<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 関西・東海予選>

 15-18歳の部男子は、船岡誠志郎(大阪・大阪教育大付高1年)が3アンダー69をマークし、中川瑛太(岐阜・岐阜聖徳学園高2年)に2打差で1位となって西日本決勝大会(3月25、26日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。同女子では日比野邑香(ゆうか、岐阜・帝京大可児高1年)がただ1人のアンダーパーの1アンダー71でトップとなった。13-14歳の部では、男子は石田剛士(愛知・師勝中1年)がイーブンパー72で、同女子は信藤希(三重・朝陽中2年)が3アンダー69の好スコアで、それぞれ1位となって西日本決勝大会に進出した。

 西日本決勝大会進出者は以下の通り。

▽15-18歳男子
【1位】船岡誠志郎(大阪・大阪教育大付高1年)=69
【2位】中川瑛太(岐阜・岐阜聖徳学園高2年)=71
【3位】大西翔駈(大阪・平田中3年)=74
【4位】新井龍紀(愛知・中部大第一高3年)=74
【5位】平松孝太郎(大阪・興国高1年)=75
【6位】赤松成眞(大阪・興国高1年)=76
【7位】佐藤日向(広島・盈進中2年)=76
【8位】山邊一徳(大阪・東大阪大柏原高1年)=76
【9位】渋川煌(兵庫・高司中3年)=76
【10位】奥村憲剛(石川・浅野川中3年)=77
【11位】小松大洋(高知・高知中央高1年)=77
【12位】柳川藤次郎(三重・鼓ケ浦中2年)=77
▽同女子
【1位】日比野邑香(岐阜・帝京大可児高1年)=71
【2位】西村雛(岐阜・大垣東中2年)=74
【3位】井上姫花(三重・常磐中3年)=77
【4位】蟹江美羽(愛知・中部大第一高3年)=77
【5位】松浦由奈(岐阜・南ケ丘中3年)=77
【6位】中尾夢彩(兵庫・氷丘中3年)=77
【7位】溝口天歌(奈良・奈良育英高3年)=78
【8位】金谷一希(愛知・誉高1年)=78
【9位】西本世蘭(大阪・箕面第四中2年)=79
【10位】清水美櫻里(福井・福井工大付福井高3年)=79
▽13-14歳男子
【1位】石田剛士(愛知・師勝中1年)=72
【2位】溝川大耀(大阪・浪速中2年)=76
【3位】上田涼真(愛知・木曽川中2年)=76
【4位】山田龍之介(兵庫・南武庫之庄中2年)=76
【5位】大西晃盟(兵庫・兵庫教育大付中2年)=76
【6位】松岡太陽(愛知・長久手南中1年)=76
【7位】中川陽向(岐阜・大野中2年)=78
【8位】堤野洋介(奈良・纏向小6年)=79
【9位】白川統太郎(愛知・師勝西小6年)=79
【10位】梅田琉偉(愛知・愛知教育大付名古屋中2年)=79
【11位】浦西亮輔(大阪・金光八尾中1年)=79
【12位】西山修生(山梨・山梨大付中1年)=80
▽同女子
【1位】信藤希(三重・朝陽中2年)=69
【2位】平山心暖(三重・白子中2年)=73
【3位】杉本奈央(大阪・東我孫子中1年)=74
【4位】岩永杏奈(兵庫・塚口中2年)=76
【5位】後藤あい(兵庫・松陰中2年)=76
【6位】エズデンシちなさ(岐阜・岐阜大教育学部付小中8年)=76
【7位】金谷希優(愛知・志段味中2年)=78
【8位】福崎凛々(大阪・日根野中1年)=78
【9位】伊藤柚葵(岐阜・富田学園岐阜東中1年)=78
【10位】高山ささら(兵庫・西代中1年)=79
【11位】森紫月(三重・千代崎中1年)=79
【12位】江坂実桜(三重・一身田中2年)=80
▽11-12歳男子
【1位】前田哲宏(兵庫・関西国際学園6年)=74
【2位】矢田賢司(和歌山・有功小5年)=76
【3位】小池悠太(愛知・三郷小6年)=78
【4位】田村瑠唯(兵庫・網干小6年)=78
【5位】北本太一(奈良・矢田小5年)=79
【6位】上田大地(愛知・木曽川西小5年)=80
【7位】溝川陽大(大阪・八田荘小6年)=81
【8位】山下蒼馬(三重・川崎小5年)=81
【9位】後藤城一(岐阜・大井小6年)=82
【10位】山路朝陽(岐阜・竹鼻小5年)=83
【11位】七条龍之介(兵庫・朝日ケ丘小5年)=83
▽同女子
