ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　関東予選（3）

＜ＰＧＭ世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会　関東予選③＞

　15―18歳の部男子は小島海王（千葉・千葉学芸高２年）、中山怜音（東京・目黒日本大学高１年）、中山大生（千葉・千葉黎明高２年）がイーブンパー72で並び、18番からのカウントバックにより、小島が１位で東日本決勝大会に進んだ。同女子は、混戦を抜け出した田村萌来美（茨城・ルネサンス高２年）がイーブンパー72でトップ通過を果たした。
　13―14歳の部では、男子は竹中麻紗人（東京・新宿中２年）が2アンダー70で、同女子は仁科優花（千葉・白井中３年）が5アンダー67の好スコアで、ともに1位となって東日本決勝大会に進んだ。

東日本決勝大会進出者は以下の通り。
▽15－18歳男子
【１位】小島海王（千葉・千葉学芸高２年）＝72
【２位】中山怜音（東京・目黒日本大学高１年）＝72
【３位】中山大生（千葉・千葉黎明高２年）＝72
【４位】鈴木涼仁（千葉・千葉学芸高３年）＝73
【５位】渡邊築樹（茨城・日本ウェルネス高1年）＝73
【６位】荒木敬太（千葉・渋谷教育学園幕張高１年）＝73
▽同女子
【１位】田村萌来美（茨城・ルネサンス高２年）＝72
【２位】佐藤小洛（高知・明徳義塾高２年）＝73
【３位】五十嵐凛（東京・日体大荏原高１年）＝73
【４位】小池愛莉（茨城・日本ウェルネス高３年）＝73
【５位】間中りょう（埼玉・埼玉栄高３年）＝74
【６位】野村帆夏（神奈川・日大高３年）＝76
【７位】西澤美李（東京・共立女子第二高２年）＝77
▽13－14歳男子
【１位】竹中麻紗人（東京・新宿中２年）＝70
【２位】池田烈琉（千葉・岬中1年）＝74
【３位】沖田雫（千葉・井野中３年）＝74
【４位】須藤樹（千葉・加茂学園８年）＝74
【５位】宮本悠空（東京・つくし野中２年）＝76
【６位】高浦維吹（千葉・昭和中２年）＝77
▽同女子
【１位】仁科優花（千葉・白井中３年）＝67
【２位】飯田柚月（千葉・御滝中２年）＝73
【３位】高橋彩夢（千葉・日の出中３年）＝73
【４位】渡部琴（静岡・原里中３年）＝75
【５位】飯田愛穂（千葉・多古中２年）＝78
▽11－12歳男子
【１位】戸高隆世（東京・石神井中１年）＝73
【２位】黒岩龍星（東京・和泉小６年）＝78
【３位】下崎蒼大（千葉・堀江中１年）＝78
【４位】矢吹侑大（千葉・大山口中１年）＝79
【５位】荒木太智（東京・白金小６年）＝80
【６位】石塚全一郎（神奈川・大磯小６年）＝81
【７位】三瀬瑛大（岡山・加賀中１年）＝82
【８位】佐々木翔大（千葉・昭和学院小５年）＝83
▽同女子
【１位】早崎百合愛（千葉・白井中１年）＝71
【２位】高橋優愛（埼玉・新座第二中１年）＝73
【３位】橋川珠空（奈良・富雄中１年）＝74
【４位】藤原凛咲（奈良・二名中1年）＝75
【５位】積りのあ（愛知・はとり中1年）＝75
【６位】鈴木楓香（神奈川・深見小６年）＝76
（注）同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

