・丸橋小6年)=74
【3位】貞永葵生(大阪・天美北小6年)76
【4位】藤原侑奈(大阪・金岡南小6年)=77
【5位】上田梨奈(三重・神明小6年)=78
【6位】花田華梨(千葉・千城台南小5年)=79
【7位】貞永茉白(大阪・天美北小6年)=79
【8位】國分彩那(大阪・大阪教育大付平野小5年)=80 >>成績表
9~10歳の部
【男子】 【1位】山川斗夢(三重・榊原小4年)=78
【2位】金指統哉(静岡・富士第一小4年)=79
【3位】大海諒介(愛知・大野木小3年)=83
【4位】稲垣早弥人(愛知・成岩小4年)=83 >>成績表
【女子】 【1位】清本美波(愛知・向山小3年)=77
【2位】赤松渚(和歌山・港小3年)=80
【3位】秋田光梨(大阪・伊加賀小3年)=81
【4位】小宮千鶴(愛知・小清水小3年)=82
【5位】横山百合香(愛知・城北小4年)=85
【6位】卯月愛湖(三重・笹尾東小4年)=85 >>成績表
7~8歳の部
【男子】 【1位】矢野仁貴(愛知・東山小2年)=73
【2位】橋本拓英(三重・南が丘小2年)=73
【3位】大郷喜一(長野・豊田小1年)=81 >>成績表
【女子】 【1位】花田涼奈(千葉・千城台南小2年)=84
【2位】小宮千愛(愛知・小清水小1年)=94 >>成績表
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

6歳以下の部男女 9―10歳の部女子
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清水心結(埼玉・原山保育園年長)
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清本美波(愛知・向山小3年)、貴秀(愛知・末広保育園年長)

6歳以下の部男女でIMGA世界ジュニアゴルフ選手権日本代表が決まった。一発決勝を制したのは、男子が清本貴秀(愛知・末広保育園年長)、女子は清水心結(埼玉・原山保育園年長)で、ともにイーブンパー64をマークして、他を寄せつけなかった。清本は4番(161ヤード、パー5)で「ドライバーが飛んだからアプローチが1メートルについてイーグルを取った」と大喜び。自分でも「得意」というアプローチがさえた。「アダム・スコットが好き」といい「おねえちゃんと一緒に世界ジュニアに行って世界一になる」と、9―10歳の部女子1位の姉美波にはっぱをかけた。女子の清水は、昨年の世界ジュニアには代表だった兄拳斗の応援で行っているが、今回は自力で自分が先に出場を決めた。「最後3ホール、イーグル、バーディー、バーディーだったよ。気持ちよかった。パターをもっと練習して、世界一になる」と、ニコニコ。兄は決勝大会にシードされており、兄妹での世界代表を目指す。

9―10歳の部女子を制した清本貴秀の姉美波(愛知・向山小3年)
「きょうはOBに行きそうなのが助かったり、長いパットが最後にコロンッて入ったり、ミラクルが多かった。決勝大会には、きょう少しダメだったドライバーと、苦手の6番アイアンをもっと練習していきたい。弟と一緒に世界ジュニアに行きたい」

