<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 東海・関西予選>
 前夜から雨が降り続く悪コンディションとなった。15-18歳の部男子は、山田龍之介(大阪・興国高1年)が2アンダー70で回って1位となり、西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。同女子は、中山凛花(愛知・中部大第一高1年)が5バーディー、1ボギーの4アンダー68の好スコアをマークして西日本決勝大会にトップ通過した。
 13-14歳の部では、男子は岡安悠稀(栃木・星が丘中1年)と織田瑛太(宮城・宮城教育大付中2年)が3オーバー75で並び、カウントバックで岡安が1位となった。同女子は岩永梨花(兵庫・塚口中1年)がイーブンパー72で回り、1位となって西日本決勝大会に進出した。

西日本決勝大会進出者は以下の通り。
▽15-18歳男子
【1位】山田龍之介(大阪・興国高1年)=70
【2位】大西翔駈(大阪・興国高2年)=72
【3位】清本貴秀(福井・福井高1年)=73
【4位】渋川煌(大阪・大阪学院大高2年)=75
【5位】小川琥太郎(大阪・大阪学院大高1年)=75
【6位】白川統太郎(愛知・熊野中2年)=75
【7位】北田聖久(大阪・東大阪大柏原高1年)=76
【8位】谷川仙一朗(大阪・大阪学院大高2年)=76
【9位】溝川大耀(大阪・浪速高1年)=77
【10位】角江陸翔(大阪・大阪学院大高2年)=77
【11位】赤松成眞(大阪・興国高3年)=78
▽同女子
【1位】中山凛花(愛知・中部大第一高1年)=68
【2位】杉本奈央(大阪・東我孫子中3年)=74
【3位】平山心暖(愛知・中部大第一高1年)=74
【4位】岡嵜マイヤ(岐阜・岐阜聖徳学園高2年)=75
【5位】西村雛(岐阜・大垣北高1年)=76
【6位】新居苺(愛知・中部大第一高2年)=78
【7位】生駒留菜(愛知・御田中3年)=79
【8位】児玉桃(滋賀・立命館盛山中3年)=79
【9位】金谷一希(愛知・誉高3年)=79
【10位】長野莉奈(兵庫・緑が丘中3年)=79
【11位】閼伽井雫月(滋賀・ECC学園高1年)=79
▽13-14歳男子
【1位】岡安悠稀(栃木・星が丘中1年)=75
【2位】織田瑛太(宮城・宮城教育大付中2年)=75
【3位】山下蒼馬(三重・亀山中部中1年)=77
【4位】中村義丹(愛知・桜丘中2年)=77
【5位】福井誇多郎(大阪・石尾中2年)=78
【6位】日下部祥也(兵庫・高丘中2年)=78
【7位】市瀬空留(三重・一身田中1年)=79
【8位】広澤敬也(宮城・宮床中1年)=79
【9位】清本増人(愛知・一宮南部中2年)=79
【10位】瀧田琥白(愛知・N中等部1年)=79
【11位】三瀬瑛大(岡山・加賀中1年)=80
▽同女子
【1位】岩永梨花(兵庫・塚口中1年)=72
【2位】清水莉理(三重・員弁中2年)=74
【3位】佐々木麻帆(岐阜・帝京大可児中1年)=76
【4位】重原純奈(千葉・大栄みらい学園2年)=77
【5位】木村真帆(愛知・長久手南中2年)=77
【6位】中西亜維(大阪・浜寺南中2年)=77
【7位】白旗みあ(東京・玉川学園中学部1年)=79
【8位】木下陽菜子(三重・久居中1年)=79
【9位】境美鈴(東京・有明西学園2年)=80
【10位】西池望結(三重・久居西中1年)=80
▽11-12歳男子
【1位】中多一翔(愛知・高浜翼小6年)=70
【2位】小筆一颯(栃木・埼玉小6年)=72
【3位】上野蒼空(愛知・蟹江小5年)=75
【4位】中嶋璃陽(岐阜・泉西小6年)=75
【5位】石川琉聖(岐阜・徹明さくら小6年)=76
【6位】吉松優馬(兵庫・塩屋北小4年)=77
【7位】坂下敬人(和歌山・和歌山大教育学部付小5年)=78
【8位】崎村陸斗(愛知・土橋小6年)=80
【9位】桂海翔(兵庫・豊富小6年)=80
【10位】加茂野斗煌(石川・安原小6年)=83
▽同女子
【1位】斎藤美雅(埼玉・朝霞第七小6年)=73
【2位】村上稀耶(兵庫・西郷小6年)=77
【3位】金子心(東京・立原町小6年)=78
【4位】佐々木夕奈(岐阜・桜ヶ丘小5年)=79
【5位】信藤好(三重・千里ケ丘小6年)=80
【6位】岩崎葵(滋賀・新旭北小5年)=80
【7位】大栗愛珠(千葉・暁星国際小6年)=82
【8位】井下蘭(岐阜・土岐津小6年)=82
【9位】新居瑞笠(愛知・椙山女学園大付小5年)=83
【10位】和田谷茉倫(大阪・・松原南小6年)=83
【11位】黒田史穂美(東京・立田道小5年)=84
▽9-10歳男子
【1位】額賀大雅(茨城・学園の森義務教育学校4年)=79
【2位】柳原悠人(三重・三重大教育学部付小3年)=80
【3位】佐伯嶺斗(大阪・錦小4年)=80
【4位】小林令侑(東京・松沢小3年)=84
【5位】増田蓮(埼玉・立野小3年)=86
【6位】木村孝太郎(京都・ノートルダム学院小3年)=86
【7位】小池匠人(愛知・三郷小4年)=86
【8位】寺尾駿逸(千葉・宮野木小3年)=87
▽同女子
【1位】中野愛恵(兵庫・箕谷小3年)=74
【2位】粥川愛莉(愛知・伊保小4年)=74
【3位】道端楓子(兵庫・稲野小4年)=76
【4位】木村帆月(愛知・長久手南小4年)=77
【5位】津止柑那(東京・立会小4年)=78
【6位】西池望七(三重・栗葉小4年)=81
【7位】冨樫瑠夏(北海道・北陽小4年)=82
▽7-8歳男子
【1位】周参見悠生(大阪・奥坂小2年)=79
【2位】清水奏雅(愛知・西陵小2年)=79
【3位】中野嵐翔(兵庫・箕谷小1年)=86
▽同女子
【1位】大竹紗楽(愛知・長久手東小2年)=74
【2位】小澤蘭(東京・幸小2年)=85
【3位】近野楓(兵庫・志筑小2年)=87
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