【大会雑観】

15―18歳の部男子
小島海王（千葉・千葉学芸高２年）	15―18歳の部男子のトップ争いは大混戦となり、イーブンパー72で3人が並び、18番をバーディーで上がった小島海王（千葉・千葉学芸高２年）が18番からのカウントバックで１位となって東日本決勝大会に進んだ。　「ちょっと不満です。７バーディーも取ったのに、ボギーとかダブルボギーがあって。耐えたところもありますけど」と振り返った。１番でいきなり左の池に入れるダブルボギーでスタートした。それでも2番で１．５メートルを入れ、5番パー5では３打目をＯＫにつけて取り返した。６番ではピン奥10メートルほどをチップインバーディーにした。8番のボギーで1オーバーでターンした。　インに入っては４バーディー、３ボギー。「いいときと悪いときがはっきり出た」という。ただ、18番パー５で２オンに成功してのバーディーがきいて、トップ通過を果たした。　193センチの長身。ドライバー飛距離は300ヤードに達する。「体がでかいんで、世界でどれだけ通用するか試したいので、世界ジュニアに行きたいんです」という。一昨年に決勝大会を経験しているが日本代表にはなれなかった。「決勝大会では今日の波があった反省点を生かして、悔いのないようにやりたい」と話した。
15―18歳の部女子
田村萌来美（茨城・ルネサンス高２年）	15―18歳の部女子は、田村萌来美（もなみ、茨城・ルネサンス高２年）が、大混戦となった戦いを1打制して、イーブンパー72で東日本決勝大会にトップ通過した。　「ちょっと悔しいところがありまして」と切り出したのは、14番での出来事。「30センチのパーパットがカップくるんで外れたんです」という。「３、４メートルぐらいのバーディーパットが３，４回あったけど外してしまった。もったいないゴルフをしました」と振り返った。それでも、インスタートの10、11番でパーオンせず、ともに３メートルほどのパーパットを入れるスタートだっただけに「イーブンパー以下を目標にしたので、最低限の目標はできた」と納得はしている。　決勝大会は一昨年、15―18歳の部と距離が同じ13―14歳の部で経験している。「ムズい印象しかないです。でも今年はムズいとか関係なく、自分のいいプレーができるようにしたい。パターが好きなので、今日は良くなかった３～４メートルを決めていきたい」と意気込んでいた。
13―14歳の部女子
仁科優花（千葉・白井中３年）	13―14歳の部女子は、仁科優花（千葉・白井中３年）が、同じティーマーク（距離）の15―18歳の部を大きく上回る５アンダー67の快スコアをマークし、東日本決勝大会に1位で進出した。　「前半はいい感じでしたが、後半は近くにつけたんですけど（バーディーパットが）入らなかったので納得いきませんでした。70点ぐらいです」と話した。インスタートの11番で８～９メートルの「下りのフックラインの距離を合わせようと多めにラインを読んだら、ジャストタッチで入った」とバーディーが先行。13番で取り、15番パー５では第３打で40センチにつけてバーディー。16番も取って前半４バーディー、ボギーなしの完璧なゴルフを展開した。アウトは２バーディー、1ボギーだったが、５アンダーは飛びぬけていた。　前日の４月１日に埼玉・石坂ＧＣで行われた「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン主催者推薦選考会」で69をマークし「ギリギリ、一番下で通りました」と、初めて女子プロツアーの大会出場を決めた。その勢いがこの日のラウンドに出た形だ。「去年の今ごろはアプローチが全然ダメだった」と、東日本決勝大会でもいいところなく終わった。今年は自信をもって決勝大会に臨む。「練習日にしっかりグリーンとかを確認したい。攻めるけど安全に、で行きたい」と話していた。
13―14歳の部男子
竹中麻紗人（東京・新宿中２年）	13―14歳の部男子は、竹中麻紗人（東京・新宿中２年）が同じティーの15―18歳の部を上回る２アンダー70をマークし、1位で東日本決勝大会に進んだ。　「納得いくプレーでした。特に前半はショットがとても安定していた」と振り返った。前半は危なげなくパーを積み重ね、９番で４メートルほどのバーディーを決めて１アンダーで折り返した。午後は一転して出入りの激しいゴルフになり、４バーディー、３ボギー。17番で３メートルを入れ、18番では80センチにつける連続バーディーで上がって、２アンダーの好スコアを生んだ。「後半はショットが良くなかったけど、パットが入ってくれた」という。　この大会は「３回目ぐらい」といい、決勝大会に進出するのは初めて。「経験とかを通して、ゴルフがうまくなっていきたいから」と、挑戦している。現在の課題はドライバーの飛距離。240ヤードほど飛ばすが「もっと伸ばそうとしているけど、最近シンに当らなくなって」という。　初の決勝大会でもドライバーがカギになりそう。「今日もアイアンは安定していたけど、ドライバーが不安でした。一応、フェアウエーに入っていたんですが」といい「いつも通り練習して、いつもより上を目指して頑張りたい」と話した。

