ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　関西・東海予選

＜ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　関西・東海予選＞

　15－18歳の部男子では、牛塚海斗（香川・香川西高２年）と湯原光（愛知・西成東部中２年）が２オーバー74で並び、18番からのカウントバックで牛塚がメダリストとなり、西日本決勝大会（3月31日～４月１日、兵庫・大宝塚ＧＣ）に進んだ。同女子では秋田藍（大阪・蹉跎中３年）が78、前多愛（滋賀・青山中３年）が79で１、２位となり、高校生を抑えて上位で西日本決勝大会に進出。13－14歳の部男子では中川瑛太（岐阜・大野小６年）が80ながら中学生らを抑えてトップ通過を果たした。同女子は杉浦愛梨（愛知・高浜中２年）がただ1人70台の74で回り、2位に６打差をつけて1位となった。

　西日本決勝大会進出者は以下の通り。

【大会雑観】

15―18歳の部男子
牛塚海斗（香川・香川西高２年）	15―18歳の部男子で、牛塚海斗（香川・香川西高２年）が湯原光（愛知・西成東部中２年）と２オーバー74で並んだが、カウントバックで18番をパーに収めた牛塚が、ボギーだった湯原を振り切ってトップで予選を通過した。「今日は攻めるところは攻め、守るところは守るゴルフができたと思います」と牛塚。インスタートの10番でいきなり１．５メートルを入れるバーディーでスタート。3オーバーで折り返したがアウトでは強風でスコアメークに苦しむ選手が多い中で1アンダーをマークした。5番パー５では「風が吹いていたのでフルショットだと怖いと思って」と２打目でピンまで50ヤードに刻み、２メートルにつけてバーディーを奪うなど、風を意識した攻め方が功を奏した。270～280ヤードを飛ばすドライバーが得意。「西日本決勝大会（3月31日～4月1日、兵庫・大宝塚ＧＣ）では優勝して海外に行きたい。正確さをもっと磨く」と意欲を見せていた。
15―18歳の部女子
秋田藍（大阪・蹉跎中３年）	15―18歳の部女子では、秋田藍（大阪・蹉跎中３年）が序盤のトリプルボギーを跳ね返して６オーバー78で1位となり、西日本決勝大会（３月31日～４月1日、兵庫・大宝塚ＧＣ）に進んだ。３番でアプローチが傾斜で戻ってきてしまうなどトリプルボギーにした。「でもそこからショットが良くなってきた」と、逆に落ち着いた。９番で５メートルを入れるバーディーを奪い、「あれが効いたと思う」という16番では１．５メートルにつけてバーディーなど、リズムを取り戻した。「練習ラウンドではＯＢもあったけど、きょうはなかったので、スコアとしては結構よかった」と振り返った。この予選に３回目の挑戦で初めて決勝大会に進んだ。ドライバー飛距離が220～230ヤードとあって「距離の長いコースは好きじゃないけど、今回は小学生の頃の東コースと違ってそれほど長く感じなかった」という。西日本決勝大会に向けては「アプローチとパターの練習を多くやっていきたい」と話していた。
13―14歳の部女子
杉浦愛梨（愛知・高浜中２年）	13-14歳の部女子の杉浦愛梨（愛知・高浜中２年）が2位に６打差の大差をつける２オーバー74で回り、２度目の世界ジュニア出場に１歩前進した。「一昨年の世界ジュニア（11-12歳の部）で10位だったので、もう1度行ってリベンジしたい」というのが目標。この日前半、７番からボギー、ボギー、ダブルボギーにして40をたたき「後半は何とかパープレーで回ろう。思い切っていこう」と思ったという。14番で１メートル、16，17番ではともに２メートルを入れる連続バーディーなど、目標を上回る34をマークした。一昨年の世界ジュニアから2年弱で「飛距離が200ヤード行かなかったのが、今は230ヤードぐらい、すごく伸びました」という。西日本決勝大会（３月31日～４月1日、兵庫・大宝塚ＧＣ）への課題はアプローチ。「パーオン率を上げられるように練習したい」と、世界ジュニア代表入りを目指す。
15―18歳の部男子
湯原光（愛知・西成東部中２年）	15―18歳の部男子で、湯原光（愛知・西成東部中２年）が２オーバー74で回ったが、牛塚海斗（香川・香川西高２年）に18番からのカウントバックで2位となった。「パターが入ったほうでしたけど、しょうもないミスも多かった。３パットも2回したし」と反省。インスタートで1アンダーできた18番パー３では奥からのアプローチでピン下7メートルのパーパットを残したが、そこから行ったり来たりの４パットのまさかのトリプルボギー。「ちょっとやばいです」と折り返した1番パー５では５番ウッドで右手前７メートルに2オンし、今度はそれを沈めてイーグルを奪った。2011年に9-10歳の部で世界ジュニアを経験したが、以後は「運がなかった」と昨年も予選をトップで通過しながら、別日程と重なった西日本決勝大会を欠場した。「もう一度、世界に行きたいです。このカテゴリーでは一番下の年齢で厳しいけど、行けたらいいです」と、今回は運を引き寄せたい。
11―12歳の部女子
小宮千鶴（愛知・小清水小6年）	11－12歳の部女子で、小宮千鶴（愛知・小清水小6年）が２オーバー74の好スコアで西日本決勝大会に1位で進んだ。スタート1番でバンカーに入れて1度で出ずボギー発進したが、7番パー5では30ヤードの第３打を「このぐらい」と指で5センチほどを示すバーディーを奪った。同組で回った2015年世界ジュニア7-8歳の部代表の酒井理琴（大阪・西淡路小５年）を見て「すごく上手で負けられない」と思った。最終18番で10メートルのパーパットを決めて、酒井を1打振り切ってメダリストになり「すごくうれしかった」と笑顔を見せた。世界ジュニア出場が夢でここ３年挑戦しているが、まだ出場できていない。「学校の卒業文集に、行きたいところを書くのがあって、世界ジュニアって書きました。絶対叶えたい」と、今度こそと意気込んでいる。