雑観

15-18歳の部男子

山田龍之介(大阪・興国高1年)

山田龍之介(大阪・興国高1年)

15-18歳の部男子は、山田龍之介(大阪・興国高1年)が2アンダー70で回って1位となり、西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。
「亀山は風が吹くと思って練習してきましたが、今日は強くなくて、雨も弱い感じだった」と、天候はいい方に裏切られた。その中でインスタートの11番パー5で第2打をグリーン左に運んでアプローチで寄せてバーディーが先行。前半イーブンパーで折り返した後半アウトでは、3番で50センチにつけ、5番パー5でも第3打をOKにつける2バーディーを奪った。
この日は風対策で練習してきた2番アイアンが随所で役に立った。「ここは2番アイアンが必須なんです。狭いし、スティンガーショットで行くほうが安定性が高い」という。これから春休みの各種大会を控えており「今まで思い通りにいっていなかったんですけど、意外といいプレーができました」と納得した様子だた。
西日本決勝大会に向けては「世界ジュニアに行くことが目標。今日のように、攻めるところは攻め、刻むところはしっかり刻んで、大けがしないように心掛けたい」と話していた。

15-18歳の部女子

中山凛花(愛知・中部大第一高1年)

中山凛花(愛知・中部大第一高1年)

15-18歳の部女子は、中山凛花(愛知・中部大第一高1年)が5バーディー、1ボギーの4アンダー68をマークして、西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進出した。
6番で5メートルを入れ、7番でも下り3メートルを入れて連続バーディーで流れをつかんだ。8番でボギーにしたが、折り返して11番パー5で7メートルに2オンするなど、後半3バーディーを奪った。「ショットが良くて、アプローチは1回しかしなかったんです」と、17ホールでパーオンした。ロングパットの距離感もよく「お先に、でいけた」と危なげない4アンダーだった。
2022年に13―14歳の部で世界ジュニアに出場し、4位に入って翌年の本戦シード権を獲得した。しかし、腰椎分離症を患い、翌年は欠場。初期の症状だったが、体の成長とともに現れるため、ゴルフは休み休みでやることを強いられたそう。昨年6月ぐらいからは「痛くなったら休む」という方法で、練習も1日50球に制限されている。逆に「それまで量だった練習の質を上げるようになった」というのが、いい効果につながっているのかもしれない。
西日本決勝大会に向けては「楽しめたらいいかなと思います」という。いい意味で気張らずに、3年ぶりに世界ジュニア出場を狙う。