【1位】重原純奈(千葉・大栄みらい学園6年)=69
【2位】境美玲(東京・有明西学園6年)=70
【3位】岩永梨花(兵庫・塚口小5年)72
【4位】山下萌寧(兵庫・難波小6年)=74
【5位】赤穂未来(兵庫・筑紫が丘小6年)=74
【6位】間夏希(大阪・城内小6年)=76
【7位】佐藤心裕(兵庫・西山小6年)=76
【8位】中山愛星(愛知・小幡北小6年)=77
【9位】青井寧々(岡山・岡山大教育学部付小6年)=77
【10位】橋川珠空(奈良・鳥見小5年)=78
▽9-10歳男子
【1位】石川琉聖(岐阜・旭ケ丘小4年)=75
【2位】中多一翔(愛知・翼小4年)=79
【3位】藤原諒星(愛媛・川之江小3年)=81
【4位】小筆一颯(栃木・埼玉小4年)=83
【5位】中嶋璃陽(岐阜・泉西小4年)=87
【6位】中谷奏仁(兵庫・板宿小3年)=87
▽同女子
【1位】龍山結(愛知・愛知教育大付名古屋小4年)=79
【2位】井下蘭(岐阜・土岐津小4年)=83
【3位】大塩茉帆(広島・府中小3年)=83
【4位】竹内礼(大阪・南八下小4年)=84
【5位】信藤好(三重・千里ケ丘小4年)=84
【6位】中島智那奈(滋賀・五個荘4年)=85
▽7-8歳男子
【1位】近藤大河(神奈川・下小田中小2年)=66
【2位】荒砂士道(大阪・堀江小2年)=72
【3位】寺尾駿逸(千葉・宮野木小1年)=74
【4位】小池匠人(愛知・三郷小2年)=74
▽同女子
【1位】粥川愛莉(愛知・伊保小2年)=74
【2位】木村帆月(愛知・長久手南小2年)=78
【3位】道端楓子(兵庫・稲野小2年)=78
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会オフィシャルライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―18歳の部男子
船岡誠志郎(大阪・大阪教育大付高1年)
船岡誠志郎(大阪・大阪教育大付高1年)
 15―18歳の部男子は、船岡誠志郎(大阪・大阪教育大付高1年)が3アンダー69をマークし、1位で西日本決勝大会(3月25、26日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。
 「前半よかったんですけど、後半の4番でボギーにしてから流れが悪くなりました。最後9番でボギーにして後味悪いです」と苦笑いした。スタートの10番でグリーン奥に外し、アプローチで1.2メートルほどに寄せてパーを拾ったのが「よかった」という。13番で2メートルほどを入れてバーディーが先行。16番パー5(486ヤード)では残り170ヤードまで飛ばし、7番アイアンで5メートルに2オン。17番では1.5メートルにつけて連続バーディーを奪い、前半を折り返した。後半も1、2番連続バーディーで一時5アンダーまで伸ばしたが、その後2ボギーをたたいた。
 この大会には小6の2018年に出たが「90打ったんです。あまり好きじゃないコース」と、その後出場していなかった。今回は「高校卒業したら米国の大学に行きたいので、海外の試合(世界ジュニア)に出たいと思って」と再チャレンジ。「頭使っているなと思われるようなゴルフをした」と、狭いコースにドライバーは4回しか使わないなど、前回の反省を生かし「雪辱できたと思います」と胸を張った。
15―18歳の部女子
日比野邑香(岐阜・帝京大可児高1年)
日比野邑香(岐阜・帝京大可児高1年)
 15―18歳の部女子は、日比野邑香(ゆうか、岐阜・帝京大可児高1年)が1アンダー71で回り、西日本決勝大会(3月25、26日、滋賀・滋賀GC)にトップ通過した。
 「小さいころからこの大会に出ているので、亀山でこのスコアは満足です。アンダーパーが出たのは初めて」と笑顔を見せた。好調の要因に挙げたのは「パッティングがよかった」という。5番で7メートル、6番で5メートルの長いバーディーパットが入って気を良くした。後半は「耐えるゴルフになった」とインで2つのボギーでイーブンパーに戻ったが、最終18番パー3では7番アイアンで1.5メートルにつけてバーディーで締め、アンダーパーになった。
