ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　関東予選（１）

＜ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　関東予選（１）＞

　15―17歳の部男子はプロゴルファー金子柱憲の長男、金子憲洋（東京・立教池袋高２年）が１オーバー73で回り、昨年の国体新潟県代表の大澤優（新潟・開志国際高1年）と並んだが、カウントバックで１位となり、東日本決勝大会（４月23、24日、茨城・美浦ＧＣ）に進んだ。同女子の部では、関根理央（東京・杉並学院高1年）が後半34で回って、ただ1人アンダーパーの１アンダー71をマークして1位通過した。13―14歳の部男子は、この大会を主催する国際ジュニアゴルフ育成協会理事長でプロゴルファー井上透の次男、井上和馬（東京・立教池袋中1年）が５オーバー77ながらカウントバックの結果、１位となった。同女子は西郷真央（千葉・麗澤中２年）が１オーバー73の好スコアをマークし、トップで東日本決勝大会に進出した。

東日本決勝大会進出者は以下の通り。

15～17歳の部
【男子】	【１位】金子憲洋（東京・立教池袋高２年）＝73 【２位】大澤優（新潟・開志国際高1年）＝73 【３位】細谷朋生（千葉・茂原東中３年）＝76 【４位】井上達希（神奈川・聖光学院高1年）＝76 【５位】半田紘夢（新潟・開志国際高１年）＝77 【６位】深尾健太（東京・杉並学院中３年）＝77 【７位】篠原株登（東京・国分寺第二中３年）＝77 【８位】佐藤飛鳥（東京・国立第二中３年）＝77 【９位】操上眞廣（千葉・千葉南高２年）＝78 【10位】高原竜弥（東京・日本ウェルネス高1年）＝79
【女子】	【１位】関根理央（東京・杉並学院高1年）＝71 【２位】松岡華（千葉・花園中３年）＝73 【３位】久保青空（千葉・麗澤中２年）＝74 【４位】西村あすみ（千葉・千葉学芸高２年）＝76 【５位】鈴木桂花（千葉・貝塚中３年）＝76 【６位】押田千菜実（千葉・千葉学芸高２年）＝78 【７位】石澤梨音（東京・共立女子第二高１年）＝78 【８位】大村桃葉（静岡・曳馬中３年）＝79
13～14歳の部
【男子】	【１位】井上和馬（東京・立教池袋中1年）＝77 【２位】菅野義稀（茨城・小見川中１年）＝77 【３位】中川拓海（千葉・八街中央中２年）＝79 【４位】芳崎陽紀（神奈川・南毛利中１年）＝79 【５位】藤澤諒（山梨・甲府南中１年）＝79 【６位】川畑京太郎（千葉・翔凜中１年）＝80 【７位】石谷竜月希（千葉・我孫子中１年）＝80 【８位】遠藤りお（埼玉・埼玉栄中１年）＝81 【９位】原田凪（埼玉・埼玉栄中２年）＝82 【10位】椎名優介（東京・青戸中２年）＝82
【女子】	【１位】西郷真央（千葉・麗澤中２年）＝73 【２位】伊波川彩名（東京・筑波大付中1年）＝74 【３位】飯村知紗（茨城・双葉台中２年）＝75 【４位】中谷舞（千葉・多古中１年）＝75 【５位】宇佐美彩華（千葉・東高津中２年）＝81 【６位】松本凜子（埼玉・埼玉中1年）＝82 【７位】鈴木優芽（埼玉・小針中１年）＝83 【８位】翁長咲弥（神奈川・東橘中１年）＝83
11～12歳の部
【男子】	【１位】楠大峻（神奈川・元石川小６年）＝75 【２位】大野倖（千葉・吉岡小６年）＝79 【３位】森虎琉（東京・入新井第五小５年）＝80 【４位】高梨倭（千葉・萱田南小５年）＝81 【５位】篠原雷登（東京・国分寺第七小５年）＝83 【６位】竹原佳吾（神奈川・森村学園初等部６年）＝83 【７位】星野豪汰（東京・幡代小６年）＝84
【女子】	【１位】佐藤心結（神奈川・桜井小６年）＝77 【２位】秋元彩葉（神奈川・川崎小５年）＝77 【３位】岡島彩乃（千葉・稲丘小５年）＝81 【４位】赤堀まみ（千葉・大和田小６年）＝82 【５位】中谷愛純（千葉・多古第二小５年）＝83 【６位】佐藤雪乃（神奈川・西野川小６年）＝84 【７位】堀川雪花（静岡・豊田東小５年）＝85
9～10歳の部
【男子】	【１位】本大志（神奈川・末吉小４年）＝75 【２位】柿澤琢真（埼玉・高砂小４年）＝82 【３位】清水拳斗（埼玉・中尾小４年）＝84
【女子】	【１位】小林イリス（東京・聖学院小３年）＝79 【２位】鈴木能々子（東京・鹿浜五色桜小３年）＝81 【３位】鈴木姫琉（東京・給田小３年）＝82 【４位】栗田怜奈（千葉・小栗原小４年）＝85 【５位】手塚彩馨（山梨・白根源小４年）＝86
7～8歳の部
【男子】	【１位】吉田悠（東京・瀬田小１年）＝80 【２位】浪川貴人（千葉・金沢小２年）＝90
【女子】	【１位】國吉愛良（千葉・松ヶ丘小２年）＝73 【２位】佐藤小洛（東京・若葉小２年）＝86 【３位】芳賀恵夏（神奈川・上鶴間小２年）＝91 【４位】清藤羽琉（千葉・牧園小１年）＝95
（注）同スコアの順位は18番からのカウントバックによる【広報ライター・赤坂厚】