13-14歳の部女子

岩永梨花(兵庫・塚口中1年)

岩永梨花(兵庫・塚口中1年)

13-14歳の部女子で、岩永梨花(兵庫・塚口中1年)が2バーディー、2ボギーの安定したゴルフでイーブンパー72をマークし、西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。
「今日はショットが良くなくて、パットで耐えた感じです。ピンチがマジ、多かった」と振り返った。15番で1メートルにつけるバーディーでイーブンに戻し、16番で落としたが、17番で2~3メートルのバーディーパットを入れてまたイーブンに。そして最大のピンチが18番。10メートル以上のパットを2~3メートルショートしたが、これを何とか決めて1位を確保した。
昨年11月から「体力をつけないといけないと思った」と、下半身のトレーニングを行うようになった。下半身に力がついたのか、ドライバーの飛距離が20ヤードぐらい伸びて、220ヤードほどになって、ゴルフが少し楽になってきた。
昨年世界ジュニア15―18歳の部で姉の杏奈が今年からJGAナショナルチーム入りをした。「お姉ちゃんを目標にして追い越せるようにしたい」と意欲を見せる。姉は昨年、15―18歳の部で6位、根田うのと組んだ団体で1位となった。妹は、まずは決勝大会で世界ジュニア切符を手にしたい。

13-14歳の部男子

岡安悠稀(栃木・星が丘中1年)

岡安悠稀(栃木・星が丘中1年)

織田瑛太(宮城・宮城教育大付中2年)

織田瑛太(宮城・宮城教育大付中2年)

13-14歳の部男子は、3オーバー75で岡安悠稀(栃木・星が丘中1年)と織田瑛太(宮城・宮城教育大付中2年)がトップに並び、18番からのカウントバックで岡安が1位、織田が2位で西日本決勝大会(3月29、30日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。
岡安は「ショットは良くなかったんですけど、グリーン周りのアプローチが安定していた」と、悪いなりにスコアをまとめた。インスタートの11番パー5でバーディーが先行したが、そこから3ボギーと崩れかけた。折り返したアウトの1番でバーディーを奪って流れを変え、そこから粘った。
「特にドライバーが悪かったので決勝大会までには直したい。もう少し飛距離が出るようにしたい。もう少し飛ぶとパーオン率が上がると思う」と話した。
織田は「上りがダボ、ボギーで…」と悔しそう。6番のバーディーでイーブンパーに戻したが、8番パー3で右に落としてライが悪く、グリーンオーバーし、アプローチも寄らずダブルボギー、9番ボギーで後退してしまった。雨もあって「今日耐えるゴルフになると思ったけど、ここまでとは思わなかった」と振り返った。
2023年に11―12歳の部で世界ジュニア代表になった。その時一緒に行った吉行ローリは昨年の本戦で今年のシード権を獲得しており「来いって言われたんで」と笑う。もちろん本人も「また行きたい」といい「アイアンの精度とアプローチの技術を上げて、アンダーを出せるゴルフをしたい」と意欲を見せた。

コメント

▽11-12歳男子1位の中多一翔(愛知・高浜翼小6年)

中多一翔(愛知・高浜翼小6年)

中多一翔(愛知・高浜翼小6年)


「先週の金曜日にパターを替えて、めちゃくちゃよくなった。シャフトを短くしたら、ストロークが安定した。今日も20パット台だったけど、後半はあまり入らなかった。決勝は今度で4回目。今まで2位、2位、4位で米国に行けなかった。ドローが強すぎるから、ショットをもう少し回復させたい。小学生最後なので、日本代表になりたい」

▽11―12歳の部2位の小筆一颯(栃木・埼玉小6年)

小筆一颯(栃木・埼玉小6年)

小筆一颯(栃木・埼玉小6年)


