<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 関東予選(2)>

 15―17歳の部男子は177センチ、98キロの大型選手、小林龍生(千葉・千葉学芸高1年)が2アンダー70の好スコアをマークし、2位斎藤俊輔(山梨・山梨学院高3年)に4打差をつけるトップで東日本決勝大会(4月22、23日、茨城・美浦GC)に進んだ。同女子でも高橋夏奈(埼玉・埼玉平成高3年)が2位新藤励(群馬・共愛学園高2年)に4打差の2アンダー70で回り、1位となった。13-14歳の部男子は、小林拳史郎(千葉・栗ヶ沢中3年)と大野倖(千葉・旭中2年)が1オーバー73で並び、18番からのカウントバックで小林が1位になった。同女子は吉田鈴(千葉・市川第三中2年)と佐藤心結(神奈川・小田原城北中2年)が6オーバー78で並び、同じくカウントバックで吉田が1位で通過した。

東日本決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】小林龍生(千葉・千葉学芸高1年)=70
【2位】斎藤俊輔(山梨・山梨学院高3年)=74
【3位】深尾健太(東京・杉並学院高2年)=76
【4位】鵜澤幸輝(千葉・稲毛高付中3年)=76
【5位】中川拓海(千葉・千葉黎明高1年)=77
【6位】奥山大地(東京・杉並学院高2年)=78
【7位】石谷竜月希(千葉・我孫子中3年)=78
【8位】井上裕一郎(東京・杉並学院高1年)=78
【9位】富永龍輝(茨城・旭中3年)=78
【10位】倉持翔(茨城・鹿島学園高2年)=78
【女子】 【1位】高橋夏奈(埼玉・埼玉平成高3年)=70
【2位】新藤励(群馬・共愛学園高2年)=74
【3位】鈴木桂花(千葉・千葉学芸高2年)=75
【4位】山崎杏(埼玉・埼玉栄高3年)=77
【5位】西村涼花(千葉・千葉学芸高2年)=79
【6位】石澤梨音(東京・共立女第二高3年)=79
【7位】土屋あゆ(千葉・千葉学芸高2年)=80
【8位】小暮広海(新潟・開志国際高2年)=83
13~14歳の部
【男子】 【1位】小林拳史郎(千葉・栗ヶ沢中3年)=73
【2位】大野倖(千葉・旭中2年)=73
【3位】亥飼台(茨城・滑川中3年)=74
【4位】川畑京太郎(千葉・翔凛中3年=77
【5位】菅野義稀(千葉・小見川中3年)=80
【6位】千葉涼晴(千葉・多古中3年)=81
【7位】向後太賀(千葉・旭第二中2年)=81
【8位】長谷政真(東京・金町中2年)=81
【女子】 【1位】吉田鈴(千葉・市川第三中2年)=78
【2位】佐藤心結(神奈川・小田原城北中2年)=78
【3位】小暮千広(千葉・金ケ作中2年)=79
【4位】長倉加奈(埼玉・名細中3年)=79
【5位】榎本杏果(東京・新宿中2年)=80
【6位】今井葉音(東京・白百合学園中1年)=81
【7位】石谷舞桜(千葉・我孫子中1年)=84
【8位】赤堀まみ(千葉・和洋国府台女中2年)=84
11~12歳の部
【男子】 【1位】細谷幹(茨城・水戸第四中1年)=79
【2位】平山幸作(東京・早稲田実業中1年)=82
【3位】亥飼陽(茨城・滑川小6年)=82
【4位】小松潤(東京・糀谷中1年)=83
【5位】大久保海(神奈川・伊勢原小6年)=83
【6位】片岡謙(神奈川・桐蔭学園小6年)=87
【女子】 【1位】岡島彩乃(千葉・稲毛中1年)=77
【2位】成田瑛麻(東京・学習院女中1年)=78
【3位】川畑優菜(千葉・佐貫小6年)=79
【4位】渡辺世奈(千葉・勝田台中1年)=80
【5位】成田月奈(東京・松江第四中1年)=81
【6位】小林照菜(神奈川・岡崎小6年)=81
【7位】小俣柚葉(東京・桃井第三小6年)=83
9~10歳の部
【男子】 【1位】相浦大輝(神奈川・西梶ケ谷小5年)=86
【2位】吉田悠(東京・瀬田小3年)=88
【3位】竹花颯汰(埼玉・大相模小4年)=89
【女子】 【1位】鈴木能々子(東京・鹿浜五色桜小5年)=79
【2位】遠藤桂音(神奈川・大津小5年)=85
【3位】岸田想來(東京・鈴ヶ森小4年)=87
【4位】小林みなみ(千葉・貝の花小5年)=89
7~8歳の部
【男子】 【1位】今屋大雄(東京・月島第三小3年)=77
【2位】大久保友貴(千葉・千葉日大第一小2年)=78
【女子】 【1位】荻原すいみ(埼玉・明戸小1年)=83
【2位】佐藤陽花(東京・栄小1年)=104
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―17歳の部男子
小林龍生(千葉・千葉学芸高1年)
小林龍生(千葉・千葉学芸高1年)