 今の目標として「曲らない正確なゴルフ」を目指しているという。「前半は出来ていましたが、後半できなくなってしまってちょっと満足いかない部分でした」と話した。
 「日本と違う雰囲気を味われるかなと思って」と、世界ジュニアに続くこの大会に挑戦した。決勝大会に向けて「今回のように、後半崩れるというゴルフはしたくない。やっぱり安定したゴルフをしたい」と、世界を目指す。
13―14歳の部女子
信藤希(三重・朝陽中2年)
信藤希(三重・朝陽中2年)
 13―14歳の部女子は、信藤(のぶとう)希(三重・朝陽中2年)が3アンダー69の好スコアをマークして、西日本決勝大会(3月25、26日、滋賀・滋賀GC)にトップで進んだ。
 「自分でもびっくりです」といい「朝、右肩が痛くて心配していたんですけど、ショットがついてくれたり、長いパットが入ってくれたり、全体的な流れがよかった」と振り返った。
 1番パー5でいきなり左に曲げてグリーン方向を狙えず刻み、90ヤードの第3打で2.5メートルにつけた。「ちょっとプッシュしたと思ったらあまり切れずに入ってしまった」と笑うバーディーでスタート。5番で上1メートルを入れた。6番では右に曲げたがカート道ギリギリに止まって「これで運を使い果たしたかな」と思ったが、上8メートルのパットを決めて「運、持ってるな」と思い直し、7番も取って3連続バーディーを奪った。
 前半4アンダーで折り返した時「浮かれて崩すタイプなので、前半たたいた、という意識でいった」と戒めて出た。最終ホールでボギーにして後半1オーバーだったが、意識した甲斐があって崩れなかった。
 小4からこの大会に挑戦し、小6の21年に決勝大会に進んでいる。「コースに苦手意識があって緊張しましたけど、いい結果でよかった」とほっとした様子。「楽しんでゴルフをすることが第一。もう1つはいろいろな友達と仲良くなること」がゴルフのよさだという。「決勝大会で友達の輪を広げて、世界舞台で自分の力を試すのと、各国の選手から勉強して仲良くなりたい」と、今後を思い描いていた。
13―14歳の部男子
石田剛士(愛知・師勝中1年)
石田剛士(愛知・師勝中1年)
 13―14歳の部男子は、石田剛士(愛知・師勝中1年)がイーブンパー72で回って西日本決勝大会(3月25、26日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。
インスタートの13番で8メートルの「まっすぐなライン」を入れて先にバーディーが来た。14、15番連続ボギーにしたが、17番で4メートルを決めて取り戻す。折り返して1番パー5で残り40ヤードの第3打を1メートルにつけてまたアンダーに。2番でボギーにしたが、そこから粘ってイーブンパーで終えた。
「2週間ぐらい前からスイングがよくなって来て、今日はショットが安定していました」と喜んだ。どんなイメージか聞くと「それまでインパクトを気にしていたんですけど、トップでの脇の開き具合をちょっと広げたらよくなった。自分で考えました」という。練習では、携帯電話でスイングの動画を撮り、チェックを欠かさない。
決勝大会は3回目の挑戦になる。「飛距離を出来るだけ伸ばして、アイアンの精度を上げていきたい。どこからでもピンを刺していくようにして、たくさんバーディーを取りたい」と意気込み、「英語を話せるようにしたい」と、世界へ行く準備もするという。

 

【大会コメント】

中川瑛太(岐阜・岐阜聖徳学園高2年)
中川瑛太(岐阜・岐阜聖徳学園高2年)
◇15-18歳の部男子2位の中川瑛太(岐阜・岐阜聖徳学園高2年)◇
「前半は自分が思うようなゴルフができず、3パット2回やったり。後半、パター練習する時間があったので気持ちを切り替えた。距離感を確認しました。去年夏に体育の授業で柔道やっていて右ひざの前十字じん帯をけがして手術して、半年ぐらいリハビリしていて今回が久しぶりの試合。やりたくてうずうずしていた。米国に行けるように決勝大会までコツコツやっていきたい」
西村雛(岐阜・大垣東中2年)
西村雛(岐阜・大垣東中2年)
◇15-18歳の部女子2位の西村雛(岐阜・大垣東中2年)◇
