<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 関西・東海予選>

 15-18歳の部男子では、湯原光(愛知・西成東部中3年)が4アンダー68の好スコアをマークし、この予選大会4度目のメダリストとなって西日本決勝大会(3月30日~31日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。全選手がスタートを終えるころから雨となる悪条件になった。同女子では田中珠蘭(じゅら、愛知・南山中2年)が粘りのゴルフをみせて、3オーバー75で回ってトップ通過した。13-14歳の部では、男子は中川瑛太(岐阜・大野中1年)がイーブンパー72で2年連続1位となって西日本決勝大会に進出。同女子は2016年世界ジュニア代表(9-10歳の部)の清本美波(愛知・南部中1年)が前半42をたたいたが、後半2アンダーと盛り返して4オーバー76で1位通過した。

 西日本決勝大会進出者は以下の通り。

▽15-18歳男子
 【1位】湯原光(愛知・西成東部中3年)=68
 【2位】大谷元気(福井・福井工大付福井高1年)=73
 【3位】新井隆一(福井・福井工大付福井高3年)=75
 【4位】竹内大悟(京都・京都産業大付中3年)=77
 【5位】神田悠貴(静岡・浜松日体中2年)=78
 【6位】石垣敢大(三重・白子中3年)=80
 【7位】菱田健斗(愛知・中京大付中京高2年)=80
 【8位】丘尊伍(大阪・豊中第十七中3年)=80
 【9位】島末大洋(大阪・興国高2年)=80
 【10位】田中翔(愛知・ルネサンス高2年)=82
 【11位】河野涼介(愛知・日進東中3年)=82
 【12位】角江勇稀(滋賀・立命館守山中2年)=82
 【13位】益田航(愛知・熊野中2年)=82
▽同女子
 【1位】田中珠蘭(愛知・南山中2年)=75
 【2位】小木野陽鞠(大阪・豊中第十四中2年)=77
 【3位】稲垣那奈子(東京・共立第二高3年)=77
 【4位】青山緑(愛知・白山中3年)=78
 【5位】大西里和(滋賀・比叡山高2年)=78
 【6位】木村葉月(愛知・有松中3年)=78
 【7位】藤原侑奈(和歌山・初芝橋本高1年)=79
 【8位】高木美佑(福井・福井工大付福井高3年)=80
 【9位】田中こころ(岐阜・精華中3年)=81
 【10位】西田奈々実(愛知・西部中2年)=81
 【11位】村上美空(愛媛・新居浜北中3年)=83
▽13-14歳男子
 【1位】中川瑛太(岐阜・大野中1年)=72
 【2位】白野柚稀(大阪・北池田中1年)=76
 【3位】小杉飛翔(兵庫・加古川小6年)=78
 【4位】大谷翼(京都・藤森中2年)=82
 【5位】新井龍紀(愛知・西部中2年)=82
 【6位】皿木大智(大阪・光陽中1年)=82
 【7位】稲垣早弥人(愛知・星城中2年)=83
 【8位】小松大洋(滋賀・老蘇小6年)=85
【9位】石垣珠侑(三重・白子中2年)=87
 【10位】丹羽悠太(愛知・東部中2年)=88
 【11位】阿部英彦(兵庫・甲南中1年)=88
 【12位】川原朔太郎(三重・加茂中2年)=89
 【13位】平根佳亮(奈良・奈良育英中1年)=89
▽同女子
 【1位】清本美波(愛知・南部中1年)=76
 【2位】與語優奈(愛知・長久手中2年)=77
