<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 西日本決勝大会初日>
◇第1日◇3月31日◇兵庫・大宝塚GC◇主催・国際ジュニアゴルフ育成協会、株式会社ビーエスフジ、特別協賛・PGMホールディングス株式会社
15―18歳の部男子は、大谷元気(福井・福井工大福井高1年)がイーブンパー72でトップに立った。1番をバーディー発進して前半を2アンダーで折り返し、難しい後半インで耐えた。1打差に杉浦悠太(福井・福井工大福井高2年)亀井壮太(香川・香川西高2年)小木野太優(大阪・近畿大付高2年)が続き、混戦になっている。同女子は昨年代表の小野里リア(熊本・クリスチャンアカデミー・イン・ジャパン熊本分校3年)が3バーディー、3ボギーのイーブンパー72で回り、前多愛(大阪・ルネサンス大阪高1年)に1打差の首位に立ち、2年連続代表を狙う。
13-14歳の部男子は黒田裕稀(兵庫・豊中南中2年)が4オーバー76で、仲宗根祥仁(沖縄・緑風学園久志中2年)横山翔伍(宮崎・姫城中2年)に1打差をつけて首位に立ち、4年連続世界ジュニア出場に向けて好発進した。同女子は杉浦愛梨(愛知・高浜中3年)が2オーバー74で回り、堀川雪花(静岡・豊田中2年)藤井美羽(愛知・千種台中2年)に2打差をつけてトップに立った。
その他の部門では、11-12歳の部男女は松井琳空海(りうら、愛媛・高津小6年)が75、三明桜子(福岡・沖学園中1年)が71、9-10歳の部男女は篠原和樹(愛媛・川之江小5年)が80、岩永杏奈(兵庫・塚口小4年)が70、7-8歳の部男女は橋本英知(三重・南が丘小3年)が70、鈴木めい(千葉・豊岡小3年)が74で、それぞれ首位に立っている。
決勝大会は西ブロック各地区予選突破者と、昨年のIMGA世界ジュニアのシード権を取れなかった選手がシード選手として出場している。2日間36ホールの合計ストロークで争い、15―18歳、13―14歳の部男女は各2人、11―12歳の部以下の男女各3部門は各1人が日本代表に選抜され、IMGA世界ジュニア(7月10~13日、米カリフォルニア州サンディエゴ)に出場する。
また、15-18歳の部男子1位に男子ツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」出場権、13-14歳の部男子1位に同大会の出場を争う「HEIWA・PGM ChallengeⅡ~Road to CHAMPIONSHIP」出場権がそれぞれ与えられる。
※所属は進学校、新学年で表記しています
【協会オフィシャルライター・赤坂厚】
【大会雑観】
15―18歳の部男子 |
大谷元気(福井・福井工大福井高1年) |
15―18歳の部男子は、大谷元気(福井・福井工大福井高1年)が首位に立った。1番で2メートルにつけてバーディー発進、6番で2メートル、8番でも5メートルを決め、ボギー1つに抑えて2アンダーで折り返した。「2アンダーを想定していたので、前半で行ってしまい、予想通りかなと思った」が、後半ボギーが先行してイーブンに。「アイアンが悪いとパターがいい、アイアンがいいとパターが悪い」と、波に乗り切れなかったようだ。昨年まで13-14歳の部で、このPGM日本代表選抜大会とは別ルートの大会で出場権を得てきた。「2回とも2日目を終わって3位だったけど、上に行くとすごいやつばっかりで最終日はいつも負けてしまった。でもレベルの高いところでやりたくて」と、今回はこの大会の予選から上がってきた。「最終日はボギーをたたかなければ、世界ジュニアに行けると思う。アイアンの練習をしていきます」と、話していた。 |
15―18歳の部女子 |
小野里リア(熊本・クリスチャンアカデミー・イン・ジャパン熊本分校3年) |