「一日中雨で、攻めちゃうと曲がるんで、安全なところに打った。ピンをあまり無理に狙わずにパーを狙おうと思った。4バーディーは、入っちゃった、みたいな感じだった。パットのタッチがよくて、打ちたいところには打てた。決勝大会は小学生最後の大会になるので、今年こそ米国行きを決めたい。7-8歳の時から3回決勝に行っている」

▽11―12歳の部女子1位の斎藤美雅(埼玉・朝霞第七小6年)

斎藤美雅(埼玉・朝霞第七小6年)

斎藤美雅(埼玉・朝霞第七小6年)


「まあまあな感じだった。前後半のスタート(1、10番)をバーディー、バーディーで行けた。後半は雨でめちゃ難しくなった。中学生に向けて安定したプレー、アンダーを出せるプレーをしようと思う。4年生の時からずっと米国に行けなくて悔しかったんで、今年は小学生最後だから行けるようにしたい。安定したプレーをしたい」

▽9-10歳男子1位の額賀大雅(茨城・学園の森義務教育学校4年)

額賀大雅(茨城・学園の森義務教育学校4年)

額賀大雅(茨城・学園の森義務教育学校4年)


「楽しかった。パー5で2オンできそうになったり、バーディーをとったりするのが楽しかった。10番で7~8メートルのバーディーをとった。後半は耐えてプレーした。雨だったけど、テンポラリーウォーターのところは動かせたからなんとか行けました。決勝大会は初めてなので、2日間いいスコアを出して、米国に行きたい。アプローチとパターをもっと安定させる」

▽9-10歳の部女子1位の中野愛恵(兵庫・箕谷小3年)

中野愛恵(兵庫・箕谷小3年)

中野愛恵(兵庫・箕谷小3年)


「今日はアプローチとパターがよかった。6メートルぐらいのパットが2回入った。スコアは普通。練習ラウンドは80台だったけど。決勝大会はアプローチをぴったり寄せて、グリーン外してもパーで収めるゴルフをしたい。苦手のロングアプローチを練習する」

▽9-10歳の部2位の粥川愛莉(愛知・伊保小4年)

粥川愛莉(愛知・伊保小4年)

粥川愛莉(愛知・伊保小4年)


「今日はずっと耐えてのゴルフだった。グリーンに乗らなかったり、パットが弱かったり、距離が残ったりした。それがうまく入って、耐えたゴルフだった。決勝大会はセカンドをビタビタに寄せてバーディーを取る。今日は運が悪かったけど、決勝大会では奇跡を起こす」

▽9-10歳の部3位の道端楓子(兵庫・稲野小4年)

道端楓子(兵庫・稲野小4年)

道端楓子(兵庫・稲野小4年)


「後半の最後、7番でダフって、8番でアプローチミスしてボギーにしたのがよくなかった。あまり雨は気にならなくて、楽しくは出来た。決勝大会はアイアンをピンの近くに打てるようにしたい。バーディーを取りつつ、ボギーはあまりとらないようにしたい。滋賀GCは得意な方だと思う」

▽7-8歳の部男子1位の周参見悠生(大阪・奥坂小2年)

周参見悠生(大阪・奥坂小2年)

周参見悠生(大阪・奥坂小2年)


「みんなと回って楽しかった。今日はパットのタッチがよかった。ドライバーは良かった。けっこう飛んだ。今日はボギーとか少し売ったけど、ボギーを打たないゴルフがしたい。バーディーは取れるときがあったら取る。決勝大会までにショートパットが確実に入るようにする」

▽7-8歳の部2位の清水奏雅(愛知・西陵小2年)

清水奏雅(愛知・西陵小2年)

清水奏雅(愛知・西陵小2年)


「楽しかった。前半1オーバーで行けてよかった。後半ちょっと崩れた。雨は大丈夫だった。ドライバーは前半めっちゃ当たっていたんだけど、後半途中から右にプッシュするようになった。決勝大会は3アンダーぐらいで回りたい。全部のクラブを練習するけど、特にパターを練習する」

▽7-8歳の部女子1位の大竹紗楽(愛知・長久手東小2年)

大竹紗楽(愛知・長久手東小2年)

大竹紗楽(愛知・長久手東小2年)


「楽しかった。ドライバーが当たった。パターがよかった。ウッドの当たりがよくて、乗っていった」