<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 中国・四国予選>
 昨年の日本ジュニア15―17歳の部覇者の西山陽斗(香川・香川西高2年)が、2アンダー70の好スコアをマークして西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。同女子は中学生が健闘。中谷桜里奈(さりな、大阪・高石中2年)が2アンダー70で1位となり、3位までが中学生(4月から高1含む)だった。
 13―14歳の部は男女とも混戦となったが、男子は矢田賢司(和歌山・有功中1年)が2オーバー74、女子は竹田妃菜(奈良・王寺北義務教育学校1年)が1アンダー71でそれぞれ西日本決勝大会にトップ通過した。

西日本決勝大会進出者は以下の通り。
▽15-18歳男子
【1位】西山陽斗(香川・香川西高2年)=70
【2位】高山大維志(山口・高川学園3年)=71
【3位】森本樹(兵庫・滝川第二高1年)=71
【4位】浅井晴太(愛媛・松山聖陵高1年)=72
【5位】森下雅頌(兵庫・甲南中3年)=73
▽同女子
【1位】中谷桜里奈(大阪・高石中2年)=70
【2位】三木夢依(岡山・竜操中2年)=72
【3位】福田美来(兵庫・稲美中3年)=73
【4位】中間理桜(福岡・西南学院高2年)=74
【5位】寺岡鈴音(広島・府中学園3年)=74
【6位】山崎晴稀(香川・香川西高1年)=74
▽13-14歳男子
【1位】矢田賢司(和歌山・有功中1年)=74
【2位】八木佑弥(滋賀・滋賀大教育学部付中2年)=76
【3位】田村瑠唯(兵庫・網干中2年)=76
【4位】竹國龍之介(兵庫・飾磨中部中2年)=77
【5位】逢坂巨希(千葉・旭中2年)=78
▽同女子
【1位】竹田妃菜(奈良・王寺北義務教育学校1年)=71
【2位】川端千鶴(広島・幟町中2年)=73
【3位】寺岡虹(広島・府中学園1年)=74
【4位】赤穂未来(兵庫・広陵中2年)=74
【5位】山本智亜紗(兵庫・山手台中2年)=75
▽11-12歳男子
【1位】田岡凌叶(徳島・半田小6年)=68
【2位】八木真弥(滋賀・滋賀大教育学部付小6年)=73
【3位】尹大銀(兵庫・西播朝鮮初中級学校6年)=76
【4位】鈴木大和(広島・御幸小5年)=78
▽同女子
【1位】本村彩歌(兵庫・小浜小6年)=69
【2位】安藤すみれ(岡山・横井小5年)=70
【3位】橋本果音(奈良・生駒小6年)=74
【4位】岡部薫(徳島・佐古小6年)=74
【5位】椎山真帆(大阪・彩都の丘小5年)=75
▽9-10歳男子
【1位】山田航誠(広島・御幸小3年)=84
【2位】森田天道(大阪・アサンプション国際小3年)=88
▽同女子
【1位】村上聖奈(兵庫・逆瀬台小4年)=73
【2位】岩松凛々杏(愛知・楠小3年)=74
▽7-8歳男子
【1位】小嶺漣太朗(広島・口田東小2年)=76
▽同女子
【1位】野村美波(広島・福山西小2年)=87
【2位】大橋心優(岡山・葺高小1年)=96
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

雑観

15-18歳の部男子

西山陽斗(香川・香川西高2年)

西山陽斗(香川・香川西高2年)

15-18歳の部男子は、昨年の日本ジュニア15―17歳の部覇者の西山陽斗(香川・香川西高2年)が、2アンダー70の好スコアをマークし、1位で西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。
「狭いコースなので、安全に、セーフティーに行きました。OBがなくてよかったと思います」と振り返ったが、序盤は苦戦した。2、5番のパー5で「2つとも3打目をミスしてしまって」とボギーに。2オーバーになって「まずいと思いました」という。6番でOKにつけ、8番では3メートルほどを入れて前半でイーブンに戻せたのがよかった。後半は10番で3メートル、12番でOKにつけて、途中までは決勝進出圏外だったのが終わってみればトップに立っていた。
昨年の日本ジュニアを制して「ゴルフには自信がつきました」というが、「日本ジュニアチャンピオン」の肩書で見られることにプレッシャーを感じることもあるという。「きょうも『絶対負けられない』と思いました」という強い気持ちがプレーに結び付いた。
2016年に7―8歳の部で世界ジュニアに出場経験(32位)がある。9年ぶりのチャンスに「行くしかないです。今日のゴルフでは上位に行けないので、決勝大会までに仕上げて、アンダーパーで回れるようにしたい」と意気込みを見せた。