15-18歳の部女子では、小野里リア(熊本・クリスチャンアカデミー・イン・ジャパン熊本分校3年)が、2年連続世界代表に近づいた。前半をイーブンで折り返し、後半は「バーディーが来たらすぐボギーになった」と、2番で5メートルを入れたが3番で林に入れ、7番で6メートルを決めると8番でアプローチミスと、アンダーに行ってはイーブンに戻った。それでも2位に1打差の首位。「去年、世界ジュニアで予選落ちした。どうしても最終日までやりたい」と、今回も代表を狙っている。この大会はシードだが、チャンスを広げようと関東予選①に出場したが、1打差で東日本決勝大会に進めなかった。「あの時は3パットを6回もしたので、パターをピン型からL字型に替えたらよくなった。タッチも柔らかくしたら、ラインが見えてきた」という。「ショットは悪くないので、集中して心の乱れを抑えたい。スコアのことを考えすぎないでやります」と、意欲を見せていた。 |
15―18歳の部男子、13―14歳の部女子 |
杉浦悠太(福井・福井工大福井高2年)
杉浦愛梨(愛知・高浜中3年)
杉浦悠太(左)と妹・愛梨 |
「きょうだい世界代表」が見えてきた。15―18歳の部男子の杉浦悠太(福井・福井工大福井高2年)が高校の後輩・大谷元気に1打差の2位につけ、妹の愛梨(愛知・高浜中3年)は13―14歳の部女子で首位発進した。悠太は2014年、愛梨は2016年にともに11-12歳の部で世界ジュニア代表となり、悠太は33位、愛梨は10位になっている。悠太はこの日、前半を2アンダーで折り返したが、後半は3つのボギーで1オーバー73。「3パットを2回。アンダーから落ちたのでさすがに悔しいです」と話した。愛梨もパッティングに苦しんでの2オーバー74に「3パット2回、30センチのも外した。めちゃ、ショックだった」という。この2つのカテゴリーは2位までに日本代表の座が与えられる。悠太は「前回はいいスコアを出せなかったけど、もっと上を目指したいので、同年代の外国選手のゴルフを見たい。せっかくなので、妹と一緒に行きたい」と話し、愛梨も「最近は全然一緒にゴルフをしていないので、兄と一緒に行けると心強いです」という。カギは「パター」と口をそろえた。 |
【大会コメント】
亀井壮太(香川・香川西高2年) |
◇15-18歳の部男子2位の亀井壮太(香川・香川西高2年)◇
「全体的に悪くはなかったんですが、ショートホールで1ダボ、3ボギーがちょっと。パーオンしても3パットしたりして。想定は2アンダーだったんですが。狭いコースだけどちゃんと刻んでいけばスコアが出るコースだと思う。アウトは耐えて、インで攻める感じだと思い、今日はうまくいきました。最終日はショートホールをパーで行ければ3アンダーぐらいを目指します」 |
小木野太優(大阪・近畿大付高2年) |
◇15-18歳の部2位の小木野太優(大阪・近畿大付高2年)◇
「まったく満足できませんでした。2メートルぐらいのパットが10発中1発しか入らなかった。ショットがよくてどんどんピンについていったんですけど。13番では50センチぐらいを真剣に外した。パターをころころ替えているのが原因かもしれない。悪循環になっている。最終日もパッティング。ただ、自分のことだけ考えてもダメだと思う」 |
黒田裕稀(兵庫・豊中南中2年) |
◇13-14歳の部男子1位の黒田裕稀(兵庫・豊中南中2年)◇
「ドライバーが右にすっぽ抜けてしまったのが2,3回あった。1~2メートルのショートパットも決めきれなかった。17番で8番アイアンが2メートルぐらいについたバーディーはよかったと思う。調子はよくわからない感じですけど、これが今の調子なので。コースには罠にかかりやすいところがあって、今日は少しかかってしまった。最終日は反省点を直してきます」 |
三明桜子(福岡・沖学園中1年) |
◇11-12歳の部首位の三明桜子(福岡・沖学園中1年)◇
「最近ショットが悪かったので、この大会はやばいと思ったけど、コースに行ったらいたらまっすぐ飛んだ。練習ラウンドでは左右に行って80をたたいたけど、どうしてうまくいったか分かりません。最終日、73とかで回れば世界ジュニアに行けるかもしれない」 |