「去年と違って風もなかったし、74はあまりいいスコアとは思いません。ショットが右左に荒れて、アプローチも悪くて、パッティングでしのいでいました。去年からアプローチをけっこう練習していて、今日は悪かったけど前よりはよくなって来ていると思います。アイアンの精度も上がっている。決勝大会ではもう少しショットをよくして、バーディーをたくさん取りたい。自信はあんまりないですけど(笑い)」
平山心暖(三重・白子中2年)
平山心暖(三重・白子中2年)
◇13-14歳の部女子2位の平山心暖(三重・白子中2年)◇
「(73に)今日はパッティングに救われました。飛ばそうと思って、体が突っ込んでしまう悪い癖が出て、ショットはダブったりしてよくなかった。(4バーディーに)11,16番のパー5でアプローチに救われました。スコア速報を見ていて、今年はレベルが高いと感じて、バーディーを取らないといけないと思って、後半はうまくできたと思います。決勝大会ではダボとかを打たずに、安定したゴルフをしたい」
前田哲宏(兵庫・関西国際学園6年)
前田哲宏(兵庫・関西国際学園6年)
◇11-12歳の部男子1位の前田哲宏(兵庫・関西国際学園6年)◇
「楽しかった。一緒に回った選手としゃべったり仲良くしたりしたから。74はまあまあです。5番のバーディーは1ピンちょいで、最後クルリンコで入った。アプローチは得意だけど、ドライバーは6年生では一番飛ばない。199ヤードぐらい。まだ力がない。決勝大会で優勝出来たらうれしい。アプローチとパターを磨いていく」
重原純奈(千葉・大栄みらい学園6年)
重原純奈(千葉・大栄みらい学園6年)
◇11-12歳の部女子1位の重原純奈(千葉・大栄みらい学園6年)◇
「前半はショットの方向性があまりよくなかった。(7番から3連続バーディーに)7番は…思い出せない。8番は左手前のピンなのに右の段に乗ってしまって6メートルぐらいを2パットでいくつもりが入った。9番は右のカート道の手前に曲げたけど、30センチについた。最近、月例競技で1番トリプルボギーで出てパープレーで回って優勝して、お母さんから『メンタルが強くなった』と言われた。今日のゴルフは刻み刻みだったので、狙っていくゴルフをしたい」
石川琉聖(岐阜・旭ケ丘小4年)
石川琉聖(岐阜・旭ケ丘小4年)
◇9-10歳の部男子1位の石川琉聖(岐阜・旭ケ丘小4年)◇
「満足いきました。前半は短いパットが入らなかったけど、後半からパッティングがよくなってバーディーが取れるようになったし、長いパーパットもあった。バーディー(3バーディー)はいつもより多い方だった。今日は後半だけよかったけど、決勝大会は前半も後半もいいゴルフをしたい」
龍山結(愛知・愛知教育大付名古屋小4年)
龍山結(愛知・愛知教育大付名古屋小4年)
◇9-10歳の部女子1位の龍山結(愛知・愛知教育大付名古屋小4年)◇
「1日楽しかったです。前半は打ちたいところに打てて、パットも入った。後半は手が返ってしまってちょっとショットが曲がって、パッティングも弱くなったり、アプローチが強くなったりした。ゴルフはいつも楽しいです。決勝大会ではなるべくパーを取れるようにしたい。ボギーは続いちゃうから」
近藤大河(神奈川・下小田中小2年)
近藤大河(神奈川・下小田中小2年)
◇7-8歳の部男子1位の近藤大河(神奈川・下小田中小2年)◇
「今日はパットが良く入った。8バーディー(1ダブルボギー)取って66だった。前半37だったけど、後半29で回った。29は初めてだからうれしい。サンタさんのプレゼントの次にうれしい。去年世界ジュニアに行ってバーディーが取れたのがうれしかったから、今年も行きたい。決勝大会はパーオンしてできるだけバーディー取りたい」
粥川愛莉(愛知・伊保小2年)
粥川愛莉(愛知・伊保小2年)
◇7-8歳の部女子1位の粥川(かいがわ)愛莉(愛知・伊保小2年)◇
「あんまりダボとかボギーとかなくて、たまにあった感じだった。アイアンがちょっと良くなかったけど、ユーティリティーは低い球で狙って行った。10番でアプローチがぴったりに寄ってバーディーを取った。決勝大会では、ショットをよくして、パットも入るようにしていく。最近、リズムが速くなったりしてよくないことがあるから、習ったことを意識してやる」