小林龍生(千葉・千葉学芸高1年)
15―17歳の部男子は、大型選手が東日本決勝大会(4月22、23日、茨城・美浦GC)に進んだ。177センチ、98キロの小林龍生(千葉・千葉学芸高1年)が、2アンダー70の好スコアでトップ通過した。1番2メートルのバーディーで始まって5番まで4バーディーを奪った。「後半パットが崩れてしまった」というが、2位に4打差をつけた。ドライバー平均飛距離が新高校1年生で300ヤード。「振ったら350ヤードぐらい。374ヤードのパー4を1オンしたことがあります」と笑った。ただ、食事をたくさん食べるわけではなく「ご飯も1杯しか食べないようにしています。お父さんが大きいので遺伝かな」という。教えてもらっているコーチからは「今の体を生かすように」と言われているという。この予選は初めての出場。「世界の大きな大会で成績を残したい。ショットもパットも精度を上げて決勝大会に行きたい」と意気込んでいる。
15―17歳の部女子
高橋夏奈(埼玉・埼玉平成高3年)
高橋夏奈(埼玉・埼玉平成高3年)
高橋夏奈(埼玉・埼玉平成高3年)
15―17歳の部女子は、高橋夏奈(なな、埼玉・埼玉平成高3年)が「納得」の2アンダー70をマークし、1位で東日本決勝大会(4月22、23日、茨城・美浦GC)に進んだ。「前半(イン)でオーバーパー(37)だったので、後半33で回れて十分納得しています」と、満足な結果だった。前日の練習ラウンドではショットが当たらずトップばかりで、終わってから練習でチェック。この日は左肩の上がるのに注意してラウンドした。アウトでは2、4、8番バーディーが2~3メートルにつくなど、ピンに絡んだ。世界ジュニアには「小さい頃から外国の音楽や映画が好きで、海外に行ってみたかったので、米国に行きたい」というのが大きな理由らしい。東日本決勝大会に向けて「パットとアプローチは自信があるので、焦らずに回れば」と、初の日本代表入りを目指す。
13―14歳の部女子
吉田鈴(千葉・市川第三中2年)
吉田鈴(千葉・市川第三中2年)
吉田鈴(千葉・市川第三中2年)
13―14歳の部女子では、吉田鈴(りん、千葉・市川第三中2年)が6オーバー78で回り、18番からのカウントバックで1位となって東日本決勝大会(4月22、23日、茨城・美浦GC)に進んだ。「パターが入らなかったけど、ショットはめちゃ、ビシビシでした」とこの日のプレーを表現した。バーディーは8番で3メートルを入れた1つだけだったが、パーオン率が「80%はあった」と笑顔を見せた。この大会は初めての出場。姉の優利(麗澤高2年)は2012年11-12歳の部で世界ジュニア出場経験があり、今年は関東予選①に出場して2位で東日本決勝大会に進んでいる。「姉が出ていて何となく」と笑ったが「姉はナショナルチームに入っているし、あこがれています。いつか超えたいです」という。「2人で世界ジュニアに行けるように頑張りたい。決勝大会はグリーンが速いと思うので、対応できるようにしていきたい」と意欲を見せていた。
13―14歳の部男子
小林拳史郎(千葉・栗ヶ沢中3年)
小林拳史郎(千葉・栗ヶ沢中3年)
大野倖(千葉・旭中2年)
大野倖(千葉・旭中2年)
小林拳史郎(千葉・栗ヶ沢中3年)
小林拳史郎(千葉・栗ヶ沢中3年)
13―14歳の部男子は、小林拳史郎(千葉・栗ヶ沢中3年)と大野倖(千葉・旭中2年)が1オーバー73で首位に並び、カウントバックで小林が1位で東日本決勝大会に進んだ。小林は「ドライバーが安定していたけど、アイアンがトップしたり、5メートルぐらいから3パットしたり、反省することもあった」と振り返った。東日本決勝大会に向け「パターの練習を増やしたい。あとはアイアンの精度を上げないと」と課題を挙げた。大野は「今日はパットが悪かった」といい、バーディーを3つ取ったが、300ヤード近いドライバーショットを生かしたもので「3パットを3回やってしまった」と反省が先に出る。2014年に9-10歳の部で世界ジュニアに出場した時は9位とあと一歩でシード権を逃した。その後は決勝大会で2度、世界切符を逃している。「今年こそ行きたいです。ドライバーが曲がらくなって来たので、ロングパットとロングアイアンの精度を上げたい」と、3年ぶりの世界ジュニアを目指す。
11―12歳の部男子
細谷幹(茨城・水戸第四中1年)
細谷幹(茨城・水戸第四中1年)
11―12歳の部男子は、細谷幹(茨城・水戸第四中1年)がただ1人70台の7オーバー79でトップ通過した。「前半調子が悪かったので、後半は気持ちを切り替えた。深呼吸して落ち着かせた」という。バーディーは4番で1メートルについたのが1つ。「チャンスはほかにもあったけどカップにけられたりした」という。大会前には米国のIMGAの合宿に1週間参加してきた。「コースマネジメントとかが勉強になった。コースが難しかったので、今日はそれを生かせたと思う」と話した。世界ジュニア出場は「自分にとっては1つの夢。憧れなので、行ってみたい」という。そのためには「東日本決勝大会では距離が長くなるので、ロングアイアンをしっかり打てるようにして、乗らなかった時のために小技も磨きたい」と、目標を持っている。

