ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　中国・四国予選

＜ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　九州・沖縄予選＞

　15―17歳の部男子は、公受（おおやけ）将輝（愛媛・帝京第五高2年）がイーブンパー72の好スコアで回り、２年連続トップ通過で西日本決勝大会（４月１、２日、佐賀・若木ＧＣ）に進んだ。昨年国体少年男子優勝の蝉川泰果（たいが、大阪・興国高1年）は４オーバー76の３位で通過した。同女子は大西菜生（香川・香川西高1年）が１オーバー73で回り、2年連続予選1位となった。13－14歳の部男子は竹内瑛信（愛媛・内宮中２年）が2年連続で、同女子は寺岡沙弥香（大阪・高槻第三中２年）がイーブンパー72の好スコアで、それぞれ西日本決勝大会に進出した。

　西日本決勝大会でＩＭＧＡ世界ジュニアゴルフ選手権（７月、米国サンディエゴ）の西日本エリアの日本代表が決まる。

　西日本決勝大会進出者は以下の通り。

【大会雑観】

15―17歳の部男子
公受将輝（愛媛・帝京第五高2年）	15-17歳の部男子は、公受（おおやけ）将輝（愛媛・帝京第五高2年）が終盤の連続バーディーでイーブンパー72をマークし、トップで西日本決勝大会（４月１、２日、佐賀・若木ＧＣ）に進んだ。２オーバーで迎えた16番パー５で第２打をグリーン奥のカラーまで運び、アプローチを寄せてバーディー。続く１７番パー３では右手前６メートルを沈めて連続バーディーでイーブンに戻した。「最近はドライバーが暴れてしまう不安材料があったんですけど、きょうは何とかコースの中にボールがいてくれたのでよかった」と笑顔を見せた。昨年のこの大会でも１位でメダリストになったが、西日本決勝大会では10位と力を発揮できなかった。「悔しかった。その後から、精神状態をコントロールするために、メンタリストのＤａｉｇｏの本を読んだりして、だいぶ落ち着いてやれるようになった」という。今年は「西日本決勝大会でリベンジして世界に行きたい」と意気込んでいる。
15-17歳の部女子
大西菜生（香川・香川西高1年）	15-17歳の部女子で大西菜生（香川・香川西高1年）が１オーバー73の好スコアをマークして、２年連続予選トップで西日本決勝大会（４月１、２日、佐賀・若木ＧＣ）に駒を進めた。13番パー３で「７番アイアンをひっかけてしまって」とまさかの左ＯＢでダブルボギー。３オーバーに後退したが、そこから盛り返した。15番で７メートルのバーディーパットを沈め、最終18番ではトップするミスでグリーンオーバーしたが、45ヤードほどをチップインのバーディーで締めた。長身で、昨年より1センチ伸びて身長は169センチに。「横にも大きくなった」と笑うが、飛距離もアップして平均260ヤードを飛ばす。「ゴルフノート（日記）で振り返ると、去年まではピンしか見ていなくて、無理してボギーやダボになっていた。今は後のプレーも考えてやれるようにしています」という。昨年の西日本決勝大会は15位に終わった。「去年行けなかった米国に今年は絶対に行きます。持っている力を全部出し切りたい」と意欲を見せていた。
13-14歳の部女子
寺岡沙弥香（大阪・高槻第三中２年）	13-14歳の部女子で寺岡沙弥香（大阪・高槻第三中２年）が同年代では断トツのイーブンパー72で回り、2位に８打差をつけるトップで西日本決勝大会に進んだ。「今日は満足いけてます。拾えるところは拾ってちゃんとパーセーブで来た」と笑顔を見せた。4番でグリーン手前から約15ヤードをチップインなど、この日５バーディーを奪った。ボギーも出たが「４番で気分が乗った」という。得意なのはショートアイアン系で、この日も「ショートアイアンがよかったのでバーディーが取れた」と振り返る。4年前に９-10歳の部で出場したが、決勝に進めなかった。今回は堂々のトップ通過。「西日本決勝大会は多分グリーンが速くなると思う。ちゃんと合わせられるようにしていきたい。諦めずに粘りたい」と、チャンスをつかみたいところだ。
13-14歳の部男子
竹内瑛信（愛媛・内宮中２年）	13-14歳の部男子では、竹内瑛信（愛媛・内宮中２年）が３オーバー75で接戦を振り切って1位となり、2年連続でメダリストとして西日本決勝大会に進んだ。この日のバーディーは、13番パー３を５番ウッドで20センチにつけ、14番では５メートルを入れる連続バーディーだけだったが「耐えられたところもあったので、スコアには満足しています」と納得している。昨年の西日本決勝大会では11位に沈み、悔しい思いをした。「アイアンがスライスになってしまって池に落としたりした」という反省から、今はアイアンショットの球筋をストレートに変えているところだという。「アイアンが狙い通りに行くようにしたい。米国に行きたいです」と、次は昨年の雪辱戦になる。
11-12歳の部女子
森愉生（岡山・老松小６年）	11-12歳の部女子の森愉生（ゆい、岡山・老松小６年）がイーブンパー72の好スコアで回り、２年ぶり３度目の世界ジュニア出場に向けて、予選トップで西日本決勝大会（４月１、２日、佐賀・若木ＧＣ）に進んだ。１番で２・５メートルを沈める幸先いいスタートを切り、２バーディー、２ボギーの内容に「パターの距離感が合ったので、パーを多くとれた」と振り返った。小６の１年間で身長が５センチ伸びて１５６センチになり、その分飛距離もドライバー平均230ヤードにアップした。パッティングの距離感を出すために「手で転がすイメージをしている」という。4月からは中学に進学して「体力をつけてゴルフに生かしたい」と、部活動で陸上の短距離をやりたいという。世界ジュニアでは13年７-８歳の部７位、15年9-10歳の部10位と、惜しくもシード権を逃してきた。「リベンジに行きたい」と、世界ジュニアを目指す。

【大会コメント】

佐藤慶季（広島・袋町小５年）	◇11-12歳の部男子で1位の佐藤慶季（よしき、広島・袋町小５年）◇ 「パットが入って、アプローチもよかった。バーディーは4番の１つだけだったけど、ドライバーがまっすぐ行って、次も50センチについた。後半、集中力が切れてパットがオーバーしちゃったので、もっとスタミナをつけたい。西日本決勝大会までにアプローチとパットを練習する」
松井琳空海（愛媛・高津小4年）	◇９-10歳の部男子で1位の松井琳空海（りうら、愛媛・高津小4年）◇ 「8番でバンカーからホームランしてトリプルもあったので、全然ダメだった。連取ラウンドは78で、今日は60台を目標にしていたのに、82も打った。ショットもパットも全部距離感が合わなかった。西日本決勝大会では緊張すると思うけど、集中してやれるようにしたい」
菊田ひな（香川・さぬき北小３年）	◇９-10歳の部女子で1位の菊田ひな（香川・さぬき北小３年）◇ 「練習ラウンドではウッドとアプローチがうまくいかなかったけど、今日はうまくできました。惜しくもバーディーは取れなかった。いつもは赤（レディースティー）で回って80台後半が出るので、今日のスコア（90）はよくなかった。西日本決勝大会までに苦手をなくす。パターとユーティリティーです」