<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 東北・北海道予選>
冷たい霧雨が降り続くコンディションの中、15―18歳の部男子は清水奏琉(かなる、埼玉・埼玉栄高3年)がただ一人アンダーパーの2アンダー70をマークして1位となり、東日本決勝大会(4月26、27日、茨城・美浦GC)に進んだ。
同女子は、このカテゴリーで2023年世界ジュニア代表の柴崎香凛(山形・山形城北高3年)がこちらもただ一人アンダーパーの4アンダー68の好スコアをマークして東日本決勝大会にトップ通過した。
13-14歳の部男子は、廣橋璃人(宮城・上杉山通中1年)が2オーバー74で、同女子は澤村日和理(ひより、北海道・宮の森中2年)が7オーバー79で、それぞれ1位で東日本決勝大会に進んだ。
東日本決勝大会進出者は以下の通り。
▽15-18歳の部男子
【1位】清水奏琉(埼玉・埼玉栄高3年)=70
【2位】小谷海斗(東京・代々木高3年)=73
【3位】岩井礼歩(栃木・佐野日大高2年)=75
▽同女子
【1位】柴崎香凛(山形・山形城北高3年)=68
【2位】半澤かんな(宮城・東北高2年)=72
【3位】猪俣茉央(北海道・北星学園女子中3年)=74
▽13-14歳の部男子
【1位】廣橋璃人(宮城・上杉山通中1年)=74
【2位】小山田遼雅(青森・下長中2年)=75
【3位】須藤仁(福島・白河中央中3年)=81
▽同女子
【1位】澤村日和理(北海道・宮の森中2年)=79
▽11-12歳の部男子
【1位】中嶋璃陽(岐阜・泉中1年)=77
【2位】豊嶋時正(宮城・ホライゾン学園仙台小5年)=78
【3位】高田敦翔(北海道・三角山小6年)=79
▽同女子
【1位】加藤咲姫(秋田・秋田大教育文化学部付小6年)=77
【2位】岩松玲亜蘭(愛知・楠中1年)=78
【3位】ゴヴォロヴスキー麗奈(北海道・恵庭中1年)=80
▽9-10歳の部男子
【1位】根本将誠(千葉・加茂学園小5年)=82
【2位】工藤圭太(北海道・天神小5年)=88
▽同女子
【1位】武井美月(群馬・倉賀野小5年)=76
▽7―8歳の部男子
【1位】高田哲生(千葉・土気南小2年)=101
▽7-8歳の部女子
【1位】上岡莉緒(北海道・札幌西小2年)=85
※同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】
雑観
15―18歳の部男子
15―18歳の部男子は、清水奏琉(かなる、埼玉・埼玉栄高3年)がただ一人アンダーパーの2アンダー70をマークして1位となり、東日本決勝大会(4月26、27日、茨城・美浦GC)に進んだ。
「出場者がすごいんで、イーブンパーぐらいで回らないといけないと思った。前半は完ぺき。アイアンがよくて、ほぼほぼ乗って、近いやつが入って(バーディー)」というように、2、8番で2メートルを入れて2アンダーで折り返した。10番も取って3アンダーに伸ばしたが、12番で左のカート道にはねてOBのダブルボギー、15番でボギーをたたいて貯金を減らして「まずいかなと思いました」という。16番で2メートルのバーディーを決め、18番パー5では第3打を1メートルにつけて、終わってみればただ一人アンダーパーをマークしていた。
この大会には小学生のころから挑戦してきた。「強い人とやってみたいから世界ジュニアに行きたい」という。初の日本代表がかかる東日本決勝大会に向け「今日と同じように、のっけて2パット、チャンスでバーディーを取るゴルフをしたい」といい、準備としては「アイアンの精度を上げるのと、パットをもうちょっと調整したい」と反した。
15―18歳の部女子
15―18歳の部女子は、柴崎香凛(山形・山形城北高3年)が悪コンディションの中、5バーディー、1ボギーの4アンダー68をマークして1位となり、東日本決勝大会(4月26、27日、茨城・美浦GC)に進んだ。
インスタートの12番でピン手前3メートルを入れてバーディーが先行し流れをつかんだ。14番で2.5メートル、18番では50センチにつけて3アンダーとした。折り返したアウトでは2番で5メートルを入れて独走状態に。8番で3パットしてスコアを1つ落としたが、最終9番で2メートルにつけて取り返した。本人は「もうちょっと行けた気がします。後半、もう少し伸ばせた」と、68のスコアにもちょっぴり不満そう。「地面が軟らかくて、寒くて手がかじかんでいました」という中での好スコアだった。
2021年に13-14歳の部で日本代表になったが、コロナ禍で派遣が見送られた。23年に高1でこのカテゴリーの日本代表となったが62位に終わり、昨年は東日本決勝大会にシードされたが日本代表を逃した。「2年前は目標より悪かったので、世界ジュニアに行ってリベンジしたい」という思いがある。「美浦は難しいので、コースマネジメントを頑張りたい。アプローチをもう少し寄せられるように練習して行きたい」と、日本代表入りへの課題を挙げた。
13―14歳の部女子
13―14歳の部女子は、澤村日和理(北海道・宮の森中2年)が7オーバー79で1位となり、東日本決勝大会(4月26、27日、茨城・美浦GC)に進んだ。