15-18歳の部女子

中谷桜里奈(大阪・高石中2年)

中谷桜里奈(大阪・高石中2年)

15-18歳の部女子は、中谷桜里奈(大阪・高石中2年)が混戦を抜け出して2アンダー70をマークし、トップで西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。
インからのスタートは最悪。「練習場でタッチが合わなかった」と、連続3パットのボギー。12番で2パットのパーを取って「落ち着いた」という。流れが変わった。15番でバーディーを奪い、17、18番で連続バーディー。折り返して1番も取って3連続バーディーに「全部1ピンぐらいのが入りました」という。イーブンパーを挟んで混戦だったが、中谷が抜け出し、他の選手がスコアを落としたことで、ただ一人アンダーパーで1位となった。
以前は体重40キロ台前半で「ヒョロヒョロで飛ばなかった」という。1年半ほど前から体幹トレーニングを取り入れて、体重は40キロ台後半になり、ドライバー飛距離も240~250ヤードにアップしたという。この大会に備えて「2週間ぐらい前からショット練習をたいぶしてきました」という成果もでた。
西日本決勝大会に向けては「アプローチの技術を高めるのと、パットの練習をやること」と課題を挙げた。世界ジュニア日本代表への自信は「半々です」と、控えめに話した。

13-14歳の部女子

竹田妃菜(奈良・王寺北義務教育学校1年)

竹田妃菜(奈良・王寺北義務教育学校1年)

13-14歳の部女子では、竹田妃菜(奈良・王寺北義務教育学校1年)が1アンダー71の好スコアで西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)にトップ通過を果たした。
「ドローヒッターなんですけど、今日はドライバーが右にふけてばかりで。1メートルぐらいのパットが入ったのが救いでした」と振り返った。それでも、この日はグリーンを狙うショットが完ぺきで「全部パーオンしました」という。ただ、14番で下り2メートルを入れるバーディーのほかは「ロングパットの距離感がよくなくて」と、パーの積み重ねだったことに不満が残った。
3月は春休みもあって試合が多くなるので「練習量を増やしてきた」という。ラウンド後に練習場で打ち、帰宅後30分のランニングと階段、坂道ダッシュ各10回など内容も濃い。ただ「思ったようなショットができていない」のが悩み。「片手打ちとかハーフショットとか、基礎練習をもっと増やそうと思います」と話した。「決勝大会で絶対優勝して、絶対世界ジュニアに行きたいです」と、強い意気込みをみせていた。

13-14歳の部男子

矢田賢司(和歌山・有功中1年)

矢田賢司(和歌山・有功中1年)

13-14歳の部男子は、矢田賢司(和歌山・有功中1年)が混戦を抜け出して、2オーバー74で2位に2打差で1位となって、西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進出した。
目標は「イーブンパーかアンダー}と思ってスタートしたが、2番パー5で3パットしてボギーが先行し「流れが悪い」と感じた。その通り、5番パー5でもボギーなど前半3オーバーだった。後半は12番で10メートルほどのパットを沈めてバーディーとして、今度は「流れがよくなって、ショットがピン筋に行くようになった」という。14番で2メートルにつけて2つ目のバーディー。抜け出した。
学校の部活動では「瞬発力と体力をつけるため」と、元々は知ることが好きだったこともあって、陸上部に所属している。短距離をしており、50メートル6.5秒、100メートル12~13秒の間ぐらいで走る力がある。部活を終えて帰宅してから練習をしているという。
今目指しているゴルフは「パーオンして危なげないゴルフ」という。西日本決勝大会に向けては「とにかく人を意識しないで自分に集中できたら。2メートル以内のパットは外したくない」と話していた。

コメント

▽15―18歳の部男子2位の高山大維志(山口・高川学園3年)

高山大維志(山口・高川学園3年)

高山大維志(山口・高川学園3年)