 

【大会コメント】

新藤励(群馬・共愛学園高2年)
新藤励(群馬・共愛学園高2年)
◇15-17歳の部女子2位の新藤励(群馬・共愛学園高2年)◇
「あまりバーディーが来なかった。集中力がないんで、最後の方になってくると崩れる癖があるんです。きょうは風を読み切れずピンの奥にいってしまったけど、決勝大会ではちゃんとピンの下につけられるようにしたい。1メートルのパットが100%入るように目指す」
亥飼台(うてな、茨城・滑川中3年)
亥飼台(うてな、茨城・滑川中3年)
◇13-14歳の部男子3位の亥飼台(うてな、茨城・滑川中3年)◇
「チャンスはいっぱいあったけど、バーディーは2つだった。2番で50センチぐらいと、18番で1メートルちょっと。自分的にはパットが少し悪かったかな。東日本決勝大会までに重点的にパットを練習したい」
岡島彩乃(千葉・稲毛中1年)
岡島彩乃(千葉・稲毛中1年)
◇11-12歳の部女子1位の岡島彩乃(千葉・稲毛中1年)◇
「グリーンを外すことがあったけど、けっこうパーセーブできたのがよかった。バーディーは1個しか取れなかったので少なかったけど。アプローチがまあ得意なので。決勝大会には3回目だけど、まだ世界ジュニアに行っていないので、東日本決勝大会ではチャンスをたくさん作ってしっかり入れられるように準備したい」
相浦大輝(神奈川・西梶ケ谷小5年)
相浦大輝(神奈川・西梶ケ谷小5年)
◇9-10歳の部男子1位の相浦大輝(神奈川・西梶ケ谷小5年)◇
「優勝できてうれしい。パターが悪くて前半だめだったけど、後半は調子よくて40で回れた。『あー、だめだ』と思うのをやめた。いつもはバーディーを1つぐらいは取るのに今日はゼロだったのが悔しい。ショートパットを外したから、東日本決勝大会までにいつも以上に真剣に練習する」
鈴木能々子(東京・鹿浜五色桜小5年)
鈴木能々子(東京・鹿浜五色桜小5年)
◇9-10歳の部女子1位の鈴木能々子(東京・鹿浜五色桜小5年)◇
「スタートの10番でダブルボギーにしてちょっと焦りました。練習ラウンドは2オーバーだったので、79は悪かったと思います。ショットもトップしていたんで、東日本決勝大会までにはいっぱい練習して安定させたい。悪かったアプローチも練習します」