【大会雑観】

15―17歳の部男子
金子憲洋（東京・立教池袋高２年）	15―17歳の部男子で、金子憲洋（東京・立教池袋高２年）が後半踏ん張って１オーバー73で回り、カウントバックで大澤優（新潟・開志国際高1年）に勝って1位で東日本決勝大会（４月23、24日、茨城・美浦ＧＣ）に進んだ。「今日は50点ぐらい」と厳しい自己採点は、課題のショートアイアンが「まったくチャンスにつけられなかったから」という。２オーバーで折り返したインでは12番パー３を４番アイアンで２メートルにつけ、18番パー５では残り240ヤードを３番ウッドで２オンと、２つのバーディーを奪うなど１アンダーで回った。トッププロの金子柱憲の長男。父はこの日、カートを運転して裏方を務めた。「父にはまだ勝てないです（笑い）。決勝大会ではすべての精度を上げたい。米国に魅力があって予選に申し込んだので」と、世界ジュニアを目指す。
15―17歳の部女子
関根理央（東京・杉並学院高1年）	15―17歳の部女子では関根理央（東京・杉並学院高1年）が1アンダー71の好スコアをマークして、東日本決勝大会（４月23、24日、茨城・美浦ＧＣ）にトップ通過した。前半のインを１オーバーで折り返したが、後半は「いいパットが入った」と、５番で６メートル、８番で７メートルを沈める２バーディーでアンダーパーにした。「元々パットがうまいといわれていたし、自分でも自信がある。でも、今日はいつもより入ったと思う」と笑顔を見せた。練習ラウンドでは「アプローチに不安がでて、そのまま入ったので、パープレーで回れればと思っていた」という。「まずは決勝大会で上位に入って」と言った後、誕生日の関係で世界ジュニアには今年しか出場できないことに気づいて「あ、優勝します」と、言い直していた。
13―14歳の部男子
井上和馬（東京・立教池袋中1年）	13―14歳の部男子で、が５オーバー77で並んだ菅野義稀（茨城・小見川中１年）にカウントバックで競り勝って、１位で東日本決勝大会（４月２３、２４日、茨城・美浦ＧＣ）に進出した。「相変わらずティーショットは曲がりましたけど、２打目が乗ってくれてパーを取れた」という。５番、15番でともに３メートルのバーディーを奪ったが「バンカーで２度たたいて、ダブルボギーも２つ」と、出入りの激しいゴルフだった。178センチ、84キロの大柄な体でドライバー飛距離は「飛べば270ヤードぐらい」と胸を張る。大会を主催する国際ジュニア育成協会の井上透理事長の次男。兄の達希（神奈川・聖光学院高1年）も15―17歳の部で東日本決勝大会に進んだ。世界ジュニアに兄弟出場と周囲の注目を浴びるが「いつも100とか平気でたたくんで、決勝大会ではうまい人のゴルフを見て勉強します」と控えめだった。
13―14歳の部女子
西郷真央（千葉・麗澤中２年）	13―14歳の部女子は、西郷真央（千葉・麗澤中２年）が１オーバー73の好スコアで制した。「前半はショットがシンに当たらなかった。バンカーに入れてボギーにした」と、２つのバンカーショットをミスするなどインを39で折り返した。アウトに回ってから「薄い当たりにならないように、上から強く入れることを意識した」ことでショットが戻ってきた。５番では30センチにつけ、８番パー３では「ホールインワンしそうになった」と、50センチにつく２つのバーディーを奪った。2014年の関東予選では11―12歳の部で優勝したが、決勝大会では最終日に1番のＯＢで世界代表を逃した。「海外に行きたいんです。芝とか日本と違うので、経験してみたい」と、雪辱のために今回予選に出場した。「いつも一緒に回る人のスコアを気にしたり、攻め方をきにしたりするけど、今度は自分を信じてプレーしたい。そうしたら世界にいけると思う」と、自信を見せていた。
15―17歳の部男子
大澤優（新潟・開志国際高1年）	15―17歳の部男子の大澤優（新潟・開志国際高1年）が、無理せず１オーバー73でカウントバックの結果２位になったものの、東日本決勝大会に進んだ。４番で50センチにつけてバーディーが先行したが、５番の３パット、６、７番ではアイアンのミスから３連続ボギー。「予選を通ることが目的なので、アイアンがよくなかったし、無理しないようにグリーンのセンターを狙うようにした」と、振り返った。後半は10番でいきなりバーディーを奪ったが、以後はチャンスをものにできずにパーを積み重ねたが、納得はしている。昨年は新潟県の国体代表に選ばれた。海外派遣でハワイと中国にも行った。「世界を経験したいので、予選は今回でたぶん４回目。東日本決勝大会では、もうちょっとチャンスでパターを決められるようにしないとだめですね」と、世界代表への課題を挙げていた。

