<IMGA世界ジュニアゴルフ選手権>
日本代表選手団は、4部門で首位に立つなど、各部門で健闘を見せている。
15-18歳の部女子では第1ラウンド首位タイの仲村果乃(奈良・奈良育英高2年)が1つスコアを伸ばして通算5アンダー139で単独首位に立った。13-14歳の部女子では花田華梨(栃木・宝木中3年)が通算5アンダー139で首位タイに浮上し、1打差4位に森愉生(岡山・倉敷西中2年)がつけて優勝を争う。7-8歳の部では男子の根本悠誠(千葉・小山小3年)が通算8アンダーで首位タイ、女子の長峰真央(千葉・北貝塚小3年)が通算1アンダーで2位に3打差をつけての首位と、アベック優勝も見えてきた。12日に最終日を迎える13-14歳の部以下の年齢カテゴリーでは、13-14歳の部男子の横山翔伍(宮崎・姫城中2年)が3打差5位、11-12歳の部男子の本大志(神奈川・末吉中1年)が4打差6位など優勝圏内にいる。
【日本代表成績】
▽15―18歳の部男子(パー72)
【1位】ペトロンツィオ(米国)=139
【14位】河本力(神奈川・日本体育大1年)=145
【30位】中尾亮太(京都・同志社高3年)=147
【73位】蝉川泰果(大阪・興国高3年)=151
【99位】小木野太優(大阪・近畿大付高2年)=153
【183位】吉田隼汰(茨城・日本ウェルネス高1年)=165
▽15-18歳の部女子(パー72)
【1位】仲村果乃(奈良・奈良育英高2年)=139
【4位】六車日那乃(千葉・麗澤高1年)=143
【18位】小野里リア(熊本・クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン高熊本分校3年)=147
【38位】石川茉友夏(群馬・前橋育英高3年)=150
【38位】比嘉里緒菜(沖縄・興南高1年)=150
【45位】平木亜莉奈(茨城・ルネサンス高1年)=151
▽13―14歳の部男子(パー72)
【1位】アップル(米国)=137
【1位】オーリリア(ニュージーランド)=137
【5位】横山翔伍(宮崎・姫城中2年)=140
【9位】吉沢己咲(群馬・藤岡北中2年)=141
【48位】竹原佳吾(神奈川・森村学園中等部3年)=147
【88位】中野麟太朗(東京・明大付中野中3年)=151
【134位】仲宗根祥仁(沖縄・緑風学園久志中2年)=157
▽13-14歳の部女子(パー72)
【1位】花田華梨(栃木・宝木中3年)=139
【1位】バーク(カナダ)=139
【1位】シュー(ニュージーランド)=139
【4位】森愉生(岡山・倉敷西中2年)=140
【24位】榎本杏果(東京・新宿中3年)=148
【24位】杉浦愛梨(愛知・高浜中3年)=148
【31位】藤井美羽(愛知・千種台中2年)=149
▽11―12歳の部男子(パー72)
【1位】バイ(ニュージーランド)=134
【6位】本大志(神奈川・末吉中1年)=138
【21位】松井琳空海(愛媛・高津小6年)=144
▽11-12歳の部女子(パー72)
【1位】キム(カナダ)=138
【7位】三明桜子(福岡・沖学園中1年)=146
【10位】藤代成実(埼玉・八潮中1年)=149
【16位】二宮佳音(群馬・笠懸北小6年)=152
▽9―10歳の部男子(パー72)
【1位】ダンハム(米国)=137
【17位】梶谷駿(岡山・総社東小5年)=149
【17位】篠原和樹(愛媛・川之江小5年)=149
【33位】渋井晃太郎(神奈川・瀬戸ヶ谷小5年)=154
▽9-10歳の部女子(パー72)
【1位】ラウ(香港)=141
【1位】クレメンテ(米国)=141
【6位】菊田ひな(香川・さぬき北小5年)=147
【7位】清水心結(埼玉・中尾小4年)=148
【13位】斎藤碧夏(北海道・北光小5年)=151
▽7―8歳の部男子(パー75)
【1位】根本悠誠(千葉・小山小3年)=142
【1位】リスル(香港)=142
【12位】加藤金次郎(愛知・長根小2年)=148
【16位】石口寛樹(奈良・大正小3年)=150
▽7-8歳の部女子(パー57)
【1位】長峰真央(千葉・北貝塚小3年)=113
【4位】渡部琴(東京・東京ウエストインターナショナルスクール3年)=120
【8位】鈴木めい(千葉・豊岡小3年)=124
【21位】蕪木梨央(千葉・加茂学園小2年)=133
▽6歳以下の部男子(パー54)
【1位】メレンデス(米国)=115
【1位】アレハンドレ(メキシコ)=115
【6位】福井誠ノ介(愛知・東郷町中部保育園年長)=119
▽6歳以下の部女子(パー54)
【1位】※須藤弥勒(日本)=107
【5位】越水愛理花(東京・神宮前小1年)=127
※個人資格で出場した日本代表選手団以外の日本選手
【協会広報ライター・赤坂厚】
雑観