「ドライバーが右に行ってあまりよくなかった。前半は5番で20ヤードぐらいのチップインをして、8、9番連続バーディーだったけど、後半パットが入らなくなってしまった。去年出たので、今回は練習ラウンドなしでぶっつけでした。すぐコースを思い出したんですけど、後半はあまり思い出せなかった。決勝大会までにドライバーを修正して、セカンドでピンに運んでパットを決めるゴルフをしたい」

▽11-12歳男子1位の田岡凌叶(徳島・半田小6年)

田岡凌叶(徳島・半田小6年)

田岡凌叶(徳島・半田小6年)


「今日は納得いくゴルフができました(68)。130ヤードぐらいからのショットと、パットが良かった。(インスタートの)14番で50センチについて、15番で5メートルぐらいを下りが入って連続バーディーで乗った感じです。決勝大会でも今日みたいなゴルフをしたい。もうちょっとショットを磨いて、パターを完ぺきにしていく。1位になって世界ジュニアに行きたいです」

▽11―12歳の部女子1位の本村彩歌(兵庫・小浜小6年)

本村彩歌(兵庫・小浜小6年)

本村彩歌(兵庫・小浜小6年)


「今日は6アンダーが目標だったから(3アンダーは)あんまりよくなかった。練習ラウンドで行きそうかなと思ったけど、2メートルぐらいのパットを3回外した。(5バーディーに)パー5の2つは2オンできるから。パー4はロングパットが入ったりした。決勝大会ではアンダーを出して米国に行けるようにしたい。アイアンをしっかり寄せて、パターがよくなかったから2メートルぐらいが入るようにしたい」

▽11―12歳の部女子2位の安藤すみれ(岡山・横井小5年)

安藤すみれ(岡山・横井小5年)

安藤すみれ(岡山・横井小5年)


「今日は、いいのか悪いのか、よくわからなかった。パターは普通によかったけど、ショットがあんまりよくなかった。でも、練習ラウンドでは74が最高だったから(70は)良かった。しあいにかつたけに、アプローチを多めに練習している。決勝大会ではバーディーをいっぱい取りたい。(滋賀GCは)けっこう難しいコースだけど、ピン下につけたら行けると思う」

▽9-10歳男子1位の山田航誠(広島・御幸小3年)

山田航誠(広島・御幸小3年)

山田航誠(広島・御幸小3年)


「全然うまくいかなかった。パターとアプローチがうまくいかなかった。バーディーは2つあったけど、ボギーが多かった。バーディーの1つ目は9番でセカンドをうまく寄せた。2つ目は11番で、カラーから2~3メートルが入った。決勝大会までにはパターとアプローチの精度を上げたい。(同じカテゴリーの)上の年の人に追いつけるようにしたい」

▽9―10歳の部女子1位の村上聖奈(兵庫・逆瀬台小4年)

村上聖奈(兵庫・逆瀬台小4年)

村上聖奈(兵庫・逆瀬台小4年)


「今日はけっこうよかった。パターとショットがよかった。17番パー5で2オンして、18番で12~13メートルぐらいのが入って連続バーディーだった。去年より身長がめちゃ伸びたから、飛ぶようになった。ドライバーは平均190ヤードぐらい。ゴルフが少し楽になった。決勝大会では3パットしないようにしたい」

▽7-8歳男子1位の小嶺漣太朗(広島・口田東小2年)

小嶺漣太朗(広島・口田東小2年)

小嶺漣太朗(広島・口田東小2年)


「楽しくできました。振るところはちゃんと振って、パターを入れたりしたことが楽しかった。いつもよりパーがたくさん取れた。ドライバーがちょっと得意で160ヤードぐらい飛ぶ。今日はドライバーがよかった。決勝大会でもパーをたくさん取って優勝したい。ショットをダフらずに、まっすぐ行くようにしたい」

▽7-8歳の部女子1位の野村美波(広島・福山西小2年)

野村美波(広島・福山西小2年)

野村美波(広島・福山西小2年)


「楽しめました。楽しかったのは、みんなでカートに乗っている時におしゃべりしたり、遊んだりしたことです。今日はパターとアプローチがよかった。パーがいっぱい取れた。ドライバーが右に行っていたけど、9番で思い切って振ったらまっすぐ行った。決勝大会はスコアを85ぐらいにする。3番ウッドをトップしたから、きれいに打つ練習をする」