「全然うまくいかなかった」といい「実は5日前に胃腸炎になって、体重が落ちて、飛距離も落ちてドライバーが190ヤードぐらいしか飛ばなかった」と明かした。雨でぬかるんでいることもあって、セカンドの距離が長くなり、グリーンを外すことが多かったが、1パットのパーを6回などピンチをしのぎ、パー3ではチャンスを作って6番では左手前4メートルを入れてバーディーを奪うなど、体調なりのプレーをした。
この大会は初めての出場。「出たかったんですけど、北海道での予選がなくて、機会がなかった。今回、三重県で試合(U―15全国ジュニアゴルフクラブチーム対抗戦)の代表になってこっちに来たので、予選に出ました」という。そこで東日本決勝大会への出場をつかんだ。「まずは体調を戻したい。決勝大会ではしっかりコース戦略をしたゴルフをしたい」と話し「今日、アイアンの精度がよくないのがわかったので、悪いところを直して、ピンポイントで狙えるようにしたい」と意欲を見せていた。
13―14歳の部男子
13―14歳の部男子は、廣橋璃人(宮城・上杉山通中1年)が2オーバー74で、小山田遼雅(青森・下長中2年)を1打抑えて1位となり、東日本決勝大会(4月26、27日、茨城・美浦GC)に進んだ。
前半は「あまりよくなかった」と3パット2回など4オーバーで折り返した。気持ちを切り替えて後半スタートの10番で6メートルを入れてバーディー発進したのが大きかった。「自分の思うようにいった。パターが入ったのがよかった」と11番からパーを積み重ね、18番パー5で第3打がピンに当って3メートルについてバーディーフィニッシュした。
東北でも比較的雪が少ない仙台市で練習しているが、冬場はどうしてもラウンド数が少なくなる。西日本地区の九州・沖縄予選に出場したが、ラウンド慣れしていなかったこともあって予選落ち。春休みになってラウンド数が増えたのが、今回のゴルフにつながったという。
「(世界ジュニア代表が)去年まで11―12歳だったので1人だったけど、今年から2人になるので、1位にならなくてもいいと思うと少し楽です。ショット力を磨いて、3パットしないようにしたい」と東日本決勝大会に挑む。
コメント
▽11-12歳の部男子1位の中嶋璃陽(岐阜・泉中1年)
「後半、ダボ2つ打っちゃいました。2番でOB、7番で3パットしたのがもったいなかった。前半はパットがまあまあよかった。アイアンショットは特によかったので、2バーディー取った。後半はショットが崩れちゃって、打っちゃダメなところに行ったりした。西日本決勝大会でプレーオフで負けた。東日本では世界ジュニアに行けるように頑張る。パターをちょっと鍛えて、3メートルぐらいのバーディーパットが入るようにしたい」
▽11―12歳の部女子1位の加藤咲姫(秋田・秋田大教育文化学部付小6年)
「今日はうまくいかなかった。前半4つパーが続いたけど、5番で池に入れてしまってダブルボギーになって気持ちがちょっと切れてしまった。最後18番で1メートルを入れなきゃと思ったら手が震えて(同組の)友達が頑張ってと言ってくれて、入れられた。決勝大会に行くのは初めてです。気持ちが楽になるように、パーをとっていって、うまくいったらバーディーを取りたい。ボギーを打っても流れを切りたい」
▽11―12歳の部女子2位の岩松玲亜蘭(愛知・楠中1年)
「いいゴルフができませんでした。パットのタッチがあまり合わなかった。セカンドで乗せようとしても距離感が合わなくてショートやオーバーをしてしまった。アプローチで拾えたパーもあった。パターが得意ですけど今日はうまくいかなかった。東日本決勝大会では自分の行きたい方向に打てるようにして、イーブンパーで回りたい。ショートゲームをうまくしてスコアをよくしたい」
▽9-10歳の部男子1位の1位根本将誠(千葉・加茂学園小5年)
「前半と後半の差が大きすぎた(44、38)。前半はめちゃめちゃダメだった。パーオンしなかったし、アプローチもダフったり、トップしたりした。後半はその全部がちょっとだけよくなった。16番で4歩、18番で5歩のバーディーを取った。東日本決勝大会ではバーディーを取りたいな。あまりボギーは取りたくない。ショットをまっすぐ打つ練習をする」
▽9-10歳の部女子1位の武井美月(群馬・倉賀野小5年)
「いつもよりパットが入ってくれて、バーディーも2つ取れた。普段はそんなに取れないから、調子いいかなと思いました。ショットがダフりやすいんですけど、振り切れたのがよかった。得意のドライバーをいつものように打てたのがよかった。後半池に入れたりしたので、東日本決勝大会ではよく考えてプレーしたい。パットのタッチをもう少し合わせたい」
▽7―8歳の部男子1位の高田哲生(千葉・土気南小2年)
「パットがうまくいった。ベストスコアが102だったから、今日は1打よくなった(101)。たまにドライバーがよかった。ダフったりしたけど、うまくいったときもあった。東日本決勝大会では、ティーショットを頑張る」
▽7-8歳の部女子1位の上岡莉緒(北海道・札幌西小2年)
「ドライバーとアイアンがよくて、楽しかった。雨で寒かったけど、ちょっと走ったら温かくなった。バーディーは惜しいけど取れなかったけど、パーはいっぱい取れた。今日はちょっとうまくいかなかったけど、ドライバーと9番ウッドが得意。アメリカに行きたい」