13-14歳の部女子の花田華梨(栃木・宝木中3年)と森愉生(岡山・倉敷西中2年)に、優勝が見えてきた。花田は15番パー5で6メートルのイーグルを決めるなど、2アンダー70で回り、通算5アンダー139にスコアを伸ばして首位タイに浮上した。「(インスタートの)前半は4つスコアを伸ばせていい感じだったんですけど、後半はショット、パットがだめだめで耐えきれなかった」と振り返った。最終日は初優勝が射程内にきた。「3日間大会だと割と最終日がいいし世界ジュニアでもそうだった。明日は4アンダー以上を出したい」と意気込んだ。森はインスタートの13番で4メートルを沈めてから3連続バーディーとこちらも前半は快調。後半になって「ボギーをたたかないように意識したけどだめだった」と1バーディー、2ボギーだったが、2つスコアを伸ばして通算4アンダーで1打差4位と逆転圏につけた。昨年は11-12歳の部で優勝を果たして、カテゴリーが変わっての連覇がかかる。練習ラウンドでは9アンダーもマークしている。「パッティングの距離感が合っているのであとはラインの読み」と、最終日に爆発したいところだ。
13-14歳の部男子で、横山翔伍(宮崎・姫城中2年)が4アンダー68の好スコアで回り、通算4アンダー140で首位に3打差の5位に浮上した。「朝の練習から3~4メートルのパットがよかったから自信があった」というように、インスタートの10、11番で3メートル前後のパットを沈める連続バーディー発進した。18番で「風を間違えてクラブ選択ミスして、自分でもびっくりした」と、グリーンを40ヤードもショートするミスショットでボギーにしたが、気持ちは途切れなかった。折り返して終盤、7番で3メートル、8番で2メートルを入れ、9番ではピン手前のカラーから3メートルを入れる3連続バーディーで締め「狙っていたスコアより良かった」と笑顔を見せた。初出場で、この日は途中で競技委員から「遅れているから急げと言われたと思う」といい「最初にホールアウトした人が日本だと必ずピンを持つのに、先に次のティーグラウンドに行って打つ準備を始めた。えっと思ったけど、自分も真似しました」と、世界ジュニアでの進行方法にも戸惑わずに対応できた。「ショットがいいので、ピンに向かっていくのはわかっている。それが入るか入らないか。最終日は入ることだけ信じてやります」と、逆転に意欲を見せた。
15-18歳の部女子の六車日那乃(千葉・麗澤高1年)が、この日1アンダー71で回り、通算1アンダー143で4位に浮上した。「昨日より落ち着いたゴルフができました」と振り返る。72で回った第1ラウンドでは「大きな大会なので、1つでも順位を上げたい、1つでもスコアを伸ばしたいと力んでミスが出てしまった。欲が出てしまいました」と、初出場で気持ちが前のめりになりすぎたようだ。この日の前半は去年の冬から取り組んでいるアイアンとユーティリティーのフェードボールがイメージ通りに打てて、6番で3メートル、7番2.5メートル、9番3メートルと3つ伸ばした。後半、16、17番で連続3パットのボギーにしたのが反省点だった。残り2日間、上位進出、優勝争い参入に向けては「簡単にボギーにしてしまっているので、そこを粘りたい。そのうえでチャンスをどれだけ取れるかだと思います」と、戦い方を描いていた。
15-18歳の部女子の仲村果乃(奈良・奈良育英高2年)が、通算5アンダー139で首位を守った。インスタートの11番でバンカーに入れてびぎーが先行したが、12番で1.5メートルにつけて取り返し、14、16番でも2メートルのバーディーで「チャンスが来たらバーディーを取るというのがうまくいった」と振り返った。出入りが激しくなったが、前日より1つスコアを伸ばした。この日は「ショートアイアンが結構うまくいってくれた。ロングアイアンが思ったように打てていないので修正したい」という。2日間首位を守った気分については「あんまり実感が沸いていません。初出場で、こうした経験がないんで」と、はにかんだ。
コメント
☆11-12歳の部男子6位の本大志(神奈川・末吉中1年)
「15、16番で1メートルについてバーディーだったけど、どこかでボギーを打つのはわかっていたんで、焦らずにしっかりやろうと思った。きょうはショットがよかった。1,2番でバーディーが来て、今日は6アンダーぐらいと思ったけど、2つのボギーが少しもったいなかった。同じぐらいの人と回るので、しっかり自分のプレーをしたら優勝争いはできると思う」
☆9-10歳の部女子7位の三明桜子(福岡・沖学園中1年)
「(6番まで2アンダーも)7番でバンカーからホームランしてダブルボギーにしてしまいました。だめだって思ったけど、後半になってショットが分からなくなってきて、やばいと思いました。バーディーパットらしいのがなくて。15、18番でお先に、を外してしまった。初日はパッテイング、今日はショットが悪かった。明日はどっちもいいかな」
☆7-8歳の部男子1位の根本悠誠(千葉・小山小3年)
「8アンダーだしたかったけど、今日は出なかった。優勝する自信はある。パパの行くことを聞く。去年5位でトロフィーがもらえなかったから、今年はもらいたい」
☆7-8歳の部女子1位の長峰真央(千葉・北貝塚小3年)
「暑かった。ボーッとしていた。人の球をボーッと見ていたりした。3番で3パットして泣いた。12番でボギーにして、めちゃくちゃ泣いたら、13番でベタっとついた。明日は勝てそう。ボギーを打ち過ぎないこと。オーバーパーで回るのは嫌だな」