【大会コメント】

中山怜音（東京・目黒日本大学高１年）	◇15－18歳の部男子２位の中山怜音（れおと、東京・目黒日本大学高１年）◇ 「最初の５ホールで２アンダーになって、今日は行けるかなと思ったんですけど。後半はドライバーをダフったりして落としてしまった。小５ぐらいからずっとこの大会に出ていて、決勝大会には行くんですけど、美浦に行ったら全然ダメになってしまう。去年も初日よかったけど、最終日に３連続ＯＢとか。今年は、これまでの失敗や経験を生かして、日本代表になりたい。今日みたいに、ティーショットを安定させれば、スコアを出せると思う」
中山大生（千葉・千葉黎明高２年）	◇15―18歳の部男子３位の中山大生（おおき、千葉・千葉黎明高２年）◇ 「１番で３メートル、２番パー５で２オンして連続バーディーでスタートして流れは良かったけど、後半は運が悪かった。15番パー５でティーショットがマンホールではねて林の中に入ってしまってパー。18番パー５では第２打でマウンドではねて奥の林に行ってパー。バーディーを取りたいところで取れなかった。最近あまりゴルフがよくなかったので今日はスコアを考えないでやりました。決勝大会では伸ばすところと耐えるところをしっかりやりたい。調整中のドライバーのばらつきがもう少しなくなれば」
佐藤小洛（高知・明徳義塾高２年）	◇15―18歳の部女子２位の佐藤小洛（さら、高知・明徳義塾高２年）◇ 「最終9番で池に入れて、1メートルぐらいにパーパットを外してイーブンに戻せなかったのが悔しいです。前半はもったいないところがありましたけど、バーディーが３つ取れたのがよかった。全部（11、15、18番）1メートルぐらいでした。ドライバーがほとんどフェアウエーに行ってくれました。いま、270ヤードぐらい行くようになりました。決勝大会は攻めのゴルフをして、確実にパーオンしてバーディーを多くとりたい」
五十嵐凛（東京・日体大荏原高１年）	◇15―18歳の部女子３位の五十嵐凛（東京・日体大荏原高１年）◇ 「前半はボギーが先行してもすぐ取れたので耐えられた。後半調子がよくなって、１、４番で１メートルにつけてバーディーを取れた。この大会に小４から挑戦しています。決勝大会には行くんですけど、美浦はグリーンが速いし、毎回調子が悪かった。今回は、この予選前にショット練習をして今日は良かった。最後パットが入らなかったので、ショートパットを練習して、無駄のないゴルフをしたいと思います」
小池愛莉（茨城・日本ウェルネス高３年）	◇15―18歳の部女子４位の小池愛莉（茨城・日本ウェルネス高３年）◇ 「バーディーが先行した（13番）にもかかわらず、18番でボギーを打ってしまって。後半切り替えて、２番で３～４メートのパットが入って流れに乗れたらと思ったんですけど、６，７番でセカンドの風を間違えたボギーにしたのが悔しい。でも、中１ぐらいから出ていて、今回初めて予選を通ってうれしいです。父（元プロ野球小池正晃さん）から『気楽にやればパープレーぐらい行ける』」と言われてきた。決勝大会では優勝、準優勝を目指して、気楽にやりたいです」
戸高隆世（東京・石神井中１年）	◇11－12歳の部男子１位の戸高隆世（東京・石神井中１年）◇ 「今日はうまくいった。ショットが少し悪かったけど、２メートルぐらいのパットが６回ぐらい入りました。そのうちバーディーパットが２回あった。最近パッティングがよくなかったけど、今朝けっこうパッティング練習をやりました。決勝大会は２回目です。美浦は距離が長いので、アイアンとかを曲げずにパーをキープしていけばいいと思う。アイアンショットの調整をしていきます」
早崎百合愛（千葉・白井中１年）	◇11―12歳の部女子１位の早崎百合愛（ゆりあ、千葉・白井中１年）◇ 「今日は楽しかったです。みんなと一緒に励ましあいながらうまくいきました。11番で５～６メートルのべーディーパットが最後のひと転がりで入った。あとは全部パーをとれました。前半の６番でバンカーからべたピンにつけられたのがよかった。ベストスコアタイ（71）だったので、最後９番の６メートルのパットで、入れ、入れって思ったけど、あとひと転がりで残念だった。決勝大会では練習したことを思い出して丁寧にやりたい。悪いとイライラしちゃうので、焦らず笑顔でやりたい」