15―17歳の部男子
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福山功太(滋賀・八幡東中3年)
15―17歳の部男子は、福山功太(滋賀・八幡東中3年)が接戦を制して、決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)に1位で進出した。狭いコースに苦しむ選手が多い中、福山は先のホールアウトしていた豊山良(大阪・興国高1年)山内一輝(大阪・追手門学院大手前中2年)と同じ75で上がり、カウントバックでは18番で2メートルのバーディーを決めていた(他の2人はパー)ことで、メダリストになった。インスタートで「前半はOB方向に飛んだのがマウンドで跳ね返ってきたり、いつ大叩きしてもおかしくないヒヤヒヤしたゴルフだった」というが、しっかり18番を取り、後半は「ドライバーもアイアンも良くなった」と立ち直った。予選挑戦3回目で初めて決勝大会進出。「距離が出ない(ドライバー飛距離250ヤード)ので、アイアンでのミスを少なくしたい。アプローチの精度をもう少し高めたい」と課題を挙げ「世界ジュニアに出て、国が違うプレーヤーと勝負してみたい」と、代表入りに挑む。
15―17歳の部女子
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酒井優菜(愛知・北方中2年)
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酒井里奈(愛知・一宮興道高1年)
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酒井優菜(左)里奈姉妹
15―17歳の部女子は酒井姉妹の対決となり、妹優菜(愛知・北方中2年)が制した。姉里奈(愛知・一宮興道高1年)と同じ79でホールアウト。18番からのカウントバックでは、17番で姉がボギーにしていたため、1位でメダリストになった。同じスコアだったが「おねえちゃんに勝った」と笑顔。「バーディーはなかったけど、アプローチがよかったので、パーを拾えた」と振り返った。普段も一緒に練習する姉については「ライバルなんです」といい「試合では勝ったり負けたりしている」と、刺激し合っている。ドライバー飛距離が210ヤードで「もっと飛ばそうとトレーニングとか頑張っているんですけど。今は飛ばないなりにショートゲームでしのげるようにしている」という。決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)に向け「急に飛ぶことはないので、アプローチ、パターをもう少し磨けば、パーは取れるので、粘って世界ジュニアに行きたい」と意気込む。姉里奈は「きょうはパターが決まらず、前半も3パット3回してしまった。後半は耐えて37で上がったけど、バーディーなしでした」と振り返った。今回は妹にメダリストを譲ったが「悔しいけど、決勝大会では勝ちます。世界ジュニアに行って自分の力を試してみたい」と、こちらも意欲を見せていた。
13―14歳の部男子
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平田憲聖(大阪・千里丘中2年)
13―14歳の部男子で、平田憲聖(大阪・千里丘中2年)が「気持ちよくやれた」とイーブンパーの72をマークして、トップで決勝大会に進んだ。2番で4メートルのバーディーが先行し、7番でOBをたたいてダブルボギーにしたが、9、12番で2メートル前後を沈めるなど、ミスをすぐに取り返せた。「ショットが良くなかったけど、パターが入ったので耐えられた」と振り返った。予選は初めてで「米国に行ってみたいし、世界ジュニアに行きたいから」と、出場した。「グリーン周りとか、ショートゲームがうまくなって、スコアを作れるようにしたい。決勝まで、アプローチを重点的に練習します」と課題に取り組む。世界ジュニア出場には「自信あります」とはっきり口にしていた。
11―12歳の部女子
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長谷川せら(岐阜・稲羽西小6年)
11―12歳の部女子は長谷川せら(岐阜・稲羽西小6年)が1オーバー73の好スコアで制し、決勝大会に進んだ。2013年に9―10歳の部で世界ジュニア日本代表になったが、本戦では9位と惜しくもシード権を逃した。「世界ジュニアにもう1回行って、リベンジしたい」と、雪辱を目指す。この日は「ティーショットが悪くてあっち行ったりこっち行ったり。2メートル以内のパットを6回も外した。疲れました。よく73で回れたなって感じです」と苦笑いしたが、3バーディー、4ボギーで寺岡沙弥香を1打振り切った。12番パー5では3番ウッドで2メートルに2オンするイーグル逃しの楽々バーディーなど、随所で元世界代表の力を見せた。「上のカテゴリーに行くとだんだん厳しくなるので、今度こそ世界一になりたい」と、心は早くも世界舞台に向いている。

 

【大会コメント】

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豊山良(大阪・興国高1年)
◇15―17歳の部男子で2位の豊山良(大阪・興国高1年)◇
「コースが狭かった。出だしの11番で右にOBしてしまってトリプルボギー。でもショットは良くて、ミスはこの1回だけでした。パットが入ったらアンダーにできた。1カ月前に関西高校選手権に優勝して、調子は良かった。3年前に決勝に行ったけど世界ジュニアに出られなかったので、今度は行きたい」
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山内一輝(大阪・追手門学院大手前中2年)
◇15―17歳の部男子で3位の山内一輝(大阪・追手門学院大手前中2年)◇
「狭いコースなので、アイアンとアプローチがカギになると思っていた。前半はパットが入らず、後半はボギーが先行してしまった。一番悔しかったのが上がり2ホールで得意のアプローチをミスしてボギーだったこと。まだまだだなあと感じた」
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遊佐音々(大阪・新池中2年)
◇13-14歳の部女子で1位通過の遊佐音々(大阪・新池中2年)◇
「イメージしにくいから苦手のドッグレッグが多くて、コースが難しかった。優勝はあまりないんでうれしい。練習しすぎて、肋骨を疲労骨折してしまって、痛み止めを飲んでいます。2つOBしてダボにしたのがよくなかった。決勝では1番になりたい。トレーニングをしてドライバーの飛距離をもう少し伸ばして、アイアンの精度を上げていきたい」
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湯原光(愛知・赤見小5年)
◇11-12歳の部男子で1位通過の湯原光(愛知・赤見小5年)◇
「前半悪かったけど、後半粘れた。入ったと思ったパットがギリギリ入らなかったのが5、6回あって悔しかった。予選は優勝できればいいなと思っていたのでうれしい。アプローチがよくて、パットはまずまずだった。でも、パー3でショットがひん曲がったので、それを直していきたい」
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山川斗夢(三重・榊原小4年)
◇9-10歳の部男子で1位通過の山川斗夢(三重・榊原小4年)◇
「アプローチがいつもより良かった。いつもは4,5メートルにしか寄らないけど、きょうは1,2メートルに寄った。だめだったところは、入ると思って適当に打った50センチのパットを外したこと。めちゃがっかりした。反省した。もう絶対やらない。決勝までに50センチは100%入れるようにして、アプローチを正確にしたい」
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矢野仁貴(愛知・東山小2年)
◇7-8歳男子でカウントバックで1位通過した昨年世界ジュニア代表の矢野仁貴(愛知・東山小2年)◇
「途中で詰まった時に、橋本君(拓英=2位)に負けていると分かって、上がり3ホールは本気の本気で行ったら、追いつけた。去年より飛ぶようになった(ドライバー190~200ヤード)ので、また世界に行きたい。アプローチが悪いから特に練習する」