 【3位】木ノ下美宇(愛知・名古屋国際学園6年)=79
 【4位】上久保実咲(京都・木幡中1年)=79
 【5位】堀川雪花(静岡・豊田中2年)=80
 【6位】勝見莉衣(石川・戸板小6年)=81
 【7位】定本八彌(京都・御池中1年)=81
 【8位】神谷桃歌(愛知・聖霊中1年)=81
 【9位】中島凛(愛知・星城中2年)=82
 【10位】中島七海(岐阜・帝京可児中1年)=84
 【11位】高木綾夏(石川・緑中2年)=85
 【12位】木ノ本星空(大阪・南池田中2年)=85
 【13位】山脇愛璃(兵庫・長坂中2年)=86
▽11-12歳男子
 【1位】赤松成眞(和歌山・市ノ瀬翔6年)=76
 【2位】亀井幹大(大阪・吹田第三小6年)=81
 【3位】上村大和(兵庫・宝塚小6年)=82
 【4位】進藤太雅(兵庫・西須磨小6年)=83
 【5位】武田紘汰(徳島・藍住東小5年)=84
 【6位】加野大葵(岐阜・大野小6年)=84
 【7位】大西翔駈(大阪・玉島小5年)=85
 【8位】岡橋虎之介(奈良・田原本南朱緒6年)=86
 【9位】石垣龍之介(三重・桜島小5年)=87
 【10位】今村吏桜(奈良・王寺小6年)=89
▽同女子
 【1位】酒井理琴(大阪・西淡路小6年)=72
 【2位】清水遼奈(岐阜・厚見小6年)=74
 【3位】松岡杏樹(岐阜・八幡小6年)=76
 【4位】鳥居さくら(兵庫・港島学園小学部6年)=77
 【5位】北川紗玖楽(大阪・関西大初等部6年)=77
 【6位】日比野邑香(岐阜・旭小6年)=77
 【7位】渡邊紗弥華(滋賀・金田小6年)=78
 【8位】松田雫(愛知・蟹江小5年)=78
 【9位】丸山夏蓮(愛知・西浦小4年)=78
 【10位】中嶋月葉(兵庫・宝塚第一小5年)=78
 【11位】西村雛(岐阜・大垣東小4年)=79
▽9-10歳男子
 【1位】岡田健太郎(三重・安東小3年)=78
 【2位】石口寛樹(奈良・大正小3年)=79
 【3位】森春喜(愛知・港西小4年)=81
 【4位】中山智晴(愛知・連尺小4年)=82
 【5位】木村塁(兵庫・聖ミカエル国際学校3年)=82
 【6位】龍山稜(愛知・名進研小3年)=85
 【7位】徳島寛人(大阪・旭ケ丘小4年)=85
 【8位】馬庭隼人(三重・暁小4年)=85
 【9位】鈴木蓮央(愛知・吉田方小4年)=85
▽同女子
 【1位】福田未来(兵庫・天満南小3年)=76
 【2位】後藤あい(兵庫・甲南小4年)=80
 【3位】荻原すいみ(埼玉・明戸小3年)=80
 【4位】江坂実桜(三重・一身田小4年)=81
 【5位】エスデンシちなさ(岐阜・岐阜大教育学部付小4年)=81
 【6位】岩永杏奈(兵庫・塚口小4年)=81
 【7位】中山凛花(愛知・小幡北小4年)=83
 【8位】坂口実環(岐阜・本田小4年)=84
 【9位】平山心暖(三重・稲生小4年)=84
▽7-8歳男子
 【1位】櫻井煌大(滋賀・平田小2年)=78
 【2位】森巨希(千葉・みそら小2年)=82
▽同女子
 【1位】重原純奈(千葉・幸小2年)=74
 【2位】赤穂未来(兵庫・舞多聞小2年)=74
 【3位】飯田柚月(千葉・金杉台小2年)=76
 【4位】岩永梨花(兵庫・塚口小1年)=77
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる

【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―18歳の部男子
湯原光(愛知・西成東部中3年)
湯原光(愛知・西成東部中3年)
湯原光(愛知・西成東部中3年)
15―18歳の部男子は、湯原光(愛知・西成東部中3年)が4アンダー68と、出場選手中ただ一人アンダーパーで西日本決勝大会(3月30日~31日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。「パットが入りまくった感じ。むちゃくちゃ楽しかった」と笑顔を見せた。インスタートで2バーディーの34。雨足が強くなってきたアウトに折り返して、1番パー5で第3打をグリーンオーバーするミスショットでボギーにしたが、4番で10メートル、最終9番で8メートルなどロングパットを放り込むなど4バーディー(2ボギー)。「実は受験勉強と受験で3週間ラウンドしていなかったので、パターに触ったのが一昨日。去年の夏ぐらいからずっとパッティングが悪かったんですけど…」と、自分でも理由が分からないという。2011年に現在の日本代表選抜大会形式になって7-8歳の部で世界ジュニアに出場した「1期生」。以後、西暦奇数年に予選大会をトップ通過して、今回で4度目予選大会メダリストだが、世界ジュニア代表は惜しくも逃し続けてきた。「西日本決勝大会でとにかく優勝したい」と、意気込んでいた。
15―18歳の部女子
田中珠蘭(愛知・南山中2年)
田中珠蘭(愛知・南山中2年)
田中珠蘭(じゅら、愛知・南山中2年)
15―18歳の部女子1位の田中珠蘭(じゅら、愛知・南山中2年)が「雨の中で耐えるのが苦しかったけど、まあまあのゴルフができました」と、3オーバー75で西日本決勝大会(3月30日~31日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。雨がまだ弱かった前半はツキにも恵まれた。「8番(パー3)でティーショットが左に曲がったんですけど、土手に当たって跳ね返ってグリーンに乗った。6メートルぐらいのバーディーパットが入って、よしと思った」と振り返った。苦しい時には、好きな「三代目 J SOUL BROTHERS」や「EXILE」の歌を心の中で歌いながら「頑張ろうという気持ちになる」のだという。去年も西日本決勝大会に行ったが世界切符は取れなかった。「今日も小さいミスが重なってダブルボギーにしたので、そういう小さいミスを重ねないこと。ショットが安定してきたのでこの調子でいけば」と、世界ジュニア代表に意欲を見せた。
13―14歳の部女子
清本美波(愛知・南部中1年)
清本美波(愛知・南部中1年)
清本美波(愛知・南部中1年)
13―14歳の部女子で、清本美波(愛知・南部中1年)が後半踏ん張って4オーバー76で回り、西日本決勝大会(3月30日~31日、滋賀・滋賀GC)に1位で進んだ。前半は5番パー5の第3打をグリーン奥にOBにするダブルボギーから「気持ちが立ち直れず、半分あきらめてしまった」と、7番からも3連続ボギーで42をたたいた。折り返すまでの時間で応援に来ていた家族に「後半はアンダーで回る」と約束。フックばかりだったが「かぶせないように右サイドを意識してスイングを変えた」と後半は4つのバーディーを奪い(2ボギー)、他の選手が崩れる中で大まくりのトップ通過。2016年に9-10歳の部で世界ジュニアを経験して、昨年も挑戦しようとしたが「練習しすぎなのかスイングが悪いのか分からない」と左ひじの痛みでこの大会に出られなかった。「また世界に行きたい。西日本決勝大会ではアンダーパーを絶対に出したい。今日の前半みたいな態度はとらないようにする」と反省を今後の糧にする。
13―14歳の部男子
中川瑛太(岐阜・大野中1年)
中川瑛太(岐阜・大野中1年)
13―14歳の部男子で、中川瑛太(岐阜・大野中1年)がイーブンパー72で回り、2年連続メダリストで西日本決勝大会に進んだ。「亀山は狭いし、アップダウンもあるし、グリーンが難しいし…。あまり好きではないんですけど」と笑う。インスタートの15番でその難しいグリーンで3パットしてダブルボギーをたたいてから目が覚めた。16番で2メートルを入れて取り返し、折り返してからは1番で6メートル、3番ではグリーン左に外したが「25ヤードぐらいあった」というアプローチをチップイン。6番でも3メートルを沈めるなど盛り返してのイーブンパーだった。昨年は世界切符を取れなかった。週1回の体幹トレーニングを始めて、昨年より飛距離が30ヤードほどアップし、ドライバー平均240ヤードになっているという。「決勝大会では緊張しないで、自分の持っている力を発揮したい。あまり自信はないけど、世界ジュニアに行きたいです」と狙っている。

 