【大会コメント】

中川瑛太（岐阜・大野小６年）	◇13-14歳の部男子1位の中川瑛太（岐阜・大野小６年）◇ 「練習ラウンドより1打出なかった（80）けど、しっかり本番で優勝できてよかった。風が強かったけど、風を味方にして、フォローではしっかり振って飛ぶようにした。8番で3メートルのバーディーパットがカップを通り過ぎてふちにとまったけど、5秒ぐらい待ったらコロンと落ちてうれしかった。西日本決勝大会では、距離が長いコースだけど、アプローチ、パターの精度を上げていきたい。」
大海諒介（愛知・大野木小６年）	◇11-12歳の部男子1位の大海諒介（愛知・大野木小６年）◇ 「今日はアイアンが左に曲がった。でもアプローチ、パターでパーが取れたし、ドライバーもまっすぐ飛んだ。ドライバーは替えたばかりだったけど、240～250ヤードぐらい飛ぶ。西日本決勝大会までには、アイアンがまっすぐ行くように練習する。アプローチもよくしたい。夢がプロゴルファーなので、世界ジュニアで頑張ってみたい」
角江陸翔（大阪・殿山第二小４年）	◇9-10歳の部男子1位の角江陸翔（大阪・殿山第二小４年）◇ 「前半はアプローチがよかったけど、後半はパターがだめだった。80は予定よりちょっと悪い。3つバーディーが取れた。クラブを替えてからアプローチがよくなった。西日本決勝大会では、１位、２位、３位に入れば十分かな。やっぱり１位がいい。世界ジュニアに行きたい」
丸山夏蓮（愛知・西浦小３年）	◇9-10歳の部女子１位の丸山夏蓮（愛知・西浦小３年）◇ 「ショットが結構よかったし、前半はショートパットも入ったので、いいゴルフだった。でも後半はショットのミスとかもあった。優勝できて、チョーうれしい。バーディーは15番で4メートルぐらいのを入れた1つだった。西日本決勝大会では、前半も後半も30台で回って、優勝して世界ジュニアに行く」
石口寛樹（奈良・大正小２年）	◇7-8歳の部男子1位の石口寛樹（奈良・大正小２年）◇ 「今日はまあまあだった。はじめはドライバーがよく右に行っていた。でも、セカンドショットがグリーンに乗ったので良かった。イーブンぐらいで回れたらいいなと思っていたけど、バーディーが4つ取れて1アンダーになった。14番で3メートルを入れたときはガッツポーズした。うれしかった」
重原純奈（千葉・幸小１年）	◇7-8歳の部女子1位の重原純奈（千葉・幸小１年）◇ 「連続バーディー（16、17番）をとれて気持ちよかった。２つとも6メートルぐらいのが入って、パパとハイタッチした。スタート（1番）でバンカーに入れてダブルボギーだったけど頑張った。西日本決勝大会でも頑張る。特にアプローチを頑張る」