【大会コメント】

菅野義稀（茨城・小見川中１年）	◇13―14歳の部男子２位の菅野義稀（茨城・小見川中１年）◇ 「ドライバーがまっすぐ、しっかり行かなかった。いつもはパシッといくんですけど。スイングが少し乱れてしまった。目標は75以内でしたけど、後半の６番で池に入れてトリプルボギーにしたせいで達成できませんでした。予選は小学生のときに１回出て90以上たたいた。中学に入ってから、伸びたと思います。東日本決勝大会はちょっと怖い。うまい人がいっぱいいるし。今からでもしっかり練習したい」
楠大峻（神奈川・元石川小６年）	◇11－12歳の部男子１位の楠大峻（神奈川・元石川小６年）◇ 「自分は体格が劣る（身長143センチ）分、ショートゲームをうまくやった。長いパットも入ったし、３パットがなかった。20～50ヤードのアプローチも１パット圏内についた。フェアウエーウッドのミスもなかった。きょうは自分のゴルフができたと思います。東日本決勝大会では、自分のできる限りのことをやって、これからの経験の足しになるようにしたい」
佐藤心結（神奈川・桜井小６年）	◇11－12歳の部女子1位の佐藤心結（神奈川・桜井小６年）◇ 「前半はすごくよかったけど、後半はショットが乱れて悔しかった。前半はむだな動きがなかったけど、後半は暖かくなって体が動きすぎたのかもしれません。１番でいきなり30センチについて、３番で３メートルが入ってバーディーが２つきたんで、自分でもびっくりした。こんな成績を取ったことがなかったのにこういう結果につながったので、日本代表にもなれたらいいと思う」