【大会コメント】

稲垣那奈子(東京・共立第二高3年)
稲垣那奈子(東京・共立第二高3年)
◇15-18歳の部女子3位の稲垣那奈子(東京・共立第二高3年)◇
「今日はパットが悪くて、3パット5回やってしまって、その分オーバーパーでした。小4からこの大会に出て今回で5回目。決勝大会にはドライバーの飛距離とアイアンの縦距離を安定させていきたい。フィリピン、中国、アメリカで海外の試合を経験して、楽しいので世界ジュニアにも行きたい」
與語優奈(愛知・長久手中2年)
與語優奈(愛知・長久手中2年)
◇13-14歳の部女子2位の與語優奈(愛知・長久手中2年)◇
「後半からショットがあまりよくなくて、パターも入らなくなってしまった。去年は決勝大会では緊張して全然だめだった。今年はもう少しパターの練習をしていきたい。パープレーを目標にやりたい」
赤松成眞(和歌山・市ノ瀬翔6年)
赤松成眞(和歌山・市ノ瀬翔6年)
◇11-12歳の部男子1位の赤松成眞(和歌山・市ノ瀬翔6年)◇
「今日はよくできたと思います。よかったのは、パターと…全部。前半40だったので、予選通過のこともあったし、雨も強くなってきたので1球1球集中した。アイアンの距離感とか、アプローチの精度とかを上げて、決勝大会にはパーフェクトな状態で行きたい。世界ジュニアに行って、強い選手のいいところを真似出来たら、自分ももっとうまくなれると思うので、決勝大会で優勝したい」
酒井理琴(大阪・西淡路小6年)
酒井理琴(大阪・西淡路小6年)
◇11―12歳の部女子1位の酒井理琴(大阪・西淡路小6年)◇
「今日は60台を目標にしていたけど、耐えるゴルフになった。バーディーが取れなくても平常心で回り続けた。グリーンを外しても何とかアプローチで頑張った。去年、決勝大会2位で世界ジュニアに行けなかったけど、今年は行くつもりで戦う。もうちょっとパターの精度を上げたい」
岡田健太郎(三重・安東小3年)
岡田健太郎(三重・安東小3年)
◇9-10歳の部男子1位の岡田健太郎(三重・安東小3年)◇
「前半は晴れていたけど、後半雨になってグリーンで悩みました。遅くなってしまったけど、いつも速いグリーンでやっているから遅いグリーンも楽しかったけど。12番でドライバーが意外と飛んで、バーディーを取れた。いつも160ヤードから180ヤードぐらいまで飛距離がバラバラなんだけど、今日は170ヤードぐらいで安定していた。。決勝大会は緊張すると思うので気を引き締めます」
福田未来(兵庫・天満南小3年)
福田未来(兵庫・天満南小3年)
◇9-10歳の部女子1位の福田未来(兵庫・天満南小3年)◇
「今日はパターが入った。バーディーは1つだった。6番でベタピンについた。気持ちよかった。いつも練習いっぱいやっているから、ショットはいい感じだった。決勝大会でも勝つ自信はある。今日みたいなプレーをして、頑張りたいです」
櫻井煌大(滋賀・平田小2年)
櫻井煌大(滋賀・平田小2年)
◇7-8歳の部男子1位の櫻井煌大(滋賀・平田小2年)◇
「得意のドライバーが飛んだ。楽しかった。バーディーも2つとった(15、18番)。U6の時は2位で世界ジュニアに行けなかった。去年は5位だった。今年は決勝大会で優勝して世界ジュニアに行けると思う。アプローチの練習を頑張ってやる」
重原純奈(千葉・幸小2年)
重原純奈(千葉・幸小2年)
◇7-8歳の部女子1位の重原純奈(千葉・幸小2年)◇
「最初の方はよかったけど、7,8番ぐらいから悪くなって、一緒に回った未来ちゃん(赤穂未来、兵庫・舞多聞小2年)に1打負けていた。最後、18番で3メートルのバーディーが入って、すごいうれしかった。(赤穂と同スコア74も)1位になれてよかった。今年は決勝大